翻訳なんでも相談室 
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◇┳翻訳した本を出版するにはどうしたら?-投稿者:ひかり(8/8-14:12)No.1089
 ┣━Re:翻訳した本を出版するにはどうしたら?-投稿者:げん(8/8-15:59)No.1090
 ┣━Re:翻訳した本を出版するにはどうしたら?-投稿者:WL(8/8-22:45)No.1091
 ┣━Re:翻訳した本を出版するにはどうしたら?-投稿者:セロリ(8/9-07:59)No.1092
 ┗┳Re:翻訳した本を出版するにはどうしたら?-投稿者:杉田米行(8/10-19:12)No.1094
  ┗━心あたたまるコメント有難うございます。ら?-投稿者:ひかり(9/23-16:15)No.1301


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翻訳した本を出版するにはどうしたら?ひかり 10898/8-14:12

以前からあたためていた本があります。
どうしても、その本を訳したくて、今独学で翻訳中です。
ただし、完全に、アマチュアなので時間がかかっていますが・・・ 
できれば、この本の翻訳が、上手くいったら、この本の出版を願って
いるのですが・・・ 
こういう場合、自分で見つけてきた本を出版したい場合、どのような
手順を踏んだらいいのか どなたか、教えて下さいませんか? 
著者には、どの様に、この旨を伝えて、何を承諾していただいたらい
いのでしょうか?

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Re:翻訳した本を出版するにはどうしたら?げん 10908/8-15:59
 記事番号1089へのコメント

私も詳しくないんですけど、興味あるので。

自費出版ですか?どっちにしても、まず版権を取らなければいけないですよ
ね。版権を扱う会社があるので、そこを通すのが普通なんですけど、個人の
依頼はどうなんでしょうか?(個人の依頼は受けないって聞いた事がありま
す。)

その本の出版社に問い合わせて、直接交渉するっていうのも不可能じゃない
のかも。版権を持っているのは、著者じゃなくて出版社らしいです。(間
違ってたらごめんなさい。)でも著者からまず落として、出版社に口利きし
てもらうっていうのもいいかも。(夢見たいな話ですけど・・・)
でも自費となると、どっちもお金がかかるんでしょうね。

自費じゃない場合は、出版してくれる出版社を探さないといけないですね。
いわゆる持ち込みですが、やったことないです。誰かやったことある人いら
したら、私もお話聞きたいです。一般的には、アポをとって、企画書を見て
頂くということになるようです。

あんまり役に立たなくてすみません。意欲的で偉いですね。私も訳したい本
があるんですけど、持ちこみする勇気が・・・
頑張ってください。


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Re:翻訳した本を出版するにはどうしたら?WL 10918/8-22:45
 記事番号1089へのコメント

ひかりさん、

私も全く詳しくないのですが、同じようなことに興味があります。
ある翻訳学校の雑誌にあった記事には、出版までの過程をこのように
書いてあります。この本はUSでベストセラーだったこと、また翻訳者が
日本でトップの大学を卒業されていたこと(大学関係者は出版翻訳に携わる
チャンスが多いため)が成功の理由であるかと思います。

1.出版したい本を見つけた。
2.この本が日本語ですでに翻訳されているかをたずねるために、
現地の出版社に連絡。
3.現地の出版社によると、個人に版権を売ることはできないので、
日本の出版社を探して、版権を買ってもらうようにするよう言われた。
4.日本の出版社の編集者に連絡してたずねた。
5.この本をきっかけに、現在は40冊ほどの訳書を出されている。

私も実際自分が実行したことがないので、記事に書いてあることを
要約して書いてみました。ひかりさんの本が現地でどのくらいの評価を
得ているかが重要だと思います。

こうやって1から自分で進めた翻訳が出版されるなんてほんと素晴らしいで
すよね。ひかりさんのご成功をお祈り申し上げます。   WL


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Re:翻訳した本を出版するにはどうしたら?セロリ 10928/9-07:59
 記事番号1089へのコメント

ひかりさん、初めまして。私もひかりさんにぜひ夢を実らせてもらいたいと
思いますので、ある翻訳学校の機関紙に掲載されていた「持ち込み企画」に
ついての記事を抜粋します。ある出版社の代表取締役のお話です。
<引用開始>
「ある学習者の方が、出版したいという本のシノプシスを持ってみえた。
一読してみて、いける、と思った。正直言って、シノプシスの書き方は
少々素人っぽい、それでも感心したのは、学習者がしばしば忘れてしまう
視点、なぜこの本が売れると思うのか、がきちんと網羅されていたため
である。」
<引用終了>
結局、この企画は実り、見事、出版にこぎつけたそうです。版権に
ついてはWLさんが書かれていた通りだと思います。ひかりさんの
ような情熱をとても素晴らしいなと思います。とにかく持ち込めば
チャンスがあるかもしれませんよね。どうかがんばってください。


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Re:翻訳した本を出版するにはどうしたら?杉田米行 E-mail URL10948/10-19:12
 記事番号1089へのコメント

ひかりさん:

こんにちは。杉田米行です。
現在まで2冊刊行され、今秋1冊、来年2冊の翻訳本が出版されます。
1.http://www.trc.co.jp/trc/book/book.idc?JLA=92022756
2.http://www.trc.co.jp/trc/book/book.idc?JLA=97039279
(既刊のもの)
翻訳企画はすべて持ち込み企画です。小生の具体例を紹介することで何かの
お役にたてば幸いです。
1.まず著者に連絡をとり、本の感想などをかきながら、是非日本で翻訳出
版したいと打診する。断る著者はいないと思います。但し、すでに版権を売
却してしまったということは起こり得ます。電子メールでの打診も全く失礼
にはならないと思います。
2.訳したいと思う本のテーマにあった出版社を考える。出版社の目録など
をみるとだいたい出版傾向がわかります。小生の場合はほとんど学術出版で
すので、文芸などに比べて翻訳出版は比較的やりやすい分野です。
3.書誌情報、目次、および詳細な要約を作成します。小生の手元に翻訳出
版用の企画書はございませんが、小生の研究書の企画書がありますので、こ
の形式を参考に企画を作成されてはいかがでしょうか。
http://www.sugita.org/ARG.html (企画書)
4.販路の目安があれば鬼に金棒です。出版社はボランティアではなく、ビ
ジネスですので、良いもの+売れるものしか製作しません。学術書の場合は
特殊ですが、一般書や文芸書の場合は売れることが前提です。どのような層
をターゲットにしているのか(ビジネスマン、主婦、10代の若者など)、
現在の時勢にあっているのか否か(IT革命、中国問題、少子高齢化などに
関連するようなもの)など、目玉があれば宣伝することです。
5.訳者の経歴がしっかりしていること。刊行経験がない翻訳者が企画を持
ち込んでもなかなか出版社は首をたてにふりません。最初の本を翻訳出版さ
れるような時は大学の先生やすでに刊行出版物のある人を「監訳者」として
一緒にするのが無難なようです。「共訳」という形でも刊行物があれば、2
回目以降の企画が通りやすくなります。
6.最後になりましたが、翻訳出版でお金儲けはできません。よほどの大手
出版社から出版されたベストセラーでない限り、翻訳出版は労のわりにいた
だける金額は微々たるものです。翻訳出版の場合、日本の出版社がOKを出
せば、まずその出版社は日本ユニエージョンシーやタトル森エージェンシー
を通じて独占翻訳版権を取ります。著作権使用料は通常6−10%で、アド
ヴァンスが1000−1500ドルほどです。次に翻訳料ですが、字数で決
まるわけではありません。印税方式になるのが普通で4−8%程度です。し
かも出版部数ではなく実売部数にして欲しいといわれることもあります。つ
まり、定価2000円で3000部刷り、実際に1000部しか売れなかっ
たとします。
出版部数計算(印税4%)であれば:
2000円X3000部X4/100=240000円が翻訳料です。
ところば実売部数計算(印税4%)であれば:
2000円X1000部X4/100=80000円が翻訳料となります。

さらに、出版社は翻訳者に対して現金支払よりも「現物支給」という方法を
とりたがります。つまり上記印税分を現金ではなく、現物=翻訳書で渡すと
いうものです。このような交渉を出版社とやるわけですが、企画を持ち込ん
だ翻訳者の経歴が弱いものだと非常に弱い立場に立たされます。

以上ですが、持ち込み出版による翻訳出版は決して不可能ではありません。
むしろ出版社はよい企画を血眼になって探しています。尚、出版社を探すに
あたっては以下のページが有益です。
1.出版ネットワーク
http://www.sugita.org/network.html
2.日本国内の出版社
http://www.trc.co.jp/trc-japa/guide/publish.htm
3.出版社リンク集
http://www.kinokuniya.co.jp/05f/d_03/5_030000.htm

ひかりさんはじめ同じような夢をお持ちの方が、その夢を現実のものにでき
ればと願っております。何かお役にたつようなことやご不明な点がございま
したらいつでもご連絡くださいませ。

madison@uwalumni.com  または
sugita@post01.osaka-gaidai.ac.jp


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心あたたまるコメント有難うございます。ら?ひかり 13019/23-16:15
 記事番号1094へのコメント

みなさん本当にいろいろとアドバイス有難うございました。
業界について、知識が本当にないために、みなさんからのアドバイスを
一つづつ考えながら、進めてみたいと思っています。
実行あるのみですよね!!
この一冊の本との出合いを大切にしたいと思っています。
本当に感謝!!です(^0^)