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◇┳翻訳テキストの二次利用-投稿者:sol(4/9-05:40)No.3349
 ┗┳Re:翻訳テキストの二次利用-投稿者:Takacjo(4/11-09:59)No.3350
  ┗━Re:翻訳テキストの二次利用-投稿者:sol(4/12-01:13)No.3351


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翻訳テキストの二次利用sol 33494/9-05:40

こんにちは。初めて投稿します。
フリーランスとして仕事を始めてまだ日が浅いものです。

今回は翻訳テキストの二次利用に関してお尋ねします。

ある映画祭のプログラムの翻訳を、映画祭を運営する組織ではなく、
プログラム作成を委託された映画配給会社から受注があり請け負いました。
映画祭終了後、私の訳したものがそのまま映画祭事務局のある組織の
ホームページに利用されていることを最近知りました。
仕事を請ける際に確認するべきことなのかしれませんが、
このような大幅な二次利用がある場合は発注者側が翻訳者に対し、
その旨を伝える義務はないのでしょうか。
それによってレートに差がでるのではないかと疑問に感じています。

翻訳テキストの著作権は発注者である映画配給会社にはあるものだと
認識してはいるものの、正直、腑に落ちない気持ちでいます。
このようなケースはあって当たり前のことなのでしょうか。

ご意見・アドバイス等お聞かせ頂けたら幸いです。

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Re:翻訳テキストの二次利用Takacjo 33504/11-09:59
 記事番号3349へのコメント


solさん、こんにちは、Takacjoです。
solさんは No.3349「翻訳テキストの二次利用」で書きました。

>今回は翻訳テキストの二次利用に関してお尋ねします。
>
>ある映画祭のプログラムの翻訳を、映画祭を運営する組織ではなく、
>プログラム作成を委託された映画配給会社から受注があり請け負いました。
>映画祭終了後、私の訳したものがそのまま映画祭事務局のある組織の
>ホームページに利用されていることを最近知りました。
>仕事を請ける際に確認するべきことなのかしれませんが、
>このような大幅な二次利用がある場合は発注者側が翻訳者に対し、
>その旨を伝える義務はないのでしょうか。
>それによってレートに差がでるのではないかと疑問に感じています。
>
>翻訳テキストの著作権は発注者である映画配給会社にはあるものだと
>認識してはいるものの、正直、腑に落ちない気持ちでいます。
>このようなケースはあって当たり前のことなのでしょうか。
>
>ご意見・アドバイス等お聞かせ頂けたら幸いです。


他の方のレスがないので、著作権についてあまり
突っ込んで勉強したことはないのですが、一言。

原著作物である映画祭のプログラムの翻訳は、二次
著作物になり、翻訳者も二次著作物に対する著作権
を持つはずです。しかし、契約で翻訳者に著作権を
留保するとの特約がない限り、発注者に対して著作権
をすべて譲渡するというのが実務上の慣行のようです。

おっしゃる通り、仕事を受ける際に契約書を交わして
確認しておけばよいのでしょうが、そこまでしている
例は実務翻訳の場合、あまりないと思います。出版
翻訳では契約書を交わすようですが。

発注者に対して翻訳著作権を譲渡あるいは、権利主張
を放棄するにしても、かってに改変されることまで
容認(著作者人格権は通常放棄しない)できるかなど
の問題もありますが、翻訳者の名前がどこにも出ない
ような実務翻訳者の立場は、残念ながら弱いです。


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Re:翻訳テキストの二次利用sol 33514/12-01:13
 記事番号3350へのコメント

Takacjoさん、ご丁寧なお返事ありがとうございます。

>発注者に対して翻訳著作権を譲渡あるいは、権利主張
>を放棄するにしても、かってに改変されることまで
>容認(著作者人格権は通常放棄しない)できるかなど
>の問題もありますが、翻訳者の名前がどこにも出ない
>ような実務翻訳者の立場は、残念ながら弱いです。
>

「かってに改変され利用されること」を容認できるかどうか
が私の中での疑問でした。翻訳の成果物2次利用に関しては、
やはり名前の出ない実務翻訳である限りは、契約時にきちんと
確認することが必要であるということなのですね。
今回は特に発注者が翻訳エージェントでなかったこともあり、
お互いに注意がたりなかったのだと思います。

著作権問題に関してはもう少し自分でも勉強せねばと思います。
貴重なご意見を伺えて感謝しています。