産業翻訳実務相談室 
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◇┳「どんな」の使用は正しいのでしょうか?-投稿者:もも2004(5/1-10:03)No.3915
 ┣━Re:「どんな」の使用は正しいのでしょうか?-投稿者:梅公(5/1-12:18)No.3916
 ┗┳Re:「どんな」の使用は正しいのでしょうか?-投稿者:May(5/1-12:59)No.3917
  ┗┳Re:マニュアルなどの翻訳時に、「どんな」の使用は正しいのでしょうか?-投稿者:もも2004(5/2-12:01)No.3918
   ┣┳Re:マニュアルなどの翻訳時に、「どんな」の使用は正しいのでしょうか?-投稿者:May(5/2-21:44)No.3920
   ┃┗━Re:マニュアルなどの翻訳時に、「どんな」の使用は正しいのでしょうか?-投稿者:もも2004(5/7-11:49)No.3926
   ┗┳定訳というものはありません-投稿者:レイ(5/3-01:02)No.3922
    ┗━Re:定訳というものはありません-投稿者:もも2004(5/7-12:36)No.3927


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「どんな」の使用は正しいのでしょうか?もも2004 39155/1-10:03

こんにちは、社内でマニュアルなどの翻訳、チェックをしております。
現在、古いマニュアルを更新するためにレビューを行なっています。
外部の翻訳会社に依頼したものだったので、慎重にと言われております。

このなかで、「どんなものがありますか」というカ所で気になっています。
個人的には「どのような」が適切ではないかと思うのですが、自信があ
りません。
このマニュアルに限らず、ときおり「どんな」を使用している翻訳を目
にすることがあります。
状況に応じて、「どんな」と「どのような」を使いわける場合があるの
でしょうか。

英文 - What are some common file utilities?
訳文 - よく使われるファイルユーティリティとしてはどんなものがあ
りますか。

たいへん初歩的な質問でここで尋ねるのは不適当であった場合は、お手
数ですが削除の程お願いいたします。


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Re:「どんな」の使用は正しいのでしょうか?梅公 39165/1-12:18
 記事番号3915へのコメント

gooサイト(http://www.goo.ne.jp/)にある国語辞典で調べた限りでは、「ど
んな」でも誤りではないと思いますが。
いかがでしょう。


「どんな」

(形動)
(1)これぐらいとか、このようなとか指示できない、不明の状態や性質などを
表したり、それを尋ねたりするときに用いる。
「―天気か不明」「―品がいいでしょうか」「その悲しみは―だろう」「―に
かつらかったろう」
(2)(「でも」「ても」「も」などを伴って)物事の程度や状態、その時の事
情などに影響されないようす。たとえ最もひどい…でも。
「―困難にも負けない」「―ことでもする」「―苦しいことでもがまんする」
「―に頑張っても今週中に仕上げるのは無理だ」
〔(1)連体形に「どんな」「どんなな」の二形がある。連体形として一般には
「どんな」が用いられるが、助詞「の」が続くときなどには「どんなな」の形
が用いられることがある。「様子がどんななのかよくわからない」(2)この語
を連体詞とする説もあるが、右の「どんなな」の例のように、述語的にも用い
られることがあるという点が一般の連体詞と異なっている〕


三省堂提供「大辞林 第二版」より


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Re:「どんな」の使用は正しいのでしょうか?May 39175/1-12:59
 記事番号3915へのコメント

もも2004さん:

口語体で書くときは「どんな」のほうがぴったりするでしょうし、文書において、特
に口語調を避けたいときは「どのような」が適当であると思います。要は訳文にど
のような雰囲気が求められているかによって使い分ければよいのではないでしょう
か。


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Re:マニュアルなどの翻訳時に、「どんな」の使用は正しいのでしょうか?もも2004 39185/2-12:01
 記事番号3917へのコメント

梅公さん、Mayさん

レスありがとうございます。
梅公さんが調べてくださった通り、「どんな」が誤りでないことが確認できました。
しかし、まだ、誤りでないが適切なのだろうかという部分が自分の中で不透明なのです。

Mayさんは書きました。
>
>口語体で書くときは「どんな」のほうがぴったりするでしょうし、文書において、特
>に口語調を避けたいときは「どのような」が適当であると思います。要は訳文にど
>のような雰囲気が求められているかによって使い分ければよいのではないでしょう
>か。

そのとおりなのです。
マニュアルは一般的にあるいは現在チェックしているものは口語調を避けるべきだと
思っています。やはり「どんな」は口語体で書くときのみ使用されるべきなのでしょうか。
マニュアルに「どんな」の使用は不適切であると判断してもよいのでしょうか。

たとえば、
例1.自分が翻訳するものはこのようなガイドラインで使いわければよいが、他の翻訳者
が「どんな」を使用した場合に統一する程の問題ではない。

例2.「どんな」の使用によってその部分だけ口語調になってしまうため、特にその意図
がない限り「どのような」を使用するよう統一するのが理想的。

など、許容範囲あるいはガイドラインのようなものはどこで判断すればよいのでしょう
か。個人的には、マニュアルなどは基本的に例2を適用し、「どんな」の使用に関して
はそのつどまわりに確認をとる方法が良いように思うのです。
しかし、裏づけるガイドラインがない、たとえば、「私は『どんな』をずっと使用して
来て問題はない。なぜ変更する必要があるのか?」と言う人もいるかもしれない。

引続き、皆様のお知恵をお貸し頂ければ幸いです。
宜しくお願いします。


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Re:マニュアルなどの翻訳時に、「どんな」の使用は正しいのでしょうか?May 39205/2-21:44
 記事番号3918へのコメント

もも2004さんは No.3918「Re:マニュアルなどの翻訳時に、「どんな」の使用は正しいのでしょう
か?」で書きました。

>など、許容範囲あるいはガイドラインのようなものはどこで判断すればよいのでしょう

そのようなガイドラインなどありませんよ。つまり一般論として通用するようなものはという点で。
マニュアルといってもいろいろありますでしょ? ターゲットとする読者層によっても違いますでし
ょうし、もっと狭い意味であなたが所属している場において、あなたと同僚、あるいは上司との関係
で決まることだってあるでしょう? あなたが何を答えとして求めているのか今ひとつわからないの
ですが。


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Re:マニュアルなどの翻訳時に、「どんな」の使用は正しいのでしょうか?もも2004 39265/7-11:49
 記事番号3920へのコメント


ガイドラインがない方もおられるのですね。自分はプルーフするときなど判断が要されるときには自分
なりの基準とかガイドラインで決定するので、みなさんにもあるだろうという前堤で話をしてしまいま
した。

マニュアルはいろいろあるでしょうが、何かを説明したり手引きとなったりするものですから一般的に
は「どんな」を使うのは適切ではないんじゃないかなと思っています。では、どうして?ともし訊かれ
たら、言葉に詰まってしまうわけです。うちの場合はターゲットとする読者層を限定することはできな
いですね。同僚や上司との関係で決まるというのはわかりませんが、小さいオフィスですから判断や決
定は委されることが多いです。

何かひとつの答えを求めていたのでなく、他の翻訳者の方のご意見をききたかったのです。
誤解を招くような文章だったようです、申し訳けありませんでした。


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定訳というものはありませんレイ 39225/3-01:02
 記事番号3918へのコメント

結論から言いますと、外国語と日本語の間で単語や文章が1:1で対
応するようなことはありません。
あなたがはじめに挙げた例ですと、確かに私も「どのような」が自
然(≠適切)であるような気がしますが、MAXさんのおっしゃるよ
うに、例えばおうちにあるオーブンレンジなどの取扱説明書をご覧
になってみてください。恐らくそこにはまったく違った言葉の世界
があると思います。便宜上定訳や表現を当てるという行為は、正し
い言葉の表現のためにあるのではなく、あくまでその行為者の便宜
のためです。だから、ガイドラインとしてとある会社などが表現を
定めるのは自由ですが、それがまんべんなく適用されるとか、まし
て過去にさかのぼって表現をそれにあわせようというのはずいぶん
無理があるように思います。


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Re:定訳というものはありませんもも2004 39275/7-12:36
 記事番号3922へのコメント

レイさん、コメントありがとうございます。

「自然」と言われてはじめて気がつきました。これはしっくりきます。
正しい、適切に固執してしまっていたようです。
直感的に「どのような」の方がいいように思うけれど、なぜ?、と言わ
れたらうまく説明ができなかったのです。
「どんな」では間違いではないがひっかかるのに対し、「どのような」
なら自然に読めるからなのですね。
間違いではないがひっかかる場合には、「自然に読める」かを意識して
読みなおしてみることにします。

「ガイドライン」という表現が悪かったと思います。
定訳や表現に整合性をもたせるためのリストなどはありますが、そこに
加える目的ではありませんでした。
個人の基準とか判断のよりどころというような意味合いで使ったつもり
でした。