南都隆幸さん
バレエはほぼ純粋の趣味ですが、最近は映画を観るときは時々翻訳者
の考えが頭をよぎります。
特にDVDが登場してからは、だめですね。
よっぽど面白い作品じゃないと最後まで一気に観ることができませ
ん。日本語の字幕に「あれ?」と思うと英語の字幕で同じシーンを見
直したりしてしまいます。
私は多分日本映画を約3000本、外国映画もほぼ同数観ています。
この数字は映画館、テレビ、ビデオ、DVDすべて含めた数です。
当時は翻訳に関係する仕事をするなどとは全く思っていませんでした
が、子供の頃映画の原題(『西部開拓史』:How the West was Won、
『偉大な生涯の物語』:The Greatest Story Ever Told)を知ったとき
に wonやeverの使い方に「なるほど」と感心した記憶が有ります。
仕事がらみでは、裁判関連の翻訳をしたときに、納期に余裕が有った
ので『評決のとき』や『12人の怒れる男』を見直したことも有りま
す。
字幕では例の『指輪物語』の騒動が記憶に新しいですが(私もあの字
幕屋さんは好きではないです、品がない)、字幕の傑作の一つに You
ain't heard nothin' yet!を「お楽しみはこれからだ!」と訳した例
があります。
http://gozenkyu.blog49.fc2.com/blog-entry-34.html
DVDで不満なのは、日本で発売されている日本映画には日本語字幕がな
い(宮崎駿の作品にはあるそうです)、フランスで発売されているフ
ランス映画にはフランス語字幕がないことです。
聴覚障害者のためにも字幕はつけるべきだと思うのですが。
私自身はほとんど踊らない人間なので口幅ったいですが、チャンスが
有ればクラシックバレエのレッスンを受けることをお勧めします。
体全身(すべてのパーツ)を個別に意識すると当時にすべてを統合し
て体を動かすための訓練ができます。