産業翻訳実務相談室 
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◇┳インハウスの意義-投稿者:Denko(1/18-21:02)No.3768
 ┣━Re:インハウスの意義-投稿者:みゅう(1/19-11:16)No.3769
 ┣━Re:インハウスの意義-投稿者:バックステージ(1/20-22:46)No.3774
 ┗━Re:インハウスの意義-投稿者:Denko(1/26-11:21)No.3780


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インハウスの意義Denko 37681/18-21:02

初めて投稿致します。

現在、関西の電力関係の会社で正社員として翻訳をしています。一日、黙々
と翻訳業務のみです。それは雇用契約どおりなのですが、問題は作業環境で
した。大量の翻訳を一人で、一日中従事しているのには適さないのです (周
囲は皆、電力関係の技術者チームで、業務関連の話や雑談も含め、いつもガ
ヤガヤとしています)。集中できないことは勿論、男性の中に女性一人と
あって、それだけでも疲れます。6ヶ月に一度の納品もメールだけ、進捗確
認もメールのみです。コストの都合でインハウスとして雇用したようです
が、疎外感ばかり感じ、ものすごく苦痛です。在宅翻訳ならまだしも、その
場に当の翻訳者がいながら「翻訳業務なんて、片手間にやっているんだか
ら」とか平気で言われたり、納品後のいい加減な処理を目の当たりにし、翻
訳者にとって一番大切な部分をズタズタにされてきました。「本物の職人に
徹するならどんな周囲の雑音(悪口も含め)も気にならないはず」という考え
と、「インハウス翻訳者として、その現場に足を運んでいる意味がどうして
も感じられない、大きな疎外感」の間で、真剣に悩んでします。何かいいア
ドバイスがありましたら、ご教示願います。

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Re:インハウスの意義みゅう 37691/19-11:16
 記事番号3768へのコメント

派遣でインハウスをしたあとフリーになったものです。

インハウスの一番のメリットは、社内にいなければわからない、業界最先端
の知識が手に入り、社員の人から教えてもらうこともできるし、特に駆け出
しの場合には、勉強しながら経験も積めることでしょう。業界の中に身をお
いていないとわからないことがたくさんあるはずです。

私自身インハウスでは、居心地の良い職場にめぐりあえたため、働きにくい
環境にいるつらさは良くわかるし、気持ち良く働けるような人と仕事する重
要性もわかります。

ただ、正社員であるということを考えると、慎重に決断しなければなりませ
んね。この御時世ですから、正社員で、ましてや翻訳専任で働けるという条
件はめったにないと思います。安定というメリットと、どうなるかわからな
いけど将来にかけるというリスクを秤にかけることになります。結局は、自
分が長期的にどういうスタンスで仕事をしたいかということになるでしょ
う。



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Re:インハウスの意義バックステージ 37741/20-22:46
 記事番号3768へのコメント

一つの方法として、会社に内緒で翻訳会社のトライアルを受けてみるという
手段もあります。仕事が来て会社を辞めても何とかなりそうだというめどが
つけば退職すればいいわけです。それか別の会社に応募してみるというのは
どうでしょうか(もちろん今の会社に内緒で)。探せばもっといい環境に巡
りあえるかもしれません。以下の本も参考になるかと思います。では、ご検
討をお祈りいたします。

井口耕二『実務翻訳を仕事にする』(宝島社新書、2001年、700円+税)


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Re:インハウスの意義Denko 37801/26-11:21
 記事番号3768へのコメント

みゅうさん、バックステージさん、貴重なアドバイスをしていただき、感謝してお
ります。

2人のアドバイスをまとめ、結論として「翻訳専業で生活の安定を図りながら、次
のステップアップを目指す」方向で進んでいくことにしました。

"インハウスである長所"より、"インハウスである短所"の方が目に付く現状です
が、ここは生活のためと割り切ることにしました。

「二足のわらじ」を取り敢えず実行してみますね。

ありがとうございました。非常に参考になりました。