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◇┳翻訳学校(通信)の添削-投稿者:とら(7/17-14:31)No.3551
 ┣┳Re:翻訳学校(通信)の添削-投稿者:元通信受講生(7/17-15:17)No.3552
 ┃┗━Re:翻訳学校(通信)の添削-投稿者:とら(7/17-16:57)No.3553
 ┗┳Re:翻訳学校(通信)の添削-投稿者:雲母(7/19-02:33)No.3559
  ┗┳Re:翻訳学校(通信)の添削-投稿者:とら(7/19-11:14)No.3561
   ┗┳Re:翻訳学校(通信)の添削-投稿者:雲母(7/28-15:20)No.3584
    ┗━Re:翻訳学校(通信)の添削-投稿者:とら(7/29-16:16)No.3585


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翻訳学校(通信)の添削とら 35517/17-14:31

医薬翻訳修行中の身です。

ある翻訳会社が併設する翻訳学校で通信教育を受講してます。
が、このところの添削に疑問を持っています。
例えば、英和でandを訳す場合、必ず「及び」と訳出する。「と」や
「や」で訳出した際、減点となりました。また、Googleで専門家の方の
ページを
検索し、その語句を使用しても、文意はあってるのにやはり減点となり
ます。和英の場合は、幸か不幸か主人がイギリス人なので、言い回し等
を教えてもらったりするのですが、英語のコロケーションを無視され
て、やはり減点です。極めつけは、送られてきた解答と私の訳文は合っ
ているのに採点者が他の語句を使用して添削し、間違っているとされて
いました。この学校は、成績如何により登録が見込まれる、という甘い
言葉につられて始めたのですが、A評価はかなり難しいです。

勉強を始めて約1年です。添削者の訳出にフラストレーションを感じて
いますが後戻りはしたくありません。勉強中の方、もしくは翻訳者の方で、
どう折り合いをつければ良いかアドバイスを下さいませんでしょうか?

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Re:翻訳学校(通信)の添削元通信受講生 35527/17-15:17
 記事番号3551へのコメント

とらさん、こんにちは。

私も以前通信添削を受講していましたが(分野は医薬ではありません)、
やはり似たような問題がありました。

私の場合、「こんな添削者が堂々と仕事をしている学校に翻訳者
として登録されても意味がない」と思い、その講座の「成績優秀者」
になることは早々と諦めました。そして、明らかに添削者の誤りで
あると確認できた点とその根拠を列挙した質問状を作成して学校に
送りました。「今後できればその添削者にあたらないようにして
欲しい」旨を書き添えて。
これで、その学校の事務局に対応してもらえました。

ちなみに私はフリーランスの翻訳者で、通信添削を受講していたとき
すでに翻訳の仕事をしていました。現在も数社(通信講座を受講して
いた学校の母体の翻訳会社以外)から途切れなくお仕事をいただいて
いますし、品質についても評価していただけています。
通信講座で成績が悪いから仕事ができないということはありません。
大事なのはどこでも通用する実力をつけることです。ヘンな添削者に
合わせるとヘンな癖が付いて後々困るので、それだけは避けた方が
いいでしょう。

ご参考まで。


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Re:翻訳学校(通信)の添削とら 35537/17-16:57
 記事番号3552へのコメント

元通信受講生さま。

ありがとうございました。
悶々とした日々を過ごしていましたので、涙が出るほど
ありがたいです。ただ1校の「成績優秀者」になっても
意味が無いですものね。おっしゃるとおり、どこでも通用する
翻訳者を目指したいと思います。


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Re:翻訳学校(通信)の添削雲母 35597/19-02:33
 記事番号3551へのコメント

とらさん、こんにちは。

医学分野の翻訳者の立場から、僭越ながらコメントさせていただきます。

>例えば、英和でandを訳す場合、必ず「及び」と訳出する。「と」や
>「や」で訳出した際、減点となりました。

これは、医学分野の文章のスタイルですから、減点は当然と言えます。

>また、Googleで専門家の方のページを
>検索し、その語句を使用しても、文意はあってるのにやはり減点となり
>ます。

専門家とはいえ、使用する語句が100%完璧かといえば、そうでもありません。
実際、複数の専門家が執筆にあたった専門辞書をみると、
執筆者によって、英語とそれに対応する日本語がまちまちだったりもします。
それに、文意があっていることと、翻訳として適しているかどうかは違うと思いま
す。

>和英の場合は、幸か不幸か主人がイギリス人なので、言い回し等
>を教えてもらったりするのですが、

英語であるか、日本語であるかに関係なく、
医学分野でよく使う言い回しもあれば、
まず見掛けることがない言い回しもあります。
ですから、ご主人が医学分野のライティングに通じておられないかぎり、
これだけでは何とも言えないと思います。

>極めつけは、送られてきた解答と私の訳文は合っ
>ているのに採点者が他の語句を使用して添削し、間違っているとされて
>いました。

解答ととらさんの訳文が、文の単位で一字一句あっているのであれば、
この添削はかなりおかしいと言えますが、
これが句または単語単位で一致している場合は微妙です。
というのも、とらさんの訳文全体の流れを考えた場合に、
たとえ解答と同じ語句を使っていても、
とらさんの訳文の中では不適切、と判断される可能性もないとは言えないからで
す。
これは、ほかの翻訳者さんの訳文を手直しした経験から、そう思います。

添削の内容に疑問を持たれているのであれば、
とらさんが、その訳文にした(語句を選択・使用した)根拠を明らかにした上で、
その訳文が直された理由を学校(添削者)に問い合わせてみることをお勧めします。
きちんとした基準をもって添削をされている学校(添削者)であれば、
納得のいく回答が得られるでしょうし、
そうでなければ……、ということになります。

いい学校(添削者)にめぐり合えますように!


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Re:翻訳学校(通信)の添削とら 35617/19-11:14
 記事番号3559へのコメント

雲母さん、とてもわかりやすいコメント、ありがとうございました。
プロの翻訳者の方にお会いできて大変うれしく思います。

>>例えば、英和でandを訳す場合、必ず「及び」と訳出する。「と」や
>>「や」で訳出した際、減点となりました。
>
>これは、医学分野の文章のスタイルですから、減点は当然と言えます。

文献等で「や」のスタイルを見たものですから使用しました。また、「and
」が続けて、または頻出する際も「及び」のみで訳出して構わないのですか?


>>また、Googleで専門家の方のページを
>>検索し、その語句を使用しても、文意はあってるのにやはり減点となり
>>ます。
>
>専門家とはいえ、使用する語句が100%完璧かといえば、そうでもありません。
>実際、複数の専門家が執筆にあたった専門辞書をみると、
>執筆者によって、英語とそれに対応する日本語がまちまちだったりもします。
>それに、文意があっていることと、翻訳として適しているかどうかは違うと思いま
>す。


そうですね。言葉足らずでした。文意、というのはある単語を名詞的、形容詞的、あ
るいは副詞的に訳す、という意味でした。添削者の方から品詞の変更は認められる、
との回答でしたので。専門辞書を調べる時、余りにも多岐にわたるので余計に混乱し
てしまうのが現状です。精進するのみです。

>>和英の場合は、幸か不幸か主人がイギリス人なので、言い回し等
>>を教えてもらったりするのですが、
>
>英語であるか、日本語であるかに関係なく、
>医学分野でよく使う言い回しもあれば、
>まず見掛けることがない言い回しもあります。
>ですから、ご主人が医学分野のライティングに通じておられないかぎり、
>これだけでは何とも言えないと思います。

もっともですが、これは英語の医学文献を調べた上、さらにネイティブの使う
コロケーションを使用した、という意味です。

>>極めつけは、送られてきた解答と私の訳文は合っ
>>ているのに採点者が他の語句を使用して添削し、間違っているとされて
>>いました。
>
>解答ととらさんの訳文が、文の単位で一字一句あっているのであれば、
>この添削はかなりおかしいと言えますが、
>これが句または単語単位で一致している場合は微妙です。
>というのも、とらさんの訳文全体の流れを考えた場合に、
>たとえ解答と同じ語句を使っていても、
>とらさんの訳文の中では不適切、と判断される可能性もないとは言えないからで
>す。
>これは、ほかの翻訳者さんの訳文を手直しした経験から、そう思います。

奥が深い、の一語です。検討しなおします。


>添削の内容に疑問を持たれているのであれば、
>とらさんが、その訳文にした(語句を選択・使用した)根拠を明らかにした上で、
>その訳文が直された理由を学校(添削者)に問い合わせてみることをお勧めします。
>きちんとした基準をもって添削をされている学校(添削者)であれば、
>納得のいく回答が得られるでしょうし、
>そうでなければ……、ということになります。
>
>いい学校(添削者)にめぐり合えますように!

私としては、生徒であり、失う物はないのだ、知識を吸収しよう、と考えるに至りま
した。ただ、4流にならないよう( 山岡洋一氏談)気を引き締めて勉強してまいり
ます。本当にありがとうございました。


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Re:翻訳学校(通信)の添削雲母 35847/28-15:20
 記事番号3561へのコメント

とらさん、こんにちは。

お返事しようと思っていたのですが、
遅くなってしまいました。

>文献等で「や」のスタイルを見たものですから使用しました。また、「and
>」が続けて、または頻出する際も「及び」のみで訳出して構わないのですか?

ほかに理由が見つからないうちは「及び」と訳しておく、
というふうに決めておけば、経験を積んでいくうちに、
さじ加減がわかってくると思います。

どこかに書いてあったから正しい(使える)とは限りません。
いいものと、そうでないものとを見極める力も大切だと思います。

道のりは長いですが(というか、翻訳者は一生勉強ですが)、
お互いにがんばりましょう。


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Re:翻訳学校(通信)の添削とら 35857/29-16:16
 記事番号3584へのコメント

雲母さん、お返事ありがとうございました。

生意気にも反論のような事をしてしまいましたので、
気分を害されたのでは、と案じておりました。

アドバイスをいただき、気を引き締めなおしているところです。
優れたもの、そうでないもの、を見分けるには
私の実力からしてまだ無理そうですが、
幸いにも近くに医科大学の図書館が一般に開放されていますので、
日参してジャーナル等、「本物」に触れ、あきらめずに
進んでいこうと思っております。

いつか、同じフィールドでお仕事が出来れば、と存じます。