翻訳なんでも相談室 
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◇┳英→日 日→英?!?-投稿者:チェリー(10/16-13:00)No.1489
 ┣━Re:英→日 日→英?!?-投稿者:佐藤信彦(10/16-13:27)No.1490
 ┗┳Re:英→日 日→英?!?-投稿者:Chandra(10/16-19:13)No.1493
  ┗┳Re:英→日 日→英?!?-投稿者:のりちゃんさん(10/17-11:07)No.1494
   ┗━お礼-投稿者:チェリー(10/19-09:22)No.1508


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英→日 日→英?!?チェリー 148910/16-13:00

最近質問しまくっているチェリーです。これで当分質問しませんので、最後
の質問にどなたか答えて下さいませ...

将来実務翻訳者になるべく情報収集中ですが、今まで翻訳といったら「英→
日」しか考えたことがありませんでした。英検1級はもっているものの、専
門分野もないし留学経験もないので、自分が英語を書くなんて...と思っ
ていたのです。

ところが、翻訳学校を探すうちに、「どうせ会社が終わった後に勉強するな
ら、まず業務に役立つことを勉強したほうが良いのではないか」と思うよう
になりました。現在の職場には翻訳業務はなく、一日一本のビジネスレター
を書く程度です。それなら「ビジネスライティング」を習い、ゆくゆくは
「日→英翻訳」の勉強をするのはどうだろう?!?と思いつきました。

そこで質問です。
(1)実務翻訳をされている方は、普通「日→英」「英→日」のどちらかに絞っ
てお仕事をされているのですか?それとも両方?
(2)留学経験とかがなくても、翻訳学校の勉強だけで「日→英」翻訳を仕事に
することは出来ますか?もちろん、すっごく努力することを前提としてです
が。
(3)いまから、1から翻訳を勉強するのであれば、「英→日」「日→英」どち
らにしたほうがいいか、意見はありますか?

すこしでもいいので、何かコメント頂けると嬉しいです。

これで当分黙るつもりのチェリーより

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Re:英→日 日→英?!?佐藤信彦 E-mail URL149010/16-13:27
 記事番号1489へのコメント

佐藤信彦です。

チェリーさんは No.1489「英→日 日→英?!?」で書きました。
>将来実務翻訳者になるべく情報収集中ですが、今まで翻訳といったら「英→
>日」しか考えたことがありませんでした。

本屋さんの語学関連コーナーに行けば「翻訳者になろう」なんて類の
ガイドブックが山のようにあります。また雑誌のところには、
「通訳翻訳ジャーナル」や「eとらんす」(昔の「翻訳の世界」)といった
たいへん有用な雑誌もあります。

もしかしたらそれらの中に、質問の答えがあるかもしれません。現に
「通訳翻訳ジャーナル」の少し前の号に、質問されているような件
に関するアンケート結果が載っているのを見たことがあります。バック
ナンバーの取り寄せは簡単にできます。

>2.留学経験とかがなくても、翻訳学校の勉強だけで「日→英」翻訳を仕事に
>することは出来ますか?もちろん、すっごく努力することを前提としてです
>が。

※丸付き数字はこちらで変更しました。

翻訳の勉強に留学は不要だと考えています。日英でも英日でも日本語を
扱うわけですから、日本にいたほうが有用な教材、学校があると思い
ます。純粋な英文テクニカルライティングをやるのならば、英米の
学校のほうが優れているのでしょうが、翻訳と考えた場合は日本語を
絡めたほうがよいのではないでしょうか。日本国外に住んでいるから
翻訳の勉強がやりにくい、という話をよく耳にします。


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Re:英→日 日→英?!?Chandra E-mail URL149310/16-19:13
 記事番号1489へのコメント

チェリーさん、初めまして。シンガポールで翻訳者をしているChandraと申しま
す。

最初に、正直に申し上げまして、私はこちらのサイトで発言していらっしゃる多く
の先輩方のように、きちんと系統立てて翻訳者になるべく勉強をした上で翻訳者に
なったわけではありませんし、現在シンガポールに在住ですので、日本における翻
訳業界にもあまり明るくありません。こんな私がチェリーさんのご質問にお答えし
て良いのか判りませんが、普段日→英の実務翻訳を専門にしているものですから、
ちょっとだけ書かせて頂こうと思います。

チェリーさんは No.1489「英→日 日→英?!?」で書きました。
>(1)実務翻訳をされている方は、普通「日→英」「英→日」のどちらかに絞っ
>てお仕事をされているのですか?それとも両方?

シンガポールという立地条件柄、両方こなしています。現在は、フルタイムで大手
日系の企業に専属翻訳者として勤務しておりますが、フリーとしてもやはり英日日
英、両方できることが要求されます。しかし、比率的には、やはり日→英の割合が
圧倒的に高いです。勤務先の日本本社からも翻訳の以来が来るのですが、これもほ
とんどが日英です。

>(2)留学経験とかがなくても、翻訳学校の勉強だけで「日→英」翻訳を仕事に
>することは出来ますか?もちろん、すっごく努力することを前提としてです
>が。

佐藤さんがすでに書かれていらっしゃるように、留学の経験というものは、必ずし
も必要なものではないと思います。あればあっただけプラスアルファ、ぐらいに捉
えて良いのではないでしょうか。私はたまたまイギリス在住歴があるのですが、翻
訳のお仕事というのは、英語力そのものよりも、文章力と文章のセンスが大きく物
を言うお仕事だと感じています。英語で流暢に話せても、英語で完成度の高い文章
が書けるとは限りません。その逆も、またしかり。ですから、留学歴がなくても、
英語を話せなくても、きちんと文章力を鍛えてセンスを磨かれれば、十分翻訳者を
目指せると思います。

>(3)いまから、1から翻訳を勉強するのであれば、「英→日」「日→英」どち
>らにしたほうがいいか、意見はありますか?

うーーん。なかなかムツカシイご質問ですね(^^;)。しかし、どちらにせよ日本語の
文章力が一番の基底となると思われますので、まずは日本語を鍛える、という意味
では英→日のほうを重点的になさったほうが宜しいかと思います。まず自国の言葉
を鍛えるほうが、早いですしね(^^;)。英語力とセンスを鍛えるのは、まず母国語を
鍛えてからで遅くないと思います。もちろん、余力があれば、折りにふれて英語の
文章力を向上させるようある程度並行させて勉強されるのもありだと思います。
先輩方、いかがでしょうか。

こんなんでお役にたてるのかどうかわかりませんが、とりあえず書いてみました。
なんか、読み返してみたら、ありきたりのことしか書いてませんね(^^;)。ゴミレス
で済みません。


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Re:英→日 日→英?!?のりちゃんさん 149410/17-11:07
 記事番号1493へのコメント


チェリーさん、みなさん、はじめまして。

先輩の方々から適格なご意見が上がっていますので十分とは思いましたが、自分の経験を
あげておこうかなと思います。
特に「ぜひ日→英をやりたい」という希望でなく迷っていらっしゃるなら、母国語である
日本語に訳す方向が無理がないと思います。私の場合、遠すぎる目標は単なる夢になって
しまうので、近い目標を設定して達成し、また新たな目標を設定していく繰り返しで遠く
のものに手が届くだろうと考えています。(ごめんなさい、口ばかりえらそう・・・)
以前に国家試験の試験官をしている方(オーストラリアです)に、同じような質問をした
とき、やはり母国語への翻訳基盤を整えてから英語への翻訳へと移行した方がスムーズだ
し、多くの方がそのようにされているとのことでした。これに習い、私も英→日に的を絞
って勉強しています。

時折、日→英を頼まれることがあり、もちろん喜んで引き受けますが・・・仕上がりチェック
はネイティブの友人(日→英の医療専門翻訳者)に必ずお願いすることにしています。チ
ェック後の文章は赤だらけで、我ながら悲しくなるほど。こうした友人関係はとても貴重
だと思います。

留学についてですが、必要はないと思います。翻訳の大きなポイントを占めるのは日本語
力と専門知識、調査力といった地道な努力であることは先輩諸氏の受け売りです。こうし
たポイントが、逆に海外にいると入手しにくいことも事実です。しかしながら、環境の変
化は様々なプラスの副作用を与えてくれます。要点は留学に費やした大きな投資に値する
何かを取得あるいは経験できたかが留学の成否の分かれ目だと聞きます。1から翻訳の勉
強をされるとのこと、先ず国内で努力されて、それから「これは」というものを留学に求
められてはいかがでしょう?例えば、福祉に関する知識を深めるためオーストラリアへ留
学するとか。

えらそうなことばかり言って申し訳ありません。
同じようなところでみなさん悩んでいるんだなと思うとほっとすると同時に、適格なアド
バイスをしてくれる先輩方と出会えるこの場は大変ありがたい存在です。
これからもよろしくお願いします。


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お礼チェリー 150810/19-09:22
 記事番号1494へのコメント

佐藤さん、Chandraさん、のりちゃんさん、大変貴重なコメントをありがとうございました。

翻訳の勉強に留学は必須ではないこと、日本で工夫すれば勉強が充分出来ること、
まず英→日の勉強で日本語の基礎を固めた方が良いこと...よく分かりました。
やるべきことが見えてきたように思います。あとは地道な努力ですね(これが一番大変!)。

雑誌の方は、アルクのムックシリーズなどは読んでいました。「通訳翻訳ジャーナル」のバックナンバ
ーはほとんど売れ切れ状態で注文も出来ず、人気の高さをうかがわせます。「翻訳の世界」は「eとら
んす」になっていたんですね。近所の書店にはないので、早速昨日注文してきました。ただやみくもに
勉強する前に、まず業界のことをきちんと把握しておこうと思います。

正直いってこんなにコメント頂けると思いませんでした。とても感謝しています。
ありがとうございました。頑張ります。