るいぼうさんへ：

>毎月の仕事にかなり波はあるものの、翻訳専業歴4年です。

ということは４年間翻訳で食べてこられた、その程度の仕事がきていたという意味
であると理解した上で私なりの考えを述べます。

>今回、半年から1年の契約で、ある官庁から仕事のオファーを
>受けました。業務内容や勤務条件などもかなり魅力的です。

ということはその仕事のみで食べていける程度の給料（あるいは年収）が保証され
ているという意味であると理解します。

>しかし、過去4年間で、開拓してきたフリーの仕事や、
>良い関係をようやく築き始めた数社のエージェントや
>企業と完全に切れてしまいそうで、なかなか外勤の道を
>選ぶことに戸惑いを感じています。外勤中は安定した
>仕事ができそうですが、契約が終わったら、またふりだしに
>戻って一からエージェント開拓などをすることになることを
>考えるとなかなか踏み切れません。
>

以上の私の理解どおりであるとすれば、るいぼうさんは何も心配する必要はないの
ではないかしらんと思うのです。一年契約が切れた後、フリーとしての仕事を再開
するのになにかしらの問題があるとすれば、その一年間に専門分野に関する日本語
なり他国語なりについての感覚が衰えるかも知れないということでしょうが、一年
なんてあっという間でなんということもない。それ以前に受注していた会社にま
た、新たに売り込みをかけるとか、それができなくとも再びトライアルを受けると
か、要するに実力さえあればいくらでも道は開けるわけです。その一年間の仕事が
るいぼうさんの翻訳能力に磨きをかけることになるかもしれないし、あるいは新た
なる能力を開花するきっかけとなる可能性だってあるのではないですか？　少なく
とも翻訳会社からすれば、どれほどの時間的ブランクがあろうとも頼みたいと思う
翻訳者にはいつでも頼みたいわけです。私自身は翻訳会社に身を置いたことはあり
ませんけれども、諸般の情報から、上に述べましたことについては自信がありま
す。

るいぼうさんは No.3895「フリーを休止」で書きました。

>受けました。業務内容や勤務条件などもかなり魅力的です。

えーと、その条件は、どういうものでしょうか？
兼業は禁止されているのでしょうか？

私は、フリーなんですが、現在、ある大企業から
かなり良い条件を提示されているため常勤しています。

しかし、この契約は「業務請負契約」であるため、兼業は
自由です。（まあ、たいへんなことはたいへんですが）
勤務時間も大目に見てもらっています。

ですから、単に「常勤」であるだけでは、一概に「今までの
顧客を切らざるをえない」ということにはならないと思います。

るいぼうさんの場合は、どうですか？

Mayさん、Petitさん、そーまさん、
貴重なご意見をありがとうございました。

Petitさんのご質問ですが、

>>受けました。業務内容や勤務条件などもかなり魅力的です。
>
>えーと、その条件は、どういうものでしょうか？
>兼業は禁止されているのでしょうか？

条件は、ずばり金銭的な条件がよいということです。
兼業は禁止されていません。

みなさん、やはり平日が外勤である場合は、週末などに
在宅の仕事をして、クライアントを失わないように
しているんですね。私の場合は、保育園に通っている
子供がいますので、週5日外勤して、週末にもフリーの
仕事をするということは、大変難しい状況です。
（先に書いておけばよかったですね。すみません）

Mayさんの励ましのお言葉に安心しました。ありがとうございます。
なお、外勤の仕事は
翻訳一本の仕事なので、翻訳の勘が鈍るということは
ないと思います。

そーまさんの箇条書きのアドバイス、とても参考になりました。
ものすごく努力なさっているなと文面を見て感じました。

やはり細々とクライアントから仕事をもらって続けられるか
どうかがキーなのでしょうね。フリーで3年後、ようやく
波に乗ってきた頃なので、なおさら考えてしまいます。

>フリーを数年やった後に、また会社勤務をしたり、大学や大学院
>に行ったりして、フリーを休止した場合、同じエージェント
>から数年後再度仕事をもらえるということは、よくあることなのでしょう
>か？　もちろん「能力次第」と言われそうですが、現実問題として、
>そのような例はあるのでしょうか？

翻訳会社勤務４年
→ フリー４年(その間に３ヶ月＆１年の派遣をかけもち)
→ 大学院に一年間
→ 現在、海外在住で、フリーとして日本の翻訳会社から受注
・・・という経験をしました。

私の場合、下記の点に気をつけた結果、現在でも古い取引先から仕事をもら
えるようになりました。

1. フリーで登録している取引先に、長期の派遣の仕事をいついつまで請ける
旨を、あらかじめ知らせた。
2. たまに週末に急ぎの仕事が来たとしても、二つ返事で引き受け、がんばっ
ていい仕事をするようにした。
3. メールや電話の留守録、携帯などを頻繁にチェックして、フリーの仕事を
くれる取引先から連絡があった場合は、その仕事ができるかできないか、す
ぐに返事をした。

常勤の仕事を請けていた間も、このように細々と古い取引先と連絡を取り続
けていました。

もちろん一番大事なのは能力だと思いますが、「すぐに連絡がつく」という
のは、かなりポイントが高いと思いますよ。ご参考までに。

そーまさんは No.3898「Re:フリーを休止」で書きました。

>3. メールや電話の留守録、携帯などを頻繁にチェックして、フリーの仕事を
>くれる取引先から連絡があった場合は、その仕事ができるかできないか、す
>ぐに返事をした。

これは、掛け持ちしている、いないに関わらず、極めて重要ですよね。

返事に何時間もかかる人には、どのエージェントも発注しません。

翻訳に限らず、すべてのビジネスに共通することです。

私も、似たようなことで悩んでいます。
フリーは不安定だけど、仕事があるときは普通の仕事よりも恵まれている。
でも、仕事がなかったら収入も無い。

昨年、３ヶ月ほど仕事を請けない時期がありました。
それまでは、かなり多くの仕事を依頼されていましたが、
人材の多いＩＴのせいか（つまり、私の代わりなんかいくらでもいるし）
復帰後は以前のようなペースに戻りません。それでも、同じクライアントから
適当な量の仕事はきますが、以前のペースに戻るには、半年以上かかると踏ん
でいます。それで、戻らなかったらどうしよう。

このたび、外勤のバイトの話があり、なかなかの好条件なので揺らいでいま
す。一応、翻訳の仕事が普通に続けられるくらいの日数で、勤めてみようかな
と思ってますが、そんなにこちらの思惑通りになるか？

経過はまたご報告しますね。

何も参考にならないと思いますが、そういう悩みは意外とよくあるんだと思っ
て欲しくて。

pipiさん、皆さん、ありがとうございます。


オファーを受けた仕事に、将来、フリーランスの仕事にプラスになる
要素があれば、とても迷いますよね。「1年後、もっとフリーとして
いい仕事ができるのではないか？」とか。特にそのオファーがなかなか
来ないようなものであれば特に。

私はやはりフリーとして続けることにしました。
どう考えても、平日5日会社で働き、平日の夜と週末にフリーの
仕事をして、子供の相手もしなければならないのは、すべてが
中途半端になりそうで……。まあ、これからもがんばっていれば、
将来もっといいオファーがあるかもしれないと自分に言い聞かせています。
でも、大学院に行きながらすべてを
こなされた方などは、本当に尊敬に値します。

私の場合は、どうしても物理的に無理のようですので、引き続き、
今のクライアントを大事に、一つのクライアントもなくすことなく、
やっていこうと思っています。

以上、結果報告でした。