翻訳なんでも相談室 
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◇┳翻訳者ディレクトリに登録の皆様-投稿者:匿名(9/23-12:57)No.1300
 ┣┳相場を無視したディスカウント受注問題-投稿者:翻訳者ディレクトリ管理人(9/26-11:04)No.1313
 ┃┣━Re:相場を無視したディスカウント受注問題-投稿者:よう(9/28-10:53)No.1336
 ┃┣━自由競争に一票-投稿者:タクマン(9/28-23:15)No.1338
 ┃┣┳ある程度の規制に一票-投稿者:ゆりえ(9/29-00:55)No.1341
 ┃┃┗━特にこんな時代だからこそそう思います-投稿者:匿名(9/29-01:22)No.1342
 ┃┗━今の翻訳者ディレクトリ-投稿者:KEIICHI(9/29-01:31)No.1343
 ┣┳翻訳会社としての立場から-投稿者:EB(9/29-10:58)No.1345
 ┃┣━Re:翻訳会社としての立場から-投稿者:KEI(9/29-13:35)No.1346
 ┃┗┳別の翻訳会社の立場から-投稿者:anonymity(10/1-13:54)No.1364
 ┃ ┗━Re:別の翻訳会社の立場から-投稿者:EB(10/2-12:18)No.1376
 ┗━ちょっとグチ&説教ぽいレスですが・・・m(_ _)m-投稿者:TNT(10/2-02:17)No.1368


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翻訳者ディレクトリに登録の皆様匿名 13009/23-12:57

依頼が来るのは嬉しいのですが、
相場を知ってか知らずか
発注者が極端に安い料金を希望してくる例がかなりありませんか?。

私がその程度のレートで評価されているのか、
もしくは翻訳料金の目安の注意にもあるように、
相場を無視した受注をしている翻訳者さんが多いのでは
ないかと感じています。

登録の際に自分の参考レートを表示義務するなどすれば、
そういったことが少なくなると思うのですが。
暗黙のビッドがあるようで、残念でなりません。

皆様のコメントをうかがいたいです。

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相場を無視したディスカウント受注問題翻訳者ディレクトリ管理人 13139/26-11:04
 記事番号1300へのコメント

匿名さん、こんにちは。管理人です。

ご指摘の点につきましては、管理人もかねてより問題視しておりまし
た。様々な形で発注者および登録者に向けて注意喚起していますが、
あまり効果があがらず、抜本的な対策になっていないのが現状です。

私自身もフリーの翻訳者として生計を立てています。適正な翻訳価格
の維持こそが、フリーランス翻訳者、翻訳会社経営者など立場は違っ
ても、翻訳業にかかわる人すべての生活を守るために大切なポリシー
だと信じております。

今回、匿名さんが問題提起してくださいましたので、他のご利用者の
意見も伺った上で何らかの対応策を実施したいと考えております。

たとえば、自由に希望レートを表記していただく方式ですと、初めか
らどうどうと低価格を記載する人が現れて逆効果になるおそれがあり
ます。そこで、相場に見合った枠内で選択していただく方法が考えら
れますね。

ただし、一般にエージェント経由の仕事と、ソースクライアント直受け
の場合では、価格設定に違いがあるため、受注価格を明記してしまうと
かえって不都合が生じるなどの問題点も予想されます。

他のみなさんはどのようにお考えですか?


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Re:相場を無視したディスカウント受注問題よう 13369/28-10:53
 記事番号1313へのコメント

大学生以下の学生などを省いてあるように、
サイドビジネスでやっておられると思われる方を省く
などしてはいかかですか(チェックは難しいですが)。
サイドビジネスでやっておられる方のほうが、
格安受注が顕著なようです。
私もある方にご指摘したところ、
「新規は日に数件なのでご安心。世はまさに大競争時代です。
来春には我々の太刀打ちできない翻訳ソフトがでます。」
ときました。


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自由競争に一票タクマン 13389/28-23:15
 記事番号1313へのコメント

こんにちは。

タクマンと申します。

私も翻訳で生計を立てていますが、自由競争を阻むような
決まりを作ってしまうことには、あまり賛成できません。

規制を設けてしまうと、その規制に守られて、ぬるま湯に
漬かって努力を怠ってしまうという逆効果があります。
これは、特に自分のことを申し上げています。

このような状態が続くと、大きな波が押し寄せて
きたときにまったく対応できない体質になってしまいます。
いつも危機感を持ちながら、知恵を働かすことによって
どんなことにも対応できる体力を付けておいた方が
よいような気がします。

とても生意気な事を書いてしまいましたが、私の率直の
意見です。

ちなみに私は、この翻訳ディレクトリに示されている
相場よりは高い料金で仕事を受けています。
今の料金体系で仕事が受けられなくなったら、
さらに合理化を進め、料金を下げることになるでしょう。
それは、資本主義(自由競争)の宿命だと思っています。


翻訳者ディレクトリ管理人さんは No.1313「相場を無視したディスカウント受
注問題」で書きました。
>匿名さん、こんにちは。管理人です。
>
>ご指摘の点につきましては、管理人もかねてより問題視しておりまし
>た。様々な形で発注者および登録者に向けて注意喚起していますが、
>あまり効果があがらず、抜本的な対策になっていないのが現状です。
>
>私自身もフリーの翻訳者として生計を立てています。適正な翻訳価格
>の維持こそが、フリーランス翻訳者、翻訳会社経営者など立場は違っ
>ても、翻訳業にかかわる人すべての生活を守るために大切なポリシー
>だと信じております。
>
>今回、匿名さんが問題提起してくださいましたので、他のご利用者の
>意見も伺った上で何らかの対応策を実施したいと考えております。
>
>たとえば、自由に希望レートを表記していただく方式ですと、初めか
>らどうどうと低価格を記載する人が現れて逆効果になるおそれがあり
>ます。そこで、相場に見合った枠内で選択していただく方法が考えら
>れますね。
>
>ただし、一般にエージェント経由の仕事と、ソースクライアント直受け
>の場合では、価格設定に違いがあるため、受注価格を明記してしまうと
>かえって不都合が生じるなどの問題点も予想されます。
>
>他のみなさんはどのようにお考えですか?


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ある程度の規制に一票ゆりえ 13419/29-00:55
 記事番号1313へのコメント

弁護士が、医者がディスカウントをしますか?
翻訳者も同様に、高い職業意識と専門性を持ったプロです。
競争の中身は、仕事の質です
(もちろん実力によってある程度の幅が存在します)。
安かろう悪かろうが氾濫してしまっては、
翻訳者全員の資質を疑われかねません。


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特にこんな時代だからこそそう思います匿名 13429/29-01:22
 記事番号1341へのコメント

翻訳ソフトやインターネットの普及で、にわか翻訳者・志望者が急増してい
る昨今(それらを全てダメ翻訳者とはいいませんが)、プロの職業人として
やっておられる方との一線はどこかで明らかにしなければ、職業としてのフ
リーランス翻訳者というものそのものが存在を危うくしてしまうと思いま
す。翻訳業のIT化が急速に進んだときも、生き残ったのはツールを単に手に
した方というだけでなく、真の翻訳力を持った方たちでした。単に受注して
は流す「翻訳者」というツールのような存在ではなく、言語の橋渡しをする
生きたプロなのだという自覚のもとに今後も働いていきたいものです。


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今の翻訳者ディレクトリKEIICHI 13439/29-01:31
 記事番号1313へのコメント

今の翻訳者ディレクトリって、フリーランスのプロ翻訳者
のためというより、まったく逆の未経験者・駆け出し・
サイドビジネスの方たちのために存在しているような気が
するのですが…

そうでない路線でいくのか、
その路線でいくのか、
それがまず問題ではないでしょうか?


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翻訳会社としての立場からEB 13459/29-10:58
 記事番号1300へのコメント

こんにちは。私は翻訳会社で翻訳スタッフとして勤務しています。

翻訳料金の価格破壊は、一部の(おそらくは副業の)翻訳者による
廉価での請け負いだけでなく、翻訳会社(エージェント)の受注額の
暴落による影響も大きいと思います。私は翻訳専業で、あまり営業面の
現状は詳しくないのですが、ソースクライアントとの契約期間が
長ければ長いほど、また発注量の“高め安定”が約束されていれば
いるほど、正規価格からの割引率が高くなり、中には50%引きという
ものもあるようです。

フリーランスの翻訳者が受け取る報酬が、エージェントの受注額の
4〜6割が中心であることを考えると、この50%引きという価格は
従来の翻訳者が受け取る報酬と同水準となり、これを在宅翻訳者に
外注するとなると、従来の翻訳料では発注不可能です。勿論、あまりに
安い値段では引き受けて下さる翻訳者も少なくなりますし、仮に
引き受けて下さる方がおられたとしても品質その他の面で不安な
翻訳者を使うことになり、エージェントとしては危ない綱渡りに
なりますので極端な安価では発注しないようにしていますが、
それでも従来の翻訳料よりも数割安くせざるを得ない現状があります。

一人の翻訳者として、こうした現状で良いとは決して思いませんが、
こうした状況は、エージェントが生き残りを掛けた厳しい営業戦略の
結果であり、エージェントとしても苦渋の選択であることを申し述べ
させて頂きます。

そうした状況で、翻訳者だけが断固として高価格の維持を掲げるのは
(とても大切な姿勢ではありますが)、自由競争という観点から
少し不自然なように感じます。勿論、「私は○円以下のレートでは
引き受けない」という方がおられても構わないのですが、それはあくまで
その方の“営業戦略”であり、一律「○円以上」とするのは変だと
思います。もしあえて、こちらの「翻訳者ディレクトリ」で一律「○円
以上」とうたうのであれば、登録時に管理人様が一人一人に対し
登録トライアルを課すなどといったことが必要になってくると思います。
ただ、こうしたシステムにすると、何か問題があったときに、管理人様に
全ての責任が掛かってしまうため、あまりお薦めはできませんが・・・。

まとまりのない文章になってしまいましたが、翻訳者であると同時に
エージェントでもある者からの考えとして受け取って頂ければ幸いです。


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Re:翻訳会社としての立場からKEI 13469/29-13:35
 記事番号1345へのコメント

翻訳業内部の問題もありますが、それよりも、
フリーの翻訳者自身に、このような場を巧みに利用して、
激安のレートで発注を打診してくる企業等が増えていることが、
いちばんやばいところだと思います。

翻訳ツールなどが劇的な進化をしたわけでもないのに、
クライアントが完全に市場を握って、
翻訳価格を一足飛びに暴落させようとしています。
それに迎合される翻訳者さんもいらっしゃいます。

アメリカの某サイトの入札制なんていい例ですよね。
日本に翻訳業は存在しなくなってしまうかもしれません。


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別の翻訳会社の立場からanonymity E-mail 136410/1-13:54
 記事番号1345へのコメント

はじめまして。小規模な翻訳会社を経営しているanonymityと申します。

>フリーランスの翻訳者が受け取る報酬が、エージェントの受注額の
>4〜6割が中心であることを考えると、

これを読んで、エージェント側の取り分の多さが気になりました。これだけ
高いマージンを設定していて、それに見合っただけの付加価値がエージェン
ト社内で加わっているか疑問に思うわけです。

正直言って、当社でも翻訳者の単価は少しでも低い方がありがたいのは確か
です。ですが、20年以上も翻訳単価が上がっていないといわれている現状
で、これ以上発注単価を切り下げるとなると、フリーランスの人達の生活が
たちゆかなくなってしまうおそれがあります。割があわなくなって職業とし
ての魅力が薄れると、優秀な人材が見切りを付けてこの業界から去ってしま
うことになるかもしれません。私はそちらの方が怖いですね。いくら支援ツ
ールが発達しても、翻訳者個人の職人的力量に依存しているのが我々翻訳エ
ージェントですから。

たしかに、価格破壊の圧力には抗しがたいものがあります。当社でも得意先
の要請で値引きを余儀なくされることがありますが、低価格で受注してしま
ったツケをそのまま下請けの翻訳者に回すような行為は極力避けるべきだと
考えています。単価を低く抑えられるという理由だけで、実力が十分でない
方にお願いすると、それなりの品質の訳文しかあがってきません。手直しそ
の他で、結局コストがかさむことになります。

当社では、Aランクの翻訳者には当社受注価格の65%〜70%をお支払いしてい
ます。当社の取り分は35%〜30%ですが、優秀な翻訳者の訳文はそのままの状
態で納品できるケースが多く、社内でのリライトや編集のコストを抑えられ
るので、結果的に必要な収益を確保できます。受注価格が厳しい場合でも、
翻訳者には当社の受注価格や必要経費を公開し、価格設定を含む支払い条件
について理解していただくように努力しています。このような当社の姿勢に
対して、協力翻訳者の方々からフェアだという評価を得ており、良好な協力
関係を築いています。

ネット上の翻訳仲介業務でユニークなビジネスモデルの試みを行っているサ
イトを見ていると、低価格化に対応するためにコストを下げる必要があるの
はむしろ翻訳エージェントの方ではないか、と強く感じます。また、最近流
行の翻訳者グループがクライアントから直接受注するケースが増えているよ
うで、このような動きにも驚異を感じますね。

近い将来「中抜き」現象が翻訳業界で頻発することになるかもしれません。
その場合、抜かれるのは従来からの高マージン体質を変えない翻訳エージェ
ントでしょうね。


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Re:別の翻訳会社の立場からEB 137610/2-12:18
 記事番号1364へのコメント

こんにちは。

ちょっと誤解なさっておられるようなので、一言だけ。

anonymityさんは No.1364「別の翻訳会社の立場から」で書きました。
>>フリーランスの翻訳者が受け取る報酬が、エージェントの受注額の
>>4〜6割が中心であることを考えると、
>
>これを読んで、エージェント側の取り分の多さが気になりました。(中略)
>当社では、Aランクの翻訳者には当社受注価格の65%〜70%をお支払いしてい
>ます。当社の取り分は35%〜30%ですが、

私の書いた「4〜6割」というのは、こちらのサイトや翻訳連盟の
サイトに掲載されている、従来の平均レートを元にしたものです。
当然、数年前までは当社でもこの程度のマージンを取っていた
可能性はありますが(その頃のことは、社員ではなかったので
分かりません)、現在は2〜4割といった程度でしょう。

そんなわけで、決して高すぎるマージンを受け取っているとは
思いません。


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ちょっとグチ&説教ぽいレスですが・・・m(_ _)mTNT E-mail 136810/2-02:17
 記事番号1300へのコメント

匿名さんは No.1300「翻訳者ディレクトリに登録の皆様」で書きまし
た。
>依頼が来るのは嬉しいのですが、
>相場を知ってか知らずか
>発注者が極端に安い料金を希望してくる例がかなりありませんか?。

どもTNTです。
ちょっと長めのレスですいません。

自分もこうしたケースには何回か遭遇していますが、
その逆のケースの方も多いです。

というのも私はどこにも属さず完全にフリーで翻訳をやっていますが、
自分が良く遭遇するケースが一端別の翻訳者に頼んだが、
全く使い物にならないので
再度自分に翻訳を依頼してくるということです。
しかも多くの場合、最初に頼んだ翻訳者の方が料金は上です。

自分もそれなりの料金設定をしていますし、決して格安で
仕事をしているつもりはありません。
むしろ料金設定は相場より高めかもしれません。
しかし、当然のことながら、
自分の倍近くの料金で依頼を受けた翻訳者が使い物にならなくて、
その後処理を自分がしているのは何か釈然としません。

確かに相場を崩すような格安で仕事をしている翻訳者も
問題だと思いますが、
逆に実力が伴わないのに高い料金を請求する翻訳者も
問題だと思います。
最近こうした「自称」翻訳者の人たちに
苛立ちを感じることもあります。

結局、こうした問題は翻訳者のレベルが一定していない、
そして多くの場合クライアント側がそのレベルを判断できない
ことによって発生してるのではないでしょうか?

その理由としてあげられるのが、
まだまだ「翻訳」というか「英語が出来る人」を
特別扱いする風潮が多くの日本の企業にあるということです。
これは日本人の英語アレルギーによるものでしょうが、
このため少しでも英語が出来るだけで翻訳や通訳を任されてしまう
人がいることも事実です。

さて、最後に自分の翻訳に対する意見を言わせてください。
こうした意見に反対する方もいるかもしれませんが、
一人の翻訳者の声として参考にしていただければ幸いです。

この仕事をやっていると色々な人から
「英語が好きなんですが、翻訳の仕事を紹介してください」
と言われます。
しかし、みなさんもご承知の様に単純に英語が出来るからと言って
翻訳が出来るとは限りません。
日本語が出来るからと言って作家にはなれないでしょう?
それと同じ事です。
翻訳は翻訳という一つの職業です。
ですから当然それなりの専用の技術、能力を必要とします。
はっきり言って英語が特技として扱われる時代は
もうそろそろ終わりに近づいています。
しかし現状では自分の感じる限り、
本当の意味での「翻訳者」というのはまだまだ足りません。
ここにも多くの翻訳希望者が書き込まれていますが、
翻訳者を目指すなら「英語好き」の延長としてではなく、
一人のプロフェッショナルとしての「翻訳者」として
挑んでほしいものです。
また、これは既に翻訳者として仕事をしている
人々にも言えることです。

結果的にこうしたことがこの業界の様々な問題の解決に
なるのではないでしょうか?

なんか最後は説教ぽくなってしましましたが、
これが自分の率直な意見です。