翻訳関係者のフリートークルーム ** ウェッブ喫茶店
プロ翻訳者、翻訳関係者のためのフリートークルーム5月16日13時47分

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-産業翻訳を仕事にして驚いたこと- シュライク(12/3-21:13)No.1134
 ┣Re:産業翻訳を仕事にして驚いたこと- TAKIN(12/4-11:16)No.1135
 ┣コミュニケーションが足りないのでは?- ひなた(12/4-16:50)No.1136
 ┗Re:産業翻訳を仕事にして驚いたこと- 一筆(12/6-16:21)No.1137


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産業翻訳を仕事にして驚いたことシュライク 【ID: 48592718】113412/3-21:13

翻訳を仕事にしてまもない頃、和訳した原稿
をお納めしてしばらくすると、お客さんから、
「お前がやってくれたのは全然使えなかった
からさー、こっちで添削して納品しておいた
よ。まっ、完成版を送るからさー、それを見
てお前も勉強して精進しろよ」という意味の
ことを、もっと丁寧な感じで言われました。
えっ、翻訳チェックって、リライトのことだっ
たのか?! てっきり、「ここがダメ」「あそ
こがダメ」と突っ返すのが検査官の役目だと
思っていたわたくしにとって、これはまさに
カルチャー・ショック。仕事だから傷つきは
しなかったけれけど、それにしても、かって
に書き換えてしまうって、すごいな。たとえ
間違っていてもかってに手を入れてほしくな
いのに。他人の間違いを指摘したい気持ちは、
よーくわかるけれど。

つい先日も、「貴金属が云々、卑金属が云々」
という訳文をお納めしたら、お客さんから、
「『卑金属』は『非金属』に直しておきました」
という連絡が入ったばかりです。これは馬鹿
チェッカーの最たる例でしょうけれど。

常盤新平の『遠いアメリカ』のなかに、福島
正実とおぼしき編集者が、常盤新平とおぼし
き新人訳者の和訳原稿を本人の目の前で赤鉛
筆で書き換えてゆくシーンが出てきますが、
何度読んでも胸が痛みます。常盤新平本人も、
のちのエッセーのなかで、苦々しかった思いを
吐露としています。

人の文章に手を入れる人はあくまで謙虚であっ
てほしい。切にそう思います。

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Re:産業翻訳を仕事にして驚いたことTAKIN 【ID: 51914】113512/4-11:16
 記事番号1134へのコメント

お気持はごもっともですが、チェックの処理について事前の了解はな
かったのでしょうか。

原則として、翻訳者の責任は納品したところで終わり、それをどう料
理するかはエージェントの勝手、というように私は理解しています。
実際、対価は修正の有無に関わらず所定の額が支払われています。

もちろん時にはトラブルも発生しますが、翻訳者もチェッカーも万能
でない以上これは仕方がないことで、ケースバイケースで処理するし
かありません。

翻訳者とチェッカーがやりとりを重ねて最終稿を仕上げることができ
れば理想的ですが、おそらくそれだけの時間的余裕はないのが普通で
しょう。

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コミュニケーションが足りないのでは?ひなた 【ID: 0174494】113612/4-16:50
 記事番号1134へのコメント

シュライクさん、こんにちは。

私もときたまエージェントから別な翻訳者さんの訳された成果物を
チェックするよう依頼されることがあります。
その際には、原則としてきちんとした裏付けがない限り、翻訳者が採用し
た用語を変更しないようにと指示されます。きちんとした裏付けという
のは、誤訳であることが証明できるということです。
ですから、訳語を変更する場合はきちんと理由を示します。翻訳者だっ
て、それなりに吟味した結果ですから、むやみとチェッカーが直せばいい
というのではない、というのが私のエージェントの姿勢です。

逆に私の成果物について、チェッカーが疑問を呈した場合は、連絡が入
り、確認して返答するよう指示されます。

シュライクさんが取引のあるエージェントは、どのような姿勢でチェッ
クさせているかですが、チェッカーのほとんどは無用な改変はしないと
いうのが原則だと考えます。

納得の行かない改変については、特に「卑金属」を「非金属」と改めるなど
のケースについては、エージェントにきちんと根拠を示してコメントさ
れた方がいいと思います。そうしないと結局ミスのある成果物をクライ
アントに納品することになりるじゃないですか。

質のいい翻訳成果物を仕上げるためには、エージェント、翻訳者、チェッ
カーの連携が必要だと、私の取引先は主張します。私もこれに共感します。

貴殿の書き込みを拝読し、どうも3者間のコミュニケーション不足を感じ
ましたので、一筆差し上げました。先方と率直に意見を交換なさってはい
かがですか。ただし、あまり感情的な表現は避けられた方がよろしいで
しょう。




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Re:産業翻訳を仕事にして驚いたこと一筆 【ID: 82】113712/6-16:21
 記事番号1134へのコメント

貴殿はたんに愚痴を聞いて貰いたかっただけかと存じますのであえて
一筆差し上げることは控えさせて頂きます。