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南都隆幸さん
 >バレエがそんなにまでお好きで造詣が深いのに、それでもバレエのレ
 >ッスンは一時間だけでやめてしまった、というのは、僕には不思議で
 >す。でも、たけださんはおそらく、自分で「する」よりも「鑑賞す
 >る」したり分析したりする方がお好きだしお得意なのでしょうね。
 私は、エエカッコシーなんですが、バレエでエエカッコが出来るようになるにはとても時
 間がかかるということに気づいたんですね(あたりまえやんかといわれそうですが)。
 あと、夫婦というのは何かを教わる/教えるということにはあまり適切な関係ではないと
 思いませんか(年齢がかなり離れていればそうでもないのかもしれませんが)。
 
 バレエはともかく踊ることは決して嫌いではないですから東京、フィレンツェ、ダカー
 ル、シンガポールなどのディスコでは結構アホみたいに踊りましたよ。
 
 >でも、「する」のが好きな僕に対して適切なアドバイスや知識を与え
 >てくれるような人は、どちらかというと「する」よりも「鑑賞」した
 >ダンスについても、とても素晴らしい本を書いてくれて僕を開眼させて
 >くれる人たちは、ダンスをしている人よりも、むしろダンスを鑑賞し
 >ている人たちです。人それぞれ、得意とする分野が違うからこそ面白
 >いのでしょうね。
 そうですね。また優れたダンサーが常に優れた教師とも限りませんね。
 パリオペラ座バレエ学校を改革したことで有名なクロード・ベッシーは、若い頃はオペラ
 座のエトワールだったわけですからその数少ない例外の一人だったのでしょう。
 ローザンヌバレエコンクールでの彼女の辛辣なコメントが好きでした。
 彼女は、80年前後にオペラ座バレエ学校以外でもレッスンを行っていたはずなので彼女の
 バレエレッスンを受けた日本人のバレエ関係者が何人もいるはずです。
 ローザンヌで一時期日本人が次々と入賞を果たせたのは間接的には彼女のおかげかもしれ
 ません。
 
 >その反面、白人のみならず黒人やアジア人や南米人などの外国人は、
 >みんな自分のダンスを作り出しているという感じが僕にはします。ど
 >こかで見たことのあるようなダンスを彼らは踊っていない。もちろん
 >そういう人もいる。でも、大多数の人は、自分で作り出した、自分に
 >とって気持ちのいいステップを踊っている。だから、体と心に染み付
 >いた踊りなので、見ていて楽しい。彼らは、心から楽しんでいるとい
 >うふうに見える。一方、日本人の踊りは、うまい人も下手な人も、本
 >当に楽しんでいるようには見えない。これは僕の気のせいでしょうか
 >ね。
 これは私も感じますねえ。
 ランナーズハイのようなダンサーズハイを経験していないのではないでしょうか?
 ダンサーズハイを体験するには下らない「自我/自意識」を捨てることでしょうねえ。
 「踊る阿呆に見る阿呆、どうせ阿呆なら踊らにゃ損損」という格言が日本にはあるんです
 が・・・・。
 
 
 
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