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◇┳コンピューター翻訳について-投稿者:小泉誠(2/26-22:43)No.53
 ┗━Re:コンピュータ翻訳について-投稿者:加藤(3/1-05:16)No.58


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コンピューター翻訳について小泉誠 E-mail 532/26-22:43

現在バベルの通信教育を受けています。最終的には産業翻訳(コンピューター)を
やりたいと思ってはいるのですが、はたしてコンピューターについてどの程度の知
識が必要なのでしょうか?僕は趣味程度にパソコンは使いこなしてはいるつもりで
す。インターネットをしたり周辺機器を増設したりもしています。ただ、プログラ
ムに関しては全くダメ。こんな僕でもコンピューター翻訳はできるのでしょうか?

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Re:コンピュータ翻訳について加藤 E-mail 583/1-05:16
 記事番号53へのコメント

小泉誠さん、こんにちは。

コンピュータが好きで専門誌を読むのが苦にならないのなら、コンピュータ翻訳者としての素質は十分です。たしかに、コンピュータ関連の翻訳は知識の比重が大きくなりますが、パソコンをふだん使っているわけですし、一般の書店でも専門誌が入手できるなど独習する題材には事欠かないので、素人にも入りやすいジャンルだと思います。やる気さえあれば自宅にC/Sシステムを構築することだってできます。実際、まったくの文化系出身でプログラミングの知識がほとんどない翻訳者でも高収入を得ているケースが珍しくありません。

当面の目標として、初級システムアドミニストレータ受験を検討してみてはいかがでしょう。第2種情報処理技術者と同等レベルの難易度ですが、ユーザーとしての知識を問う試験で、プログラミングに関する出題はありません。最近は、翻訳業界での評価も高くなっているようです。

ただし、コンピュータ専門の翻訳者として生計を立てていくつもりなら、CやJavaなどの言語にも取り組んでおいた方が有利だと思います。言語系の仕事の需要は潤沢にありますし、直接言語とは関係なくても技術者向けの資料ではC言語等の知識が必要になるケースが多々あります。もちろん、プログラマになるわけではないので、本格的なアプリケーション開発までをマスターする必要はないのですが、基本的な原理や用語を理解しておけば仕事の質を高め、幅を広げられるはずです。実際の学習方法については、参考書を読むだけでは習得が難しいので、自分でプログラムを書いてみることをお勧めします。ビジュアル開発環境で知られるC++ BuilderやJ Builderなどの製品が学習向きだと思います。次のサイトも参考になりますよ。

C言語入門 インターネット版
http://home.age.ne.jp/x/toshio-k/c/

まあ、プログラミングの勉強は実際に翻訳の仕事を始めてからでも遅くありませんから、学習者の段階では基礎力を充実させておきましょう。