翻訳なんでも相談室 
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◇┳翻訳の20年後、30年後-投稿者:firewire(6/13-13:38)No.2534
 ┣┳Re:翻訳の20年後、30年後-投稿者:おせっかい2(6/13-18:53)No.2536
 ┃┣━主婦層の台頭-投稿者:おとう(6/14-06:57)No.2539
 ┃┗━Re:翻訳の20年後、30年後-投稿者:うさぎ(6/15-10:43)No.2541
 ┣━Re:翻訳の20年後、30年後-投稿者:ストレッチマン2(6/15-23:43)No.2542
 ┗┳Re:翻訳の20年後、30年後-投稿者:Injunjoe(6/16-00:37)No.2543
  ┗┳Re:翻訳の20年後、30年後-投稿者:firewire(6/16-16:32)No.2544
   ┗┳主婦(主夫)層はそんな人達ではない-投稿者:おせっかい2(6/16-23:20)No.2545
    ┗┳主婦です-投稿者:コボル13(6/22-19:28)No.2561
     ┣┳Re:主婦です-投稿者:うさぎ(6/22-22:56)No.2562
     ┃┗━Re:主婦です-投稿者:コボル13(6/24-21:26)No.2565
     ┗━Re:主婦は恐るべきライバル-投稿者:牛乳屋(6/25-04:07)No.2569


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翻訳の20年後、30年後firewire 25346/13-13:38

どうも。私は20代で、まだ実際の翻訳経験はありません。
翻訳はもちろん勉強していますが、
翻訳が将来どうなっていくのかということも大事だと思っています。

ところで、「産業翻訳が20年後、30年後にどうなっているか。」
というようなことについて書いてあるホームページや
本、資料などがどこかにないでしょうか。
詳しく書いてあるものが見つからないのです。
知っている方がいらっしゃいましたら、よろしくお願いします。

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Re:翻訳の20年後、30年後おせっかい2 25366/13-18:53
 記事番号2534へのコメント

firewireさんは No.2534「翻訳の20年後、30年後」で書きました。

>ところで、「産業翻訳が20年後、30年後にどうなっているか。」

うーん、翻訳に限らず、5年先の世の中がどうなるのかさえ予測する
のが難しい時代ですからね。20年後となると誰にも予想できないでし
ょう。

ただ一つ言えるのは、翻訳単価がどんどん下がっていき、翻訳を生業
とするのがますます難しくなっていくような気がします。在宅翻訳業
には現在でも膨大な数の主婦(主夫)層が参入しています。このよう
な人達の生活基盤は配偶者の収入で、配偶者控除枠などの税制の問題
もあり、自分の収入額にはこだわらない人が多いんですよね。これが
単価下落の大きな要因になっていると私はにらんでいます。

それではここで大胆予測、
「10年後には産業翻訳は食えない仕事になるでしょう」

他の方からの楽観的な反論を期待しています(苦笑)。


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主婦層の台頭おとう 25396/14-06:57
 記事番号2536へのコメント


>現在でも膨大な数の主婦(主夫)層が参入しています。

日本の主婦層もそうですけど、外国に住む日本人主婦の勢力にも注目。国際
結婚して英語圏に住む日本人女性の数はものすごい勢いで増えているようで
すが、彼女らがとりあえず自分たちにできる「知的」職業として思いつくの
がフリーランスの翻訳。現地人に混じって会社勤めをする英語力は無くと
も、在宅翻訳なら…というわけです。もちろん、外国に住んでいれば翻訳が
できるというものではありませんが、英語圏で生活していれば、それなりに
英語感覚は身につくし、配偶者や友達にタダのネイティブチェックを頼むこ
とも可!英語圏で会社勤めをするだけの能力がある日本人女性も、出産を機
に引退して在宅翻訳を、というパターン、多し。彼女らの場合、現地人と同
等に働いた経験があるだけ、コミュニケーション能力に優れ、翻訳者として
成長するのも早い早い。英語圏の男性は日本人男性に比べて家事育児の分担
率が高いですから、かーさん翻訳者の生産性は、日本の「家事も育児も仕事
も」主婦翻訳者より高い。「英語圏在住の日本人主婦」が日本の翻訳市場で
台頭する日は近いのではないでしょうか。


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Re:翻訳の20年後、30年後うさぎ 25416/15-10:43
 記事番号2536へのコメント

>在宅翻訳業
>には現在でも膨大な数の主婦(主夫)層が参入しています。このよう
>な人達の生活基盤は配偶者の収入で、配偶者控除枠などの税制の問題
>もあり、自分の収入額にはこだわらない人が多いんですよね。

 その通りですよね。これは何も翻訳業界に限ったことではなく、日本の非
正規労働者の賃金が安いのは似たような理由だと言われています。フリーラ
ンスの翻訳者で103万円・130万円の壁を気にして仕事を減らしている
人はいないと思いますが、単価が下がってきているのは機械翻訳などの影響
もあるでしょうが、確かに有配偶女性層の流入ということもあるかもしれま
せん。

 現在、内閣府の男女共同参画会議のもとでの三つの専門委員会、および経
産省の「男女共同参画に関する研究会」等でこの問題については審議があ
り、高度経済成長期の男性労働力企業丸抱え政策として出てきた主婦恩典
(配偶者控除、配偶者特別控除、国民年金第三号被保険者)を廃止し、個人
制度へ変革し、より男女が平等に能力に応じて自由な選択で社会に参画しよ
うとしています。その代わりに、ケア(育児・介護)主体に対しては、ケア
期に税制面での免除や社会のセーフティネットが拡充されていく方向のよう
です。労働界でも必要な労働力のみを取り込むこと(労働形態の多様化)、
その能力に見合った報酬の支払い(家族の生活を支える丸抱え給与としてで
はなく)が進んでくるでしょう。
 長くなりました。
 言いたかったのは、これからは世帯単位ではなく個人単位の時代ですか
ら、翻訳者の側に専門性を高め自分の能力をアピールして、報酬もきちんと
いただくように自覚的な努力も必要だと思うのです。翻訳で食べていく、と
いう引かない気持ちを特に女性の方はもって、やっていくことが必要なので
はないでしょうか? (ただ、フリーランス翻訳者は一号被保険者が大半で
すよね、つまり働いた分だけの報酬比例年金がつかない。だから老後の楽し
みがない、というのはあると思いますが。このあたりは個人年金で皆さん代
行してらっしゃるのでしょうかねえ?) 
  


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Re:翻訳の20年後、30年後ストレッチマン2 25426/15-23:43
 記事番号2534へのコメント

firewireさまへ

20〜30年後の産業翻訳の需要形態がどのように変化しているか
想像するだに難しいことです。
でも、小生が確信をもって言えることは、次の点です。

第一に、20〜30年後には、現在の私たちが想像できないような
新しい産業が必ず生まれていること。
したがって、古い産業が衰退したとしても、
そうした新しく台頭した産業に対し、
翻訳のニーズが必ず生じること。

第二に、たとえば、専門分野の翻訳に強い人、
日本語から外国語に翻訳できる能力の高い人、
英語以外の言語に精通している人(当然ながら、
欧州系言語に限定されません)、
そして、なによりも優れた翻訳能力を持つ人などは、
20年30年後にも必ず不足していること。

第三に、江戸時代のような鎖国政策がないかぎり、
いつの時代でも産業翻訳のニーズは存在すること。

蛇足です。報酬の問題について。
ご承知のように、昨今は、デフレ基調の世の中です。
これまでのような翻訳報酬の延びは期待できないでしょう。
でも、それはサラリーマンや公務員だって同じです(一部を除けば)。

世界中には、物資が不足している人が溢れるほどいるのです。
一方、これだけ物資に恵まれた国に住む者として、
これ以上何を望めば良いというのでしょう。


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Re:翻訳の20年後、30年後Injunjoe 25436/16-00:37
 記事番号2534へのコメント

どなたも言及なさらないので、超悲観論者としての意見を書かせていただ
きます。

私も翻訳で生計を立てている者のひとりですが、私がいい歳になる頃には、
翻訳という仕事(特に私が専門とするIT関連の翻訳)は無くなっているだ
ろうと、本気で恐れています。理由は、あと20〜30年もしないうちに、非
常に高度な自動通訳・翻訳システムが開発されると思っているからです。

ビル・ゲイツが言うには、「完全な人工知能が開発されない限り、完全な
自動通訳・翻訳システムは開発できないだろう」とのことなのですが、そ
れは文芸やジャーナリズムなど、美しいアーティスティックな文章を対象
とした場合の話であって、ITや特許など、文体や構文などにある程度のパ
ターンがある分野であれば、あと十数年もしないうちに、十分に実用に足
る程度の品質で、自動的に翻訳できるようになるのではないでしょうか。

SF映画に登場する自動通訳機は、大多数の人々にとっては夢の発明品なの
でしょうが、私にとってはDoomsday Weapon以外の何物でもありません。
しかし、秒進分歩のコンピュータ技術を見ていると、この機械は未来の夢
ではなく、明日の現実なのだと確信できます。

上記のようなパラノイアに囚われた私は、翻訳以外のスキル(テクニカル
ライティング、コピーライティング、記事執筆、プロジェクトマネージメ
ントなどなどなど)をひとつでも多く体得すべく、日々精進しています・
・・・と言いたいところですが、現実には日々の仕事に追われて、なかな
か新しいスキルを身に付けるのは難しいです(涙)

以上、支離滅裂な文章で失礼しました。


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Re:翻訳の20年後、30年後firewire 25446/16-16:32
 記事番号2543へのコメント

Injunjoeさんは No.2543「Re:翻訳の20年後、30年後」で書きました。
>どなたも言及なさらないので、超悲観論者としての意見を書かせていただ
>きます。
>
>私も翻訳で生計を立てている者のひとりですが、私がいい歳になる頃には、
>翻訳という仕事(特に私が専門とするIT関連の翻訳)は無くなっているだ
>ろうと、本気で恐れています。理由は、あと20〜30年もしないうちに、非
>常に高度な自動通訳・翻訳システムが開発されると思っているからです。

新しい産業、これからますます伸びる産業の翻訳は残っていくような気が
しますが。IT産業自体は、もうそろそろ下り坂にはいる産業ですから。
非常に高度な自動通訳・翻訳システムも開発されるのでしょうね。

>
>ビル・ゲイツが言うには、「完全な人工知能が開発されない限り、完全な
>自動通訳・翻訳システムは開発できないだろう」とのことなのですが、そ
>れは文芸やジャーナリズムなど、美しいアーティスティックな文章を対象
>とした場合の話であって、ITや特許など、文体や構文などにある程度のパ
>ターンがある分野であれば、あと十数年もしないうちに、十分に実用に足
>る程度の品質で、自動的に翻訳できるようになるのではないでしょうか。
>

これは、同意見です。IT関連は、2010年までにはコンテンツ中心になる
ということですし。そうしたら、翻訳するのは、コンテンツの中身という
ことになって、ITの翻訳ではなくなってしまうでしょうし。
特許も、用語と特殊な文体をマスターする必要はあるということですし。
特許の内容は、翻訳の仕事ではないですし。

>
>上記のようなパラノイアに囚われた私は、翻訳以外のスキル(テクニカル
>ライティング、コピーライティング、記事執筆、プロジェクトマネージメ
>ントなどなどなど)をひとつでも多く体得すべく、日々精進しています・
>・・・と言いたいところですが、現実には日々の仕事に追われて、なかな
>か新しいスキルを身に付けるのは難しいです(涙)

これから発展していく分野(環境、バイオ、健康、など)や、ストレッチマン2
さんのいう新しい産業ねらいでしょうかね。新しい分野で、技術発展のスピードに
自動通訳・翻訳システムがすぐについてくるとは思えませんが。それとも、新しい
産業でも自動通訳・翻訳システムにその分野の専門家がシステムにデータ、用語な
どを入れれば、完璧な訳が出てくるくらいまで発展するのでしょうか。新しい分野
だと、主婦(主夫)層もついてこれないと思います。

これは、私の意見ですけれどもどうおもいます?



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主婦(主夫)層はそんな人達ではないおせっかい2 25456/16-23:20
 記事番号2544へのコメント

firewireさんは No.2544「Re:翻訳の20年後、30年後」で書きました。
>新しい分野だと、主婦(主夫)層もついてこれないと思います。

そんなことはないでしょう。主婦(主夫)層がいかなる面におい
ても仕事の能力や意欲で劣っているという事実は全くありません。

私が主婦(主夫)層を驚異だといったのは、このような人達が
高度な知識や技能レベルを有していながら、あえて収入を低く
抑えようとする傾向を指摘したかったのです。


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主婦ですコボル13 25616/22-19:28
 記事番号2545へのコメント

皆様こんにちは。0歳児の子供を抱える主婦です。
ちょうど扶養等について考えているところだったので、
発言させていただきます。

私は出産後、張り切って働きすぎて体を壊したので、
とりあえず所属している会社のアルバイトとして130万の扶養の中で働くこ
とにしました。
扶養に入ってみて思ったのですが、扶養というのは経済的に優遇されること
が多いですね。私の家では、主人の給料の扶養手当1万5千年、年金・保険料
の免除で大体2〜3万円、保育料は扶養とそうでないときの差額が約1万円
と、合計5万円位が優遇されることになります。びっくりしました。

「とりあえずこのまましばらく様子を見るか」と思っていたのですが、
アルバイト先を変える間の働いていない時期に、少しボリュームのある翻訳
の仕事をやらせていただいたのです。ここでますますびっくりしました。
一週間ほど死ぬ気で働くと、主人の手取り月給に近いものが稼げてしまうの
ですね。(主人の給料が低いこともあります)
通信教育の宣伝本等で、主婦の方が「扶養の中で働いています」と言ってい
るのを何回か見たことがある様な気がします。
実際そんなことが可能なのでしょうか。
可能か、というのは扶養の中でいたいというよりも、
初心者でも自分の得たい収入に合わせて仕事を選ぶことが可能なのか?
という意味です。私は仕事を選べる状況ではなさそうです。

私自身は今後どうするか、非常に迷っています。
その後も継続して仕事をいただいているのですが、
私のような初心者が依頼される仕事は体力勝負の力作業が多く、
かなりきついので、アルバイトと両立できるか不明です。
かといって、翻訳一本に絞るといっても、皆様がこの業界の今後について
書かれているのを拝見してしみじみ思うのですが、
わたしのような「へっぽこが」ずっと残っていけるかかなり不安です。
この先子供を二人、三人と産んでいく中でこの仕事を続けられるのか等も
考え出すと、本当に不安です。
最終的にはやる気の問題になってしまうと思うのですが、
たしかにこの仕事は楽しいですが、「睡眠時間が毎日3時間くらいになった
としても好きか?」と問われると、即座に「はい」とは答えられませ
ん。。。
「いい夢を見させてもらった」と思ってこの業界から足を洗ってアルバイト
に専念したほうがいいのかな、と思うそばから、
「いやいや"NATURE"を翻訳するような翻訳者になりたいな(すみません。大
きく出ました。この時点で私はおかしくなっているような気がします。)」
なんて考えてみたりもして、本当にパラノイアのようです。

支離滅裂な私の頭の中を公共の場に書くことはどうか、と
ずっと考えていましたが、「一主婦がこんなことをかんがえている」という
参考になれば、という気持ちと、
私自身、誰かに胸の内を語ってすっきりしたいという気持ちから
書かせていただきました。
長々とすみません。


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Re:主婦ですうさぎ 25626/22-22:56
 記事番号2561へのコメント

コボル13様

”翻訳における主婦論”に乗ってしまいます。

わたしは翻訳の側、某行政機関で、女性の年金、税金、労働、社会保障(子育て・介護)に関す
る話に関わっています。ともかく一度退職すると女性の場合、驚くほど不利ですね。今後経済の
構造改革と税制改革・社会保障改革が進んで(主婦厚遇は男女共同参画の観点もあり、考慮付き
でなくなると個人的に予想しています)、個人の能力とやる気に応じて、評価される時代が少し
づつ始まると思います。ということで、好きだし、能力もおありだったら、天職と考えてがんば
られたら?
雇用される労働形態は、再就職女性の場合大変メリットが少ない。それより個人事業主として、
自立してやったほうが、いいと思うな。経費をしっかり落とし、バリバリかせいで年金負担もし
たほうが、扶養でいるより精神的に楽じゃないかなあ。
一本前の投稿にもあったように、主婦(主夫)の方々できちんと報酬を要求できる質の高い仕事
をどんどんできる方がいるのだから、もっと威張ってお金もちゃんともらって欲しい(主婦厚遇
が撤廃されれば、雰囲気は少し変化するかもしれませんが。主婦厚遇はケア期をどうするか、世
帯増税になる金額帯をどうするか考えどころですが、これはこのフォーラムに関係ない話ーー
ー) 


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Re:主婦ですコボル13 25656/24-21:26
 記事番号2562へのコメント

うさぎさま
励ましのお言葉、ありがとうございます。
自分の体力、気力と相談しながら頑張っていこうと思います。
とりあえず、アルバイトと翻訳業の両立をめざしてやっていくつもりです。

扶養からは出ることになるのではないかな、と思っています。
結局、アルバイトの方も、扶養の中でというと時給を安く設定せざるを得ないので、
扶養から出た方がいいような気がしてきました。

どうもありがとうございました。


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Re:主婦は恐るべきライバル牛乳屋 25696/25-04:07
 記事番号2561へのコメント

コボル13さんは No.2561「主婦です」で書きました。
>皆様こんにちは。0歳児の子供を抱える主婦です。
>
>「いやいや"NATURE"を翻訳するような翻訳者になりたいな(すみません。大
>きく出ました。この時点で私はおかしくなっているような気がします。)」
>なんて考えてみたりもして、本当にパラノイアのようです。
>
・・・・・・・・・・・・
Natureを訳すような翻訳者、
いいですね。
私もそうなりたいです。
お金とは関係なく、
本当に価値のある仕事ができるようになりたいですね。
収入よりも仕事の質を重視できるという点で
主婦層は恐るべきライバルです。
私は男ですが、
どうしても
「男は稼がないと」
という意識に圧倒されて、
私のようなものは
仕事の質よりも収入を重視してしまいます。
私もNatureやScientific Americanのようなものを
訳す人になりたいですよ。
そう思って日々精進しているつもりですが、
なかなか。
ではまた。