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タイトル: 私が干された訳
投稿者 : 干物にならなかった人 
投稿時刻 : 2008年3月4日11時04分 
本文:
お二人のやり取りを拝見していて感ずるところがありましたので,駄
文をしたためます.ツリー元のお尋ねの答えにはなっていませんがご
容赦.

私は翻訳関係のオンサイトの仕事を長年続けていました.
自分でいうのもなんですが,成績優秀で,勤務先の会社にかなり貢献
していました.自分の下に若い人材を部下として抱えて指導し,育て
ていく役割も担うにようになります.
そんな状況で,自分はこの会社になくてはならない人材であって,自
分の立場は絶対的に約束されたものだ思い込むようになっていきまし
た.

そんな絶頂期に病に倒れたのです.なんども入退院を繰り返す生活に
なりました.オンサイトの仕事は,若い部下に託してきましたが,や
はり急造の代理では十分な仕事ができず,オンサイトの職場にかなり
迷惑をかけてしまったようです.

それからも数回入退院を繰り返して,1年後にようやく,社会復帰を
果たしたころには,オンサイトの職場には見知らぬ人が入っていて,
もう私の居場所はありませんでした.そのときは,ずいぶんと元の勤
務先の担当者を憎悪したものです.あんなに貢献してやったのに自分
を切り捨てるとはなにごとだと.恥ずかしながら,激情のあまり,
悪態をついたりもしました.



その後,完全に社会復帰を果たし,新しい仕事も軌道に乗った現在,
当時のことを振り返ることがあります.

すべてが順調に思えた絶頂期でしたが,その時点で報酬が同じ仕事を
する若い人の2倍近くになっていました.自分の実績にあまえて,強
引にわがままな要求を通したりしていたのです.これだけ貢献して
やっているのだから,このくらいは当然だという,今思えばあつかま
しい考え方をするようになっていました.勤務先の担当者も表にこそ
は出しませんが,内心,嫌なやつだと苦々しく思っていたに違いあり
ません.

一時的な業績低下を厭わず,私のような人材を,組織から追い出すこ
とを「膿を出す」というそうです.特定個人の力に大きく頼った組織
構造では組織全体が成長できないんですね.その人物の存在に弊害が
付きまとう場合はなお更です.そうして脱皮を繰り返しながら企業組
織は発展していきます.

結局,何が言いたいのかというと…

仕事を請ける人間は,常に謙虚な姿勢を保ち,仕事をさせていただけ
ることに感謝の気持ちを表し続けることこそが大切なのでないでしょ
うか.
もちろん,中には非常識な御客様もいるかもしれません.そういう場
合は,ことさら丁重に取引を辞退申し上げて,将来に禍根を残さない
ことこそがプロとしての嗜み,流行の言葉を借りると「品格」という
ことではないでしょうかね.


親記事コメント
Re:翻訳者の貯蓄-投稿者:けだるい人 Re:私が干された訳-投稿者:ピヨピヨ

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