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◇┳環境分野の翻訳-投稿者:チェリー(10/8-21:25)No.1431
 ┣┳Re:環境分野の翻訳-投稿者:なな(10/9-05:50)No.1433
 ┃┗━Re:環境分野の翻訳-投稿者:チェリー(10/9-06:40)No.1434
 ┣━御参考のため-投稿者:梅公(10/10-12:35)No.1435
 ┣┳Re:環境分野の翻訳-投稿者:セロリ(10/10-14:34)No.1436
 ┃┗━大切なこと、言い忘れました。-投稿者:セロリ(10/10-14:49)No.1437
 ┣━Re:環境分野の翻訳-投稿者:えりこ(10/10-16:37)No.1438
 ┗━お礼-投稿者:チェリー(10/11-20:14)No.1448


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環境分野の翻訳チェリー 143110/8-21:25

はじめまして。翻訳入門の通信コースを受講中のチェリーと申します。

実務翻訳をめざしていますが、文系人間で、しかもこれといった専門分野が
ありません。
「時間をかけて勉強するなら好きなものにするといい」と聞き、
興味のある環境問題について勉強していこうと思っています。
今はあまり需要がなさそうですが、今後の需要の伸びを期待しているのです


こんなに気の長いやり方ではいつまでも翻訳者として仕事をしていけないで
しょうか?

ちなみに、来年からは大手の翻訳学校の総合夜間コースに進もうと思ってい
るので、全体的な翻訳技術はすこしはつくのかもしれません。それでも、需
要の多い分野(経済・法律・医学など)が出来ないと、今後難しいですか?

環境分野の翻訳をされたことのある方、もしくは専門にされている方のお話
を聞かせていただければと思います。よろしくお願いします。


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Re:環境分野の翻訳なな 143310/9-05:50
 記事番号1431へのコメント


チェリーさん、はじめまして。

私は大手食品メーカーで派遣社員として翻訳(主に日英)をしておりまし
た。翻訳内容は分野的に言えば、化学、生物、物理が主でしたが、ここ1、
2年で環境関連の翻訳依頼がかなり増えてきていました。やはり時代の流
れというのでしょうか。世間で環境問題が注目されるにつれ、社内での環
境対策にも拍車がかかっているのがよくわかりました。

幸い私はアメリカの大学で環境学を勉強したことがありましたので、環境
関連の内容を理解するのにはほとんど問題ありませんでした。

翻訳の専門を環境のみとした場合、どのくらい需要があるのかはわかりませ
んが、国内外のメーカーが環境問題を強く意識していることは事実ですので、
今後需要は増えてくると思います。

私がアメリカで環境学を勉強したころは、アメリカでさえまだ「環境学」と
いう分野が確立されていませんでしたので、大学生用の教科書がほとんど
なかったのですが、最近は環境問題に関する専門書もどんどん増えています
ので、日本語と英語両方でできるだけたくさん専門書を読んでみることから
始めてみてはいかがでしょうか。うろ覚えで申し訳ないのですが、「環境
白書」とかいうタイトルの本が毎年出版されていたと思います。私はこれの
英語版を大学で教材の一部として読まされましたが、一般的な環境問題を把
握するにはとても参考になりました。ただ、翻訳依頼にあがってくるような
文書は化学を扱ったものが多いので、基本的な化学の知識があった方がいい
と思います(さらに専門的になると完全に化学とエンジニアリングの世界に
なると思います。)。

参考になりましたら幸いです。


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Re:環境分野の翻訳チェリー 143410/9-06:40
 記事番号1433へのコメント

早速のお返事ありがとうございました!

>私は大手食品メーカーで派遣社員として翻訳(主に日英)をしておりまし
>た。翻訳内容は分野的に言えば、化学、生物、物理が主でしたが、ここ1、
→ななさんのご専攻は理系だったのですか?
 やっぱり環境分野の翻訳には化学・生物などの専門知識が不可欠ですか?
 基礎知識は勉強しようと思うのですが、大学専攻レベルに今から達する
 ことができるのかちょっと心配です。

>私がアメリカで環境学を勉強したころは、アメリカでさえまだ「環境学」と
>いう分野が確立されていませんでしたので、大学生用の教科書がほとんど
>なかったのですが、最近は環境問題に関する専門書もどんどん増えています
>ので、日本語と英語両方でできるだけたくさん専門書を読んでみることから
>始めてみてはいかがでしょうか。
→こうした勉強をはじめてみようと思います。

ありがとうございました。


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御参考のため梅公 143510/10-12:35
 記事番号1431へのコメント

チェリーさんはじめまして。
私は、日本の大学で環境関連の勉強をしていました梅公と申します。
私は翻訳者ではありませんが、翻訳という仕事に興味がある者です。
(そういう意味ではチェリーさんと同じ立場の者です。)

ですから、これから書くことは、翻訳者としてではなく、環境関連の勉強をした者
の意見として、ご参考程度にお聞き下さい。

>「時間をかけて勉強するなら好きなものにするといい」と聞き、
>興味のある環境問題について勉強していこうと思っています。
>今はあまり需要がなさそうですが、今後の需要の伸びを期待しているのです
>。
仰る通り、環境分野は今後延びていくと思います。ただ、一言に環境分野といって
も、非常に幅が広いのです。私は、環境工学とは、これまで人類が築き上げてきた
あらゆる理工学(時には政治・経済・法律なども)に関係する総合工学と思ってお
り、大学の教授もそう仰っていらっしゃいました。

これは私の推測ですが、恐らく現在、環境分野の翻訳をされている方々は、環境そ
のものが専門という方は少ないのではないかと思います。むしろ、以下のような専
門の方々がそれぞれ環境分野の翻訳をされているほうが多いと思います。(あくま
で推測ですが)

例)
・有害物質の人体への影響などであれば、医学
・有害物質の生物への影響などであれば、生物学
・有害物質そのものについてであれば、化学
・大気汚染関連であれば、化学、気象学、都市工学、生物学、政治学、経済学、法
律学...etc
・水質汚濁関連であれば、化学、土木工学、生物学、政治学、法律学...etc
・資源リサイクリングであれば、物理学、化学、地質学、電気工学、材料工学、資
源工学、政治学、経済学、法律学...etc
...etc

と思いつくままに書きましたが、環境分野はこれほど多岐に渡っている分野だと思
います。

ですから、チェリーさんが環境分野を専門にしたいのであれば、環境分野の特に何
を中心にやりたいかを決めて、その基盤となる学問(医学、化学、生物学...etc)
をまず勉強し、そこから環境分野について段々手を広げていくというやり方もある
のではないかと思います。

そうすれば、翻訳者として自分をアピールするときも、ただ「専門は環境分野で
す。」というよりも、「専門は環境分野で、その中で特に○○が得意です。」と
か、「専門は○○分野で、その中で特に環境分野が得意です。」といったほうが、
相手に本当に得意分野があると印象付けられますし、仕事を依頼する側も依頼しや
すいのではないかと思います。そして、何よりも、チェリーさんが仕事を選びやす
いと思うのです。

「環境」という話題があがったので、思わず我を忘れて長々と書いてしまいました
が、これは、あくまで参考意見として受け取って下さいね。


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Re:環境分野の翻訳セロリ 143610/10-14:34
 記事番号1431へのコメント

チェリーさん、はじめまして。在宅フリーの翻訳者としてまだやっと1年目の
セロリと申します。でも翻訳だけで食べています。翻訳者として収入を得るには
専門分野がないと何もできないのと同じだ、何てコメントをこの掲示板でも
よく目にしますが私個人のこれまでの経験からしますと、それは全く違います。
専門というのは、例えば医学の専門家は医師、医学者、法律の専門家なら弁護士、
検察官その他でしょう?翻訳業(翻訳家ではありませんよ!)というのは、
あくまでそうした実務の末端で産業を支える黒子なわけですから、専門分野に
埋没していることはできないと思います。文系出身で医薬分野・機械分野など
まったく専門外の私が、それぞれの専門分野の方が訳した翻訳があまりにも
日本語としての品質の悪さのために再チェックすることがあります。
ひとつの専門の中に凝り固まることは業務としては受注しやすいでしょうが
世の中を柔軟な目で眺めると言う翻訳者にとって必須の条件に欠けてくるとは
思いませんか?その意味で、専門分野がないけど英語で食べて行こうとする
意気込みのあるみなさん!とにかく10年がんばってみてください。


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大切なこと、言い忘れました。セロリ 143710/10-14:49
 記事番号1436へのコメント

ところで環境分野なのですが、環境というのは誰もが生きている状況そのものを扱うもの
ですから、専門分野など何一つなかった私ですがこの1年間、数回でしたが環境関連の
翻訳を手がけました。化学用語を初めとして辞書にもないような用語は当然出てきますが
インターネットを検索すると面白いほど回答を得る事ができました。今後の翻訳需要を
考えると、むしろ専門分野のことしか分からない翻訳者よりもあらゆることに柔軟に
対応できる言葉の職人の方に将来性があると、自分の経験から思います。専門分野に
凝り固まっていない若い方、在宅でゆっくりと新しいライフスタイルを実現しましょう!


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Re:環境分野の翻訳えりこ 143810/10-16:37
 記事番号1431へのコメント

チェリーさん、こんにちは。医薬翻訳を専業にしています。

私は理系で、元々医学方面の知識や興味があったため、あまり参考に
ならないかもしれませんが・・・。

専門分野があるに越したことはありませんが、そんなに慌てなくても
翻訳の勉強を進めていく過程や、あるいは日常生活の中から、自ずと
得意とする分野が形成されていくと思いますので、今はまだ広く浅く
アンテナを張り巡らせていても良いのではないでしょうか? 興味の
あるもの→得意なもの→専門分野 という風にしていけば良いように
思います。あまり早い時期にご自分を狭めてしまうことはないと
思いますし、興味のない分野の勉強は長続きしません(とはいえ、
専門分野が全く不必要かと言われると、それは違うとは思いますが)。


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お礼チェリー 144810/11-20:14
 記事番号1431へのコメント

ななさん、梅公さん、セロリさん、えりこさん、貴重なご意見とアドバイス、そし
て励ましをありがとうございました。

「環境」分野一つをとっても多岐の分野にわたっていることが分かりました。まっ
たくの文系人間ですので、どちらにせよすごい努力をしないと内容を理解するの大
変そうですね。

でも、「翻訳者は実務の末端を支える黒子である」「あらゆることに柔軟に対応出
来る言葉の職人になればいい」「今は広く浅くアンテナをはりめぐらせておく」と
いうご意見には力づけられました。自分には専門分野がない、といった弱みから、
翻訳の勉強をする前から臆してしまっていたからです。

今は、現在の職場での業務内容の専門家(?)になれるべく勉強し、同時に「環
境」をはじめとした様々な分野への好奇心を持ち続けるよう努力したいと思ってい
ます。そして、もちろん翻訳の勉強も...うちにこもってしまいがちな自分には
通学コースがいいかなあと思い、まあまあ大手の学校の夜間に通うつもりです。

この掲示板に出会えて本当によかったです。頑張ります。ありがとうございまし
た!