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◇┳意訳-投稿者:曇り空(10/2-11:15)No.1373
 ┣━Re:意訳-投稿者:Fujioka(10/4-07:53)No.1409
 ┣━Re:意訳-投稿者:ふると(10/4-17:36)No.1413
 ┣┳Re:意訳-投稿者:にしのん(10/4-21:32)No.1415
 ┃┗━Re:意訳-投稿者:佐藤信彦(10/4-21:50)No.1416
 ┗━ありがとうございます-投稿者:曇り空(10/12-13:52)No.1450


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意訳曇り空 137310/2-11:15

 ある会社でネットワーク関連の翻訳をやって1年が経ちましたが、行き詰ま
っています。専門用語等に悩まされる日々はどうにか乗り越えたのですが、
今度は英語を日本語に置き換えるだけでなく、その文書の使用目的を考えて
意訳することを上司に要求されました。
 上司の言っていることはもっともですが、文章単位で意訳することはでき
ても、パラグラフ単位での意訳となると、非常に苦しみます。その商品の背
景にあるいろんな知識を要求されると思いますが、皆さんはこのような要望
にどうこたえているのでしょうか。
 翻訳で問われる能力は英語でなく日本語だなあと、あらためて感じる今日
この頃です。

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Re:意訳Fujioka URL140910/4-07:53
 記事番号1373へのコメント

曇り空さんは No.1373「意訳」で書きました。

> ある会社でネットワーク関連の翻訳をやって1年が経ちましたが、行き詰ま
>っています。専門用語等に悩まされる日々はどうにか乗り越えたのですが、
>今度は英語を日本語に置き換えるだけでなく、その文書の使用目的を考えて
>意訳することを上司に要求されました。
> 上司の言っていることはもっともですが、文章単位で意訳することはでき
>ても、パラグラフ単位での意訳となると、非常に苦しみます。その商品の背
>景にあるいろんな知識を要求されると思いますが、皆さんはこのような要望
>にどうこたえているのでしょうか。
> 翻訳で問われる能力は英語でなく日本語だなあと、あらためて感じる今日
>この頃です。

一言で言うと曇り空さんの訳は直訳調なのだと思います。

技術系出身の方の訳は日本語としてこなれが良くない傾向がありますが、文科
系出身者には専門知識がないという別の悩みもあります。




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Re:意訳ふると 141310/4-17:36
 記事番号1373へのコメント

曇り空さん、はじめまして(HN が晴れた空でないのがちょっと
気になりますが ^^;)

ネットワーク関連の翻訳にかかわっています、ふるとです。

> 今度は英語を日本語に置き換えるだけでなく、その文書の使用目的を考えて
> 意訳することを上司に要求されました。
>  上司の言っていることはもっともですが、文章単位で意訳することはでき
> ても、パラグラフ単位での意訳となると、非常に苦しみます。その商品の背

「パラグラフ単位での意訳」の意味がいまひとつよくわかりません。
単純に、英語のパラグラフはひとつの概念や考え方を表すと
仮定すると(1パラグラフ/1トピックの原則)、それを日本語で
どのように表現したらいいかというところで苦労する、
といったニュアンスですか?

> 景にあるいろんな知識を要求されると思いますが、皆さんはこのような要望
> にどうこたえているのでしょうか。
>  翻訳で問われる能力は英語でなく日本語だなあと、あらためて感じる今日
> この頃です。

おっしゃるとおり、目的言語(日本語)の力が問われますよね。
この力を養う方法は、とにかくたくさん読んでたくさん書くことしか
ない、という話をよく聞きますし、実際そのとおりだと思います。
普段の読み書きと平行して、テクニカル ライティングの本を
読んだり講座を受けたりすることをおすすめします。

ご存知かもしれませんが、
ライティングの参考書は、ネットからでも検索できますし、
関連サイトを読めば、ライティングの基本的な方法などもわかると
思います。

テクニカル ライティングに関してうまくまとまってると思った
ページをここに挙げておきます。

http://web.kyoto-inet.or.jp/people/tomoko-y/tw.html

とっつきやすい対談形式で書かれています(わかりやすい分、
ライティングには直接関係なくて無駄と思われる部分もありますが)。

ふると


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Re:意訳にしのん 141510/4-21:32
 記事番号1373へのコメント

曇り空さん、こんにちは

基本的なことですが、翻訳した後で「何を言いたいのか」をもう一度考えてみると
いいと思います。それを原文にとらわれずに自分なりの日本語で考えてみて、翻訳
した日本語と比較すると、どこがぎこちないのか分かるときがあると思います。

英語と日本語の根本的な違いから、確かにパラグラフ単位で意訳していかないとい
けないときがありますよね。


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Re:意訳佐藤信彦 E-mail URL141610/4-21:50
 記事番号1415へのコメント

佐藤信彦です。

にしのんさんは No.1415「Re:意訳」で書きました。
>いいと思います。それを原文にとらわれずに自分なりの日本語で考えてみて、翻訳
>した日本語と比較すると、どこがぎこちないのか分かるときがあると思います。

僕が日本語の、特に技術文書を書く時に注意しているコツのようなもの
が2つあります。

1つはにしのんさんが書かれている「日本語で考える」というものに近い
のかもしれません。これは原文のことをすっかり頭から追い出し、訳出した
文章だけを読んでスムーズに読めるか、意味が取れるか、という確認を
行なうものです。可能であれば訳文を数日寝かすことで、より高い効果が
得られます。

もう1つは、訳出した文章を逆に頭の中ででも英訳してみる、という
確認方法です。これは通常の日本語の文章を書くときにも使えます。
英訳しようとすると、文章の主語(主題)や目的語などの明確でないところ
が一発で見つけられます。技術文章の場合には多少くどくなっても
厳密さが要求されるため、英訳という観点で見ることでアラを浮き上が
らせようというわけです。

>英語と日本語の根本的な違いから、確かにパラグラフ単位で意訳していかないとい
>けないときがありますよね。

英語だと、パラグラフの先頭で特別断らなくとも暗黙のうちに論理が
パラグラフ間で流れていきます。一方日本語の場合、パラグラフの
間に合いの手のように言葉を挟まないと、不自然に感じる傾向がある
のではないでしょうか。

僕が時々使う手は、原文にはなくても「すなわち」、「そして」、
「そのため」という類の言葉を入れてしまうことです。こうすることで、
英文では文章の底に流れていた論理の流れを、スムーズに日本語へ
移せるように感じています。

ただ注意しなくてはならないのは、チェックする人によっては原文に
ない言葉を入れることを極端に嫌うことがあります。相手に応じて
使い分ける必要があります。


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ありがとうございます曇り空 145010/12-13:52
 記事番号1373へのコメント

皆さん、ご親切にアドバイスいただきましてありがとうございました。早速、テク
ニカルライティング等の情報を仕入れて勉強してみたいと思います。そして、もう
一度自分の書いた文章を見直してみます。
曇っていた空が少し晴れ始めたような気持ちになりました。