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◇┳産業翻訳や翻訳者としての満足度-投稿者:とも(4/13-14:30)No.334
 ┗┳Re:産業翻訳や翻訳者としての満足度-投稿者:酒匂邦弘(4/14-19:53)No.336
  ┗┳Re:産業翻訳や翻訳者としての満足度-投稿者:とも(4/15-17:37)No.337
   ┗━Re:産業翻訳や翻訳者としての満足度-投稿者:あき(4/17-01:31)No.338


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産業翻訳や翻訳者としての満足度とも 3344/13-14:30

現在翻訳する仕事を目指して勉強しているものです。
専門分野をいくつかつくりたいのですが、絞りかねています。

・翻訳者の需要として、どの分野が多いのか?
(やはり技術(コンピュータ・ソフトのマニュアル系)でしょうか?)
・翻訳という仕事に満足していらっしゃいますか?
(おそらく何かを作り出すというより、地道な作業が多いように見受けられます。それでも英語が好きなら満
足できるのでしょうか?ちょっぴり不安です。)

どうぞ経験者の方、教えてください!!

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Re:産業翻訳や翻訳者としての満足度酒匂邦弘 E-mail 3364/14-19:53
 記事番号334へのコメント

 とも さん、こんばんは。
(1)翻訳の分野:
 翻訳は、英語が分かるとか、達意の日本文が書けるとかの理由だけから行えるものではありません。
 需要量に係わりなく、自分が得意とする分野で行うべきです。例えば、「hardness」と書かれていた場合に、「硬さ
」と訳すか、「硬度」と訳すかは、分野によって異なります。
(2)翻訳での満足度:
 地道な作業をコツコツと根気よくやれないのであれば、首を突っ込まない方が良いでしょう。
 翻訳を続けていく過程で、自分の英語力の未熟さに嘆き、次には日本語力の拙さに溜め息をつき、その繰り返しが何
度も続きます。その結果として、自分自身のレベルアップが行われ、納入後の満足度が高まっていくものです。
 原文が、常に正しく、格調高いものとは限りません。
 日本人であっても、正しい日本語を書くとは限りません。文例として度々挙げられるものに、「難しい子供の教育」
というのがあります。これでは、「難しい子供を教育すること」なのか、「子供の教育の難しさ」を言っているのかが
不明です。訳者が、該当分野に長けていれば、原文を直してから翻訳できます。
 英文であっても、英語を母国語としていない人が書いたものが、多数、出回っています。国際規格である、ISOや
IECの英語版であっても、原文が仏文であって、英語を母国語としていない人が仏文英訳した英文ですから、意味の
通じない英文と頻繁にお目に掛かります。自分の得意な分野に係わる文章であれば、正しい英文に直してから訳せます

別に、おどかしているのではありません。実体を知った上で取り組んで欲しいのです。
酒匂邦弘


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Re:産業翻訳や翻訳者としての満足度とも 3374/15-17:37
 記事番号336へのコメント

ご意見ありがとうございました!
実際に活動されている方のご意見は、とても貴重でありがたいです。

やはり、英語うんぬんより、その内容や分野をどのくらい
研究し勉強しているかが、重要であるということがわかりました。

私自身も、現在ソフト開発をしているのですが、
外で見るのと実際に職業にするのとでは大違いでして
つまなくって嫌気が差してます。
どの職においても、
「あーこんなはずじゃなかった」、「どろくさい作業ばかりだ」
「上司の頭が堅い」などと、不満があると思います。

翻訳をされている方が
どこにやりがいを感じ、どういうことが不満かということを
おしえていただきたいです。
どうぞよろしくお願いします。


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Re:産業翻訳や翻訳者としての満足度あき 3384/17-01:31
 記事番号337へのコメント

はじめまして、
現在、コンピュータ関連の翻訳に携わっている者です。

コンピュータ関連の翻訳にもいろいろあって、雑誌の記事、書籍、マニュアル、ヘルプなどがあります。
マニュアルやヘルプの場合、酒匂さんがおっしゃるような、
英語、日本語、コンピュータや製品知識のほかに、翻訳時に守らなければならないことが山ほどあります。

規則について:
規模の大きい翻訳プロジェクトになると、多数の翻訳者が担当することになるので、
それぞれが勝手な訳し方をしては、編集者がそれを統一するのに非常に苦労します。
ですから、翻訳前に用語集、定型表現集、日本語の文体の指定がある場合があります。

ソフト、ツール、ファイル形式について:
翻訳に使用するソフトやツールについての勉強も必要です。
良く使うのは、Microsoft Word です。最近では、TRADOS も使うようになってきました。
使うソフトによって、ファイル形式も Word の DOC 形式、RTF 形式、HTML 形式、テキスト形式など様々で、それぞれの形式に応じて注意しなければならいこともでてきます。
基本的なところでは、DOC だったら書式やスタイルを変更してはいけないとか、HTML だったらタグを削除しないとか。
その他、メールや FTP サーバーでファイルをやり取りすることが多いので、WinZip などの圧縮/解凍ツールも使います。

あと翻訳には調べものがつきものです。

こう書き連ねるとマニュアルやヘルプは地道でわずらわしいことだらけですね ^^; 。不満といえば、このわずらさしさでしょうか。
慣れてしまえば、どうってことはないのですが。書籍の方が制限が少なく翻訳の自由度が高いと思います。
私の端折った説明ではよくわからないでしょうから、xTrans-net を覗いてみてください。
「IT 翻訳入門」に丁寧に説明してありますよ。
http://www.xtrans.net/

やりがいば、わかりやすい日本語に訳せたり、依頼主との信頼関係ができたときでしょうか。
私は在宅で仕事をしているのですが、仕事の予定は自由に組めるし、会社勤めをしていたときよりも収入がアップしたので、私はこの仕事に満足しています。翻訳スキルは今のところまだ満足できるものではありませんが、少しずつ表現の抽斗が増えていくので、それがまた仕事を続ける活力にもなっています。
参考までに、私は翻訳者になる前は 5 年間編集をしていました。

長々とごめんなさい。
では、がんばってくださいね。