翻訳なんでも相談室Ver. 1.27.2
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◇┳留学について(折口学様)-投稿者:Reali(8/3-11:28)No.157
 ┗┳Re:留学について(折口学様)-投稿者:折口学(8/4-13:20)No.158
  ┗━Re:ありがとうございました!-投稿者:Reali(8/4-16:47)No.159


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留学について(折口学様)Reali E-mail 1578/3-11:28

下の方でひろみさんが投稿されている件なのですが、ちょっと
古くなってしまうので改めてこちらに書かせていただきます。
わたしもひろみさんと全く同じことを考えていて、(年齢も同じ27歳で
ちょっとびっくり)、ずっとモントレーのような大学をさがしていました。
HPもすみずみまで読みまして、ぜひ留学してみたいと考えました。
ただ、留学資金、留学準備にかける時間などを考えていくと、
本当に大変です。以前、翻訳の世界は学歴などに関係なく実力次第である
と聞いたことがあります。資金さえ余裕があればぜひとも挑戦してみたい
留学ですが、OLとしてもう6年間も過ごしてしまい、専門知識がある
わけでもなく、毎日、焦る気持ちばかりがつのる日々を過ごしていると、
すぐにでも会社をやめて英語圏での生活を始めたい衝動にかられてしまい
ます。
大学院でなく、普通の専門学校に留学して翻訳の勉強をするのではあまり
意味がないでしょうか。
折口さんが、「大学院へ行った方が結局は良いのでは」とおっしゃる
主な理由は何でしょうか。もしよろしければ、具体的に教えていただけ
ますでしょうか。
仕事の合間に留学に必要な各試験の勉強をし、トフル対策をし、推薦状
やエッセイを書いてお金をためて・・・何かを得るために努力が必要な
ことはわかっていますが、果たして将来、翻訳の修士を得ることが
どの程度役立つのか、どうしても必要なのだという認識がないまま
がんばり続けることができそうにありません。
どうかアドバイスをお願いいたします。

最後になりましたが、現在商社で働きながらバベルの翻訳家養成講座の本科
で勉強しています。TOEFLは昨年600点を超えたのですがGRE対策が
まだまだという感じです。

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Re:留学について(折口学様)折口学 1588/4-13:20
 記事番号157へのコメント


>大学院でなく、普通の専門学校に留学して翻訳の勉強をするのではあまり
>意味がないでしょうか。
>折口さんが、「大学院へ行った方が結局は良いのでは」とおっしゃる
>主な理由は何でしょうか。もしよろしければ、具体的に教えていただけ
>ますでしょうか。

具体的というほどの理由ではないかもしれませんし、専門学校の実情を
知らない私が回答してよいかどうかわかりませんが、せっかく名指し
頂いたので、思うところを書いてみます。

まず、レベルの違い。単純に考えてみてください。専門学校・大学・
大学院、仮に同じ分野の勉強をするとしたらどこで最も高度なレベルの
教育を受けることができるか、自明のことです。たとえば、私の行った
大学では、学部生と院生が同じ授業を受けることもありましたが、当然
院生には高いレベルが要求されます。「翻訳は学歴ではなく実力」と
書いておられますが、その実力を得るためにも大学院の方がよいのでは
ないでしょうか。

次に学歴。上のことと矛盾しているかもしれませんが、仮に表面的に
同じ実力がある場合には、やはり学歴がある方が今の社会では得を
するような気がします。万一、翻訳以外の仕事をしなければならなく
なったとき、これだけ留学帰りの人間が増えている昨今、修士号は
一つのセールスポイントになりえるでしょう。

3つめに、お金。よく知らないのですが、専門学校というのは公立も
あるのでしょうか。もし私立しかないなら州立大学の大学院の方が
安いかもしれません。それに、大学院の場合、graduate assistantship
という制度があっていわば学内でアルバイトをさせてくれます。
それも自分の専門分野に関連した仕事です。また、成績が良ければ
授業料が安くなるというシステムも私が留学していた大学(翻訳専攻
ではありませんが)にはありました。

最後に設備。大学院を持っているような大学ならやはり設備はある程度
充実していると考えられます。勉強のためだけでなく、生活や娯楽の面
でも安心できるような気がします。

>仕事の合間に留学に必要な各試験の勉強をし、トフル対策をし、推薦状
>やエッセイを書いてお金をためて・・・何かを得るために努力が必要な
>ことはわかっていますが、果たして将来、翻訳の修士を得ることが
>どの程度役立つのか、どうしても必要なのだという認識がないまま
>がんばり続けることができそうにありません。

留学のための手続きや書類のやり取りは結構邪魔臭いと思います。しかし
翻訳というのは書類を扱う仕事なわけですから、この準備も一つの勉強に
なるはずです。

>最後になりましたが、現在商社で働きながらバベルの翻訳家養成講座の本科
>で勉強しています。TOEFLは昨年600点を超えたのですがGRE対策が
>まだまだという感じです。

TOEFL600点は立派なものですね。600をクリアできないままで
大学院に入ってしまった私から見れば、十分な基礎をお持ちなのだと
推察します。

ほかにも色々お考えはあるでしょう。以前にも書きましたが、一つの
参考意見として受け取ってください。


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Re:ありがとうございました!Reali E-mail 1598/4-16:47
 記事番号158へのコメント

いきなり名指しにしてしまってすみませんでした。
とても丁寧に答えていただき、本当にありがとうございます。
大変参考になりました。
留学に向けてひとつがんばろう!って気持ちになっています。
学費などについてはなんとか対策を練ろうと思います。
そうですね、学位があるということは、その後何らかの方向転換を
する際に何かと役立つのですね。そしてそのような肩書きのみでなく、
実際に高度な教育を受けることができるのですよね。
なんだか将来役立つかどうか、戦略的なことばかり考えて、
勉強の本質的な意味を忘れていたように思います。

翻訳を専攻できる大学院の情報収集はむずかしく、いまのところ
モントレー以外にここ、という学校を見つけられないのですが、
ひきつづきいろいろ調べようと思います。
インターネット上でこのような場所を見つけられたことを
嬉しく思います。

折口さん、本当にどうもありがとうございました。