たけださん、現地からの特派員報告をありがとうございます。
ギニア共和国にしてもアルジェリアにしても、フランス語圏ですね。
昔は、フランス語圏の人たちは英語をむしろ軽蔑していたような気が
しますけど、今では自らのフランス語をさておいて、英語を使うこと
が新しいとか格好いいと考えているのですね。
そういえば、ベルギーのフランス語圏に住む人と僕はメール交換し続
けていますが、その人の話を聞いても、やはりそういう気配が感じら
れます。実に美しくて世界的に有力な言語であるフランス語を母国語
としていながらも、英語を使いたくてたまらない人がいるみたいです
ね。
それだけでなく、ベルギーでは最近、その言語であるオランダ語やフ
ランス語を使わずに、英語だけで説明書や表示などを書こうとする動
きが始まっているそうです。これは、ベルギーという国がフランス語
圏とオランダ語圏に寸断されてしまっていて、お互いにろくに心の交
流がなくて、対立し続けているので、たとえばフランス語を使うとオ
ランダ語を使う人たちが気を悪くするかもしれず、反対にオランダ語
を使うとフランス語を使う人たちが反感を持つかもしれないので、両
者にとって外国語である英語だけを使おうとする傾向が現れているみ
たいな様子です。
もしかしたら、ギニア共和国やアルジェリアの人たちにとっても、元
の支配者たちの言語であるフランス語よりも、彼らにとって中立的な
存在である英語を使った方が、こだわりがなくてよいのかもしれませ
んね。
|