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-「はなれわざ」- t.t.(4/13-00:33)No.720
 ┣Re:「はなれわざ」- fata0864(4/15-11:29)No.721
 ┣Re:「はなれわざ」- nico(4/16-00:58)No.722
 ┗Re:「はなれわざ」- りん(5/10-03:21)No.726
  ┗ありがとうございます。- t.t.(5/28-00:20)No.728


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「はなれわざ」t.t. 7204/13-00:33

こんにちは

「御知恵拝借」では何度かお世話になっていますが、
こちらは初めてです。こんなことを書いてもいいかしら、
とは思うのですが...。

あの、(いきなりで恐縮ですが)、皆さんは「はなれわざ」
と言う言葉を聞かれると、まず何を連想されるでしょうか?

私はテレビで体操の競技会を放送していると、(オリンピック
の時など...)ついついその人間離れした離れ業に見とれて、
最後まで見てしまうことがよくあります。

で、解説を聞いていますと、「はなれわざ」と言う言葉がよく
聞かれるのですが、これは(鉄棒で)本当に手を放して、宙返り
したりして、また棒をつかむ、という技の総称のようなのです。

私はこれを聞くたびに、「うーん確かに...でも、他の技も普通の
人から見ると離れ業だよね...。」とフシギな感覚にとらわれて、
つい誰かに、「ね、ね、どう思う?」と尋ねたくなるのですが、
現在そういったおしゃべりのできる相手がほとんどいないんです。
それで突然この喫茶室におじゃましたのですが...。

慣用句としての「離れ業(技)」と、体操用語の「放れ技(多分
この漢字だと思うのですが」とは別の意味で使われているのは理
解できるのですが、実際それが「離れ業(技)」なもので...
じゃあどう言えばいいのか、となると、これまた思いつきません。


で、仕事がら、つい、「これは外国語から翻訳したために起こった
フシギさでは...」と考え、少し調べて見たのですが、日本語では、
「手放し技」とも言うようです。英語では"release and regrasp"
らしい、とまではわかりました。でも、もとが英語とは限らないし、
(ロシア語かもしれない)まず技ができて、各国でその呼び名を
つけたのかもしれません。日本語が最初かもしれないし...

長くなって、すみません。解説者の方に文句をつけるとか、そういう
つもりではないし、専門用語というのは、えてしてそういったもの
と言うこともわかるのですが、でも、やっぱりテレビで「はなれわざ」
と聞くと...皆さんは、どんなふうにお感じですか?







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Re:「はなれわざ」fata0864 7214/15-11:29
 記事番号720へのコメント

はじめまして。

国語辞書で引いてみたら、

はなれ-わざ 0 3 【離れ業/離れ技】
奇抜さや大胆さで人をあっといわせるような芸当やおこない。
「―を演ずる」

とありました。
で、個人的には「はなれ技」と聞くと、「人間ばなれしたすんごい技」というふう
に解釈してまいした。
なるほど、鉄棒を放すから「はなれ技」ということだったのかあ。


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Re:「はなれわざ」nico 7224/16-00:58
 記事番号720へのコメント

t.t. さま、みなさまこんにちは。

行いが人間離れしているのが「離れ業」
鉄棒から手を放しているのが「放れ技」

なるほどですねぇ。
ナニからナニが「はなれ」ているのか、音だけではわからないところが絶妙で
すね。わたくしはすごく日本語らしいなと思いましたけれど...

「ハナレワザ」と何の脈絡もなく(!)言われたら、アクロバティックな感じと
共に、ある種の危うさみたいなものを想像してしまいます。

高所恐怖症のせいもあるのかも...失礼しました。


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Re:「はなれわざ」りん 7265/10-03:21
 記事番号720へのコメント

こんにちは。
私は以前、体操をしていました。
どの「はなれわざ」もダイナミックで、見とれてしまいますよね。男子鉄棒の
トカチェフやイエーガーなどなど・・・。
「はなれわざ」は、その名の通り、身体の全てが器具から離れることを指しま
す。初めて技を発表した人の名前が正式名となるのですが、それでは、一般の
方に分かりずらく楽しんで頂けないのでは?との配慮から、まとめて「はなれ
わざ」と言うのではないでしょうか?

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ありがとうございます。t.t. 7285/28-00:20
 記事番号726へのコメント

fata0864さま、nicoさま、りんさま、コメントありがとうございます。
(すみません。遅くなってしまって...)

「トカチェフ」「イエーガー」っていうのが正式名だったんですね。
何か難しい名前がついていて、始めた人の名前を技の通称にしているの
かしら、と反対のことを考えていました...

実際、あの技をまとめて呼ぶには「はなれわざ」しかないですよね。
(お騒がせして、すみませんでした...。)

***つけたし***
あれから、どうして「はなれわざ」にひっかかったのか考えてみましたが、
原因は「これがホントの...」だと思い当たりました。

もとは具体的な物の名前だったのに、いつのまにか慣用句として使われている
語がありますね。
「試金石」とか...。以前TVで、質屋さんが「試金石」を使っているところを
見たのですが、(黒い石でした。金製品の純度を調べるのに今でも使われている
とか...)「はー、これがホントの...」と感動してしまいました。

「登竜門」の「竜門」もそうですが、ふだん元のイメージを気にせず使って
いる語のオリジナルを目にすると、とっても新鮮、というか、一瞬コトバの
歴史を巻き戻して見ているような(おおげさな...)感じがして、印象深い気が
(私は)します。

で、体操競技を見ていると、そうです。まさに「これがホントのはなれわざ」。
でもこれは、
(1)何か具体的な技が「はなれわざ」と名づけられる。
(2)これが慣用句として通用し、元の意味が薄くなる。
(3)さらに、具体的な体操用語としての意味で使われる。
と、3段階ですね。普通は(1)(2)の2段階なのに...。


それと、この語の(1)の語源がよくわかりません。少し調べてみたのですが...
このごろ、語源や日本語についての本がちょっとブームですが、そこでも、
見つけられませんでした。私としては、昔の曲芸(?ハシゴの上で手を放して
みせるようなのがあったように思うのですが...どうもうろ覚えで...)が
元では、とは思うのですが...。

何だか自分でも整理できていない「フシギな感覚」について、おしゃべりが
したくておじゃましてしまいました。コメントを下さった方々にお礼を申し上げま
す。
(長くなってすみません。)
では。