なんでも相談室
翻訳なんでも相談室
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◇┳コンピューターには関係ないのですが・・・。-投稿者:Maki(3/4-17:16)No.61
 ┗━専門知識の要らない産業翻訳なんてありませんが...-投稿者:加藤(3/6-05:59)No.63


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コンピューターには関係ないのですが・・・。Maki 613/4-17:16

こんにちは
今日初めてこのページを見つけました。
これから翻訳の勉強を始めようと思っている私には、大変心強く、そしてちょっぴ
り厳しい現実を目の当たりにして、夢から目が覚めたという感じでしょうか。
とにかく大変勉強になりました。

私は現在、会社で主として無線通信関連の国際条約を和訳(翻訳といえるものでは
ない・・・。)をしています。 和訳の仕事もだんだん楽しくなってきたので、こ
れを機会に翻訳の勉強を基礎から始めようと考えています。
そこで教えていただきたいのですが、取り寄せたいろいろな学校の基礎講座のカリ
キュラムをみると、政治・経理等、対象となる分野が広く、そして浅くという感じ
を受けました。私自身、基礎から勉強したいと考えていますが、将来的には現在の
仕事を主に考えています。もちろん、今現在の能力によると思いますが、コンピュ
ーター関連は別にして、その他の実務翻訳を基礎から勉強するにはやはり、広範囲
(私の思いこみかもしれませんが)の基礎講座から始めた方がいいのでしょうか。
また、政経、時事関連の需要はどれほどでしょうか。

質問が漠然としすぎてごめんなさい。とにかく誰にどこで聞いていいのかもわから
ない素人です。許して下さいね。

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専門知識の要らない産業翻訳なんてありませんが...加藤 633/6-05:59
 記事番号61へのコメント

Makiさん、こんにちは。

社内翻訳者としてご活躍ですね。

さて、一般的な翻訳講座についてですが、初心者コースの受講生は、専門知識が皆無に近い状態で、基礎語学力も十分ではありません。その上、大多数は志望ジャンルをこれから決めるという方です。初心者コースには、知識に関しては広く浅く済ませ、英文読解力の確認や基礎的な翻訳技能の習得に重点を置いたカリキュラムが適切だと思います。受講生は幅広い分野の基礎を学びながら自分の適性を見極め、志望ジャンルを決めることになります。

上のクラスになるほど要求される知識が高度になっていきます。それでも、通常の翻訳学校のカリキュラムで真に実務レベルの知識を扱うのは難しいですね。たいていの受講生は消化不良を起こしてしまいますから。必然的に翻訳作法の指導を重視した内容になるわけです。実際、講座を修了してから実務をこなしながら必要な知識を習得していくケースが多いのではないでしょうか。

初めて翻訳を学ぶ方でも上のクラスで受講できる能力のある場合がありますので、プレースメント・テストを受験してみてみましょう。

次に、社会科学系の翻訳需要について私見を述べます。一般的な内容で専門知識が不要なものは、いわば誰でもできるわけで、企業内で処理されてしまうケースがほとんどです。外注にはあまりでません。金融・会計など高度な専門知識が要求される案件では、絶対的な需要量では技術系翻訳には及ばないものの、優秀な翻訳者が不足気味だと聞いています。能力があればコンスタントに仕事が得られるのではないでしょうか。どちらかと言えば和文英訳の方が多いようです。

>とにかく誰にどこで聞いていいのかもわから
>ない素人です。許して下さいね。

そういう方のための[なんでも相談室]ですから。(^_^)