産業翻訳実務相談室

[記事表示に戻る] [ツリートップの表示に戻る]

◇┳翻訳の勉強に使う資料-投稿者:Pearl(4/11-22:07)No.4296
 ┣┳Re:翻訳の勉強に使う資料-投稿者:からん(4/12-21:42)No.4297
 ┃┣┳ありがとうございます-投稿者:Pearl(4/12-23:07)No.4298
 ┃┃┗┳参考になれば-投稿者:からん(4/18-09:50)No.4309
 ┃┃ ┗━大変参考になりました-投稿者:Pearl(4/19-11:08)No.4310
 ┃┗┳Re:翻訳の勉強に使う資料-投稿者:楊貴妃(4/13-18:11)No.4299
 ┃ ┗┳Re:翻訳の勉強に使う資料-投稿者:からん(4/18-09:15)No.4308
 ┃  ┗┳Re:翻訳の勉強に使う資料-投稿者:楊貴妃(4/26-21:40)No.4323
 ┃   ┗┳みんなが、それを承知-投稿者:南都隆幸(4/27-00:54)No.4324
 ┃    ┗┳Re:みんなが、それを承知-投稿者:からん(4/27-01:52)No.4325
 ┃     ┗┳Re:みんなが、それを承知-投稿者:楊貴妃(4/27-03:55)No.4326
 ┃      ┗┳Re:みんなが、それを承知-投稿者:からん(4/27-07:05)No.4327
 ┃       ┗┳Re:みんなが、それを承知-投稿者:楊貴妃(4/27-07:43)No.4328
 ┃        ┗┳Re:みんなが、それを承知-投稿者:からん(4/27-08:28)No.4329
 ┃         ┗┳Re:みんなが、それを承知-投稿者:楊貴妃(4/27-09:09)No.4330
 ┃          ┗┳Re:みんなが、それを承知-投稿者:からん(4/27-10:34)No.4332
 ┃           ┗┳お二人に感謝します-投稿者:南都隆幸(4/27-12:19)No.4333
 ┃            ┗┳Re:お二人に感謝します-投稿者:楊貴妃(4/27-18:40)No.4335
 ┃             ┗━誤解を招く発言を反省-投稿者:南都隆幸(4/27-19:43)No.4336
 ┗┳Re:翻訳の勉強に使う資料-投稿者:楊貴妃(4/27-09:33)No.4331
  ┗━Re:翻訳の勉強に使う資料-投稿者:Pearl(4/28-23:57)No.4339


トップに戻る
翻訳の勉強に使う資料Pearl 42964/11-22:07

社内で翻訳されている方は、実務で実際に使用する文書から専門知識
を吸収したり、翻訳をして自分の実力を高めることができますが、在
宅翻訳者(とくに今まで実務経験の無い分野)の場合は、どのようにし
てそのような実務で使う文書を入手して勉強されているのでしょう
か。例えば金融・経済分野の場合、IR情報や財務諸表などは一般の人
にも入手可能ですが、それ以外はどうされているのでしょうか。

トップに戻る
Re:翻訳の勉強に使う資料からん 42974/12-21:42
 記事番号4296へのコメント

こんにちは。

在宅の場合は、例えば「金融」で登録していたとしても、ご存知のとお
りかなり広い範囲のものが飛んできますね。結局は、仕事を実際にこな
しながらひとつひとつ「知らないこと」をつぶしていくしかないような
気がしますが、一般的な準備段階の勉強に時間をさくことができるので
したら、金融分野であればやはり財務諸表の中身をおさえるのが手っ取
り早いのではないでしょうか。

ここでいう勉強とは、もちろん、「貸倒引当金」を英語でなんという
か、といった単語や表現レベルの学習ではありません。US GAAPと日本
の伝統的な会計処理方法の違いは何なのか? 全部資本直入法とは?
繰延税金資産とは? ヘッジ会計とは?等、金融分野のさまざまな翻訳を
する上で、必ずおさえなければならない基本的項目を理解することが必
要だと思います。そして、財務諸表は、その基本的項目の宝庫であると
言えます。

もちろん、答は財務諸表自体にはのっていませんので、自分で書物で調
べることになります。まず一冊、財務諸表の内容をまるごとカバーして
いるものを選び、そこから疑問に思ったことについてどんどん勉強を展
開していけばよいのではないでしょうか。

個人的には、全くなじみのない項目の場合、ウェブサイトを知識吸収の
第一段階とするのはあまりおすすめしません。断片的な知識を頭で組み
合わせることによって誤った知識を構築してしまうおそれもあります
し、正しい情報を提供しているサイトに必ずヒットするとは限りません
から。ただ、特定の項目について基本的理解ができたら、最新情報を得
るためにはもちろんインターネットが便利ですよね(基本的理解があれ
ば、変な情報を捨てる勘もつくと思いますし)。

もうひとつ、本題からは少しそれますが、金融・経済を専門とされる場
合、かなりの確率で契約書の翻訳との組み合わせが発生します。英文契
約書の基本もおさえておいて損はないと思います。

以上、年3-4本の財務諸表翻訳と金融・契約書分野を主なカバー範囲と
している立場からとりとめもなく書いてみました。何かの参考になれば
幸いです。もちろん、もっと効果的な勉強法もあるかと思います。上記
のような知識についてはもうすでにおさえてある、ということでしたら
長々と書き込んでしまい、すみませんでした ^^。

からん



トップに戻る
ありがとうございますPearl 42984/12-23:07
 記事番号4297へのコメント

からんさん 詳しく教えていただきありがとうございます。

何からやっていけばいいのだろうと思っておりましたのですごく参考に
なりました。

会計に関しては超初心者向けに書かれた「会計のことが面白いほど分か
る本」(中経出版)という本を読みました。これはとても分かりやすかっ
たです。これ以外に会計や契約書についての参考書で何かお勧めのもの
はありますか?


トップに戻る
参考になればからん 43094/18-09:50
 記事番号4298へのコメント

Pearlさん

以下、私が個人的に役にたったと思うものを、少しだけあげてみます:

<金融>

「英文会計の基礎知識(西山茂)」
英文財務諸表の基本的考え方・構成や項目からスタートし、後半は成長性
分析にかかる解説等、基礎知識から一歩すすんだ部分までわかりやすく解
説されています。例示された財務諸表が英日記載なのも便利。

「金融用語がわかる辞典(重松政男)」
日本語のみの記載ですが、最近の用語もばっちり解説(私のもっているの
は2001年度版ですが、更新されているのかな?)。「今さら人に聞けな
い...」といった基本用語もカバーされていて便利です ^^;

毎年決算期になると本屋の店頭に必ず4-5種類並ぶ、”わかる決算書”みた
いなタイトルのついた雑誌サイズの書籍のなかにも、内容がまとまってい
て解りやすく「買い」のものがあると思います。会計のトレンドは年々変
化するので、最新情報のチェックという意味でときどき購入するのもよい
かも。

<契約書>

法律に関してはド素人の私が、契約書の英訳・日本語訳のための勉強に使
用した本として、紹介します。

「伊藤真の民事訴訟法入門」「商法入門」「民法入門」

「英文契約書の基礎知識」(The Japan Times)
「英文契約書ドラフティングハンドブック」
まず「基礎知識」で英文契約書の構成を把握し、ハンドブックを用語集的
に使うのがおすすめです。

実際に英文契約書関連の受注をするようになったら、最初の辞書としては
「英米法辞典」をお勧めします。

他にもいろいろありますが、私にとって役にたったもの、という見方か
ら、真っ先に思いついたもののみあげてみました。Pearlさんにとって、
もっと有益なものもきっとたくさんあると思います。

管理人様、具体的な書名をあげた書き込みに問題がありましたら、削除お
願いします。

からん






トップに戻る
大変参考になりましたPearl 43104/19-11:08
 記事番号4309へのコメント

からんさん、

具体的にタイトルを挙げて詳しく教えていただき、ありがとうございまし
た。この中で「英文契約書の基礎知識」(The Japan Times)は、私も持って
おり、ひととおり読みました。

そこでまた質問なのですが、私はこれまで金融・経済関係の翻訳を社内で
した経験がありません。OJTで経験を積んできた人と比べればやはり不利で
あることは否めないと思います。独学で勉強してそのような人と肩を並べ
ることはできるのでしょうか。

また実務経験がないので、実際に案件として出される翻訳原稿を見る機会
がありません。実際に仕事として発注される文書にはどういったものがあ
るのか、内容を知りたいのですが・・


Pearl


トップに戻る
Re:翻訳の勉強に使う資料楊貴妃 42994/13-18:11
 記事番号4297へのコメント

>もうひとつ、本題からは少しそれますが、金融・経済を専門とされる場
>合、かなりの確率で契約書の翻訳との組み合わせが発生します。英文契
>約書の基本もおさえておいて損はないと思います。

と、書かれていますが、金融に必要な知識と、契約書の翻訳に必要な知識(も
ちろん、法律知識)はまったく違います。
金融・経済といっても、会計、税務、証券、金融と、カバーする範囲は広範で
す。まずは、金融・経済をしかっりとやることをお勧めします。


トップに戻る
Re:翻訳の勉強に使う資料からん 43084/18-09:15
 記事番号4299へのコメント

> と、書かれていますが、金融に必要な知識と、契約書の翻訳に必要な知識(も
ちろん、法律知識)はまったく違います。

あたりまえのことですね。ただ、知識吸収ということについていえば、Aの分野
を終わらなければBの分野を開始してはならない、ということも言えないと思い
ます。

たとえば、「契約書」を「専門」とする翻訳者でも、内容が自社株購入権に関す
るものを受注したら、ストックオプションの基本的な内容を押さえないと、翻訳
できないでしょ?

実際、金融専門として翻訳会社に登録すると、金融に関連する契約書翻訳が発注
される場合は多いし(翻訳メーリングリスト等での意見を聞くと、かなり一般的
な傾向のようです)、これはあらゆる分野について、ある程度同じことがいえる
のではないでしょうか(純粋に「契約書」という観点から言えば、金融を専門と
する翻訳者に医療関連の契約書の発注はまずないと思いますが)。

いずれにせよ、「契約書の知識」と金融知識の習得について、同時に勉強を進め
ていくことになにか弊害があったら教えてください。


トップに戻る
Re:翻訳の勉強に使う資料楊貴妃 43234/26-21:40
 記事番号4308へのコメント

>いずれにせよ、「契約書の知識」と金融知識の習得について、同時に勉強を進め
>ていくことになにか弊害があったら教えてください。

一芸に秀でる者は多芸に通じる。
単に、勉強の進め方を言ったまでのことです。

残念ながら、世間には質の低い翻訳契約書が氾濫しています。ご指摘のように、経済や金
融関係またはコンピュータ関係の人(法律知識の無い人)が翻訳する機会がままあるため
に、生じた弊害では?と考えています。

ここの会議室や他のフォーラムでも、契約書関係の質問や回答に??のものが多く見受け
られます。法律知識を持っていれば、簡単な話なのですが、皆さん単に言葉の置き換えと
してしか考えていないのではないかと思ってしまいます。専門知識って本当に大事です
よ。




トップに戻る
みんなが、それを承知南都隆幸 E-mail URL43244/27-00:54
 記事番号4323へのコメント

楊貴妃さんがおっしゃったことは、すべて正論です。みんなが、それをすべて承知の上
で、精一杯、自分の出来る範囲内で頑張っている(もがいている)のだと思います。も
し、翻訳すべき文献を楊貴妃さんのような方がすべて訳してくだされば、法律に詳しくな
い人にそのような仕事が回ることなく、世の中は改善されるでしょう。ところが、楊貴妃
さんのように法律に詳しい人はそれほど多くはありません。だからこそ、専門外の人にも
仕事が回ります。

専門外の人は、何も専門家から仕事を横取りしているわけではありません。零れ落ちた仕
事を、「私は法律には詳しくありませんから、お断りします」と言っても、「それでも、
差し当たってこの文献を訳す必要がある。他に適任者がいないから、君に頼む」というふ
うに仕事が回ってくるのだと思います。

せっかく頂く仕事なのですから、できるだけ発注者のニーズに合うように、専門外の人た
ちも頑張ります。でも、あまりにいろんな分野の仕事が来ます。法律・金融・情報処理・
機械・電気・原子力・経営・経済一般・化学・医学・特許・薬学、それから歴史や文化や
芸術に至るまで、いろんな分野があります。もちろん、これらすべてを常に手がけている
人はあまりいないでしょうけど、かなりの分野を手がけざるを得ない人が多いと思いま
す。

その人たちは決して、自分の能力を過信しているわけでも何でもなく、ただ単に「言葉を
置き換えればいい」などと思っているわけでもないと思います。精一杯、やるだけのこと
をやっているのだと思います。専門知識が大事なことくらいは、すべての人が承知してい
ると思います。だからこそ、能力の不足した部分を補おうという謙虚な気持ちで、この掲
示板でみなさんが質問しているのです。

もし楊貴妃さんが、この掲示板での質問や回答に疑問を感じられるのであれば、楊貴妃さ
んご自身が先頭に立って、この掲示板での常連の回答者になっていただきたいと思いま
す。それとも、すでに楊貴妃さんは、他のハンドルネームを使って、今までずっと色々と
私たちに対して助言や情報の提供をしてくださっていたのですか?

もしそうならば、お礼を申します。しかし、もしただ単にみなさんの質問や回答を冷やや
かに傍観していただけなのであれば、楊貴妃さんには、そんなことを言う資格はありませ
ん。踊る阿呆であるわれわれは、確かに見苦しい踊りしか踊れないかもしれませんが、そ
れをただ単に批判するだけで、踊りの下手な私たちを指導しようなどと考えない人は、も
っと見苦しいのです。


トップに戻る
Re:みんなが、それを承知からん 43254/27-01:52
 記事番号4324へのコメント

南都さん、こんにちは。

ご発言の趣旨に賛同します。「高度の専門知識をもたないと翻訳できない」というのはよく
聞く意見ですが、そのレベルは、一体誰が決めるの?という気がしています。

翻訳会社のコーディネータが「この翻訳者でいけそう」という判断を下し、発注し、その翻
訳者は全力で案件をこなし、クライアントからはおおむね満足という評価を得る(クライア
ントがきちんと納品物を評価できるという前提ですが)。この図式が成り立つ限り、別に問
題はないと思うのですが、甘いのでしょうか?

楊貴妃さんの質問コーナーに関するご指摘について言えば、全く畑違いの仕事で箸にも棒に
もかからん、というのでしたら話は別ですが、お知恵拝借のやりとりを見る限り、質問を読
んでも回答を見てもそんなに穴は見えないのですが。

結局、例えば金融分野の翻訳者が会計のことをかなり知っているとしても、専門知識を極め
ているのだったら、たぶん(私だったら)公認会計士になります。
法律の専門知識を極めているのだったら、(私だったら)弁護士になります。

言い換えれば、翻訳を職業としている以上は、どちらにせよ、例えば「金融」とか「法律」
とかの専門家じゃないんです。

ですから、「ここまで知識をつけたい」「つけた方がいい」というポジティブな考えや意見
には頷けるものの、「ここまで知識をつけていない人はやらない方がよい(そういう人がや
ると質が悪い)」という意見は、個人的にはなにか勘違いしているようにしか思えないのです。

ただ一点、南都さんとは意見の違うところがあります。他人を指導するかどうかは、本人の
自由なのでは ^^;。もちろんご趣旨は、他人に教えてあげないのなら、否定もしないでくだ
さいね....ということだと思いますが ^_^

からん


トップに戻る
Re:みんなが、それを承知楊貴妃 43264/27-03:55
 記事番号4325へのコメント

からんさん、南都さん、こんにちは。

「高度の専門知識をもたないと翻訳できない」。
他のスレッドも拝見したところ、どうも、お二人は、この言葉に対して反論する傾向が強いようですね。

私自身、これから翻訳を始めようとする人に対して、「高度な専門知識がなければ、翻訳家になれない」
と脅すつもりもありませんし、「十分な英語力があれば、専門知識は後から付ければ良い」と甘やかすつ
もりもありません。こういう議論では、極論に走りがちがですが、それはいずれも正しくないと思いま
す。

すべての人が始めから一流であるはずはなく、皆、一流になるべくして努力していることは私も承知して
いますし、私も同様です。

ただ、初心者には、お二人のようにアメを与えることも許されるでしょうが、プロとしてお金をもらう立
場に立った人に対しては、こういう議論でよくお名前の出てくる山岡氏やBuckeye氏のおっしゃるよう
に、「専門知識がなければ翻訳はできない」とムチを与えることも必要でしょう。

>全く畑違いの仕事で箸にも棒にもかからん、というのでしたら話は別ですが、

箸にも棒にもかからんというのは、誰が判断するのですか。翻訳会社ですか、クライアントですか(こと
法律に関して言えば、どちらも信用できませんよ)。クライアントからクレームがつかなれば良しとする
といった発言をされていたようですが、本当にそれでプロといえるのですか。専門知識が無ければ自己判
断もできないのではないでしょうか。

何も最初から100%であれとか、常に100%であれ(ミスをするな)といっているのではありません。心構
えの問題を言っているのです。山岡氏やBuckeye氏の書籍やフォーラムでの発言には、こうした翻訳家と
してのあるべき姿に関する発言が多々出てきます。これがプロというものではないでしょうか。

南都さんのように、「英語屋」でもできるとか、「法律・金融・情報処理・機械・電気・原子力・経営・
経済一般・化学・医学・特許・薬学、それから歴史や文化や芸術に至るまで」といった発言は、単に英語
だけできる人に変な希望を与えることにはなりませんか。こうした内容を売りにしている翻訳学校も多く
あるためか、安易に(英語ができるという理由だけで)翻訳家になろうとしている人が増えていることを
憂いに感じています。翻訳家にあろうという以上、みんなそこそこ英語はできるはずですよね。

>結局、例えば金融分野の翻訳者が会計のことをかなり知っているとしても、専門知識を極め
>ているのだったら、たぶん(私だったら)公認会計士になります。
>法律の専門知識を極めているのだったら、(私だったら)弁護士になります。
>言い換えれば、翻訳を職業としている以上は、どちらにせよ、例えば「金融」とか「法律」
>とかの専門家じゃないんです。

これも極論ですね。弁護士や公認会計士だけが専門家ですか。
こういう人たちに負けないように知識を付けようとする気持ちが大事なのではないでしょうか。クライア
ントがこういう人たちの場合もあるでしょうし。私は、英語もできる専門家を目指しているつもりです。

Buckeye氏の言葉を借りると、品質の低い翻訳とは、
「読み手に負担を強いる」
「読み手を混乱させる」
「読み手を原文とは異なる方向にミスリードする」
ものとなっています。
専門知識が欠如していれば、こういうことを招くことはご理解頂けるとは思いますが(必ずしもこれだけ
にとどまるものではありませんが)。

私が言いたいのは、「専門知識の無いものが翻訳をするな」ということではありません。同じ翻訳家を目
指すものとして、志を高くもって努力してほしいと言うことです(この意味では、「この料金では、本当
に食えないか」のスレッドの多くの意見に反対するものです)。みんなで、「進むべき道を正しく把握
し、努力している人」(これもBuckeye氏の言葉です)を目指しませんか。


トップに戻る
Re:みんなが、それを承知からん 43274/27-07:05
 記事番号4326へのコメント

楊貴妃さんのお考えは良くわかりました。

意見の相違と受け止めています。

ただ、「山岡氏」「Buckeye氏」はこういっている、と繰り返されましても、おふたかたのような翻訳者に
なりたいと考えている方以外にはあまり意味のないことかと思います。念のため。


トップに戻る
Re:みんなが、それを承知楊貴妃 43284/27-07:43
 記事番号4327へのコメント

>意見の相違と受け止めています。

の壁ということでしょうか。

>ただ、「山岡氏」「Buckeye氏」はこういっている、と繰り返されましても、おふたかたのような翻訳者に
>なりたいと考えている方以外にはあまり意味のないことかと思います。念のため。

別に、こうなれといっている訳ではなく、こちらの会議室では出てこない意見を持った経験豊富な方の発言をあげ
たまでのことです。こちらのスレッドでは、一方の意見でのみ話が盛り上がっていたようなので、違う意見もある
ということで引用させて頂いております。


トップに戻る
Re:みんなが、それを承知からん 43294/27-08:28
 記事番号4328へのコメント

楊貴妃さん

もう一度楊貴妃さんの投稿を読み返すと、理想とするところは実は同じなのではないか、という気がしてきました。

みんなで進むべき道を正しく把握し、努力している人を目指しませんか、というご意見には、全く同感です。

違っているところは、どの程度で「よし」とするか、というところなのでしょうか。これにつきましては、理想論と
(翻訳で食べていかなければならないという)現実論を両方考える必要があり、個人的には簡単に答がでそうにあり
ません。

私自身についていえば、最近金融がらみの契約書の発注が増え(翻訳会社2社から受注していますが、「金融」のみ
の仕事ではスケジュールがうまりません)、法律知識の必要性は常々感じておりました。

今回のやりとりに触発されたところもあり、ペンディングとしていたパラリーガル向け民法講座(翻訳者を対象とし
たものではない)の受講を始めようと思います。翻訳の仕事に伴いがちなつぎはぎ・どろなわ的な知識ではなく、基
礎から徐々につみあげていきたいと思っています。

からん


トップに戻る
Re:みんなが、それを承知楊貴妃 43304/27-09:09
 記事番号4329へのコメント

からんさん

>どの程度で「よし」とするか、というところなのでしょうか。これにつきましては、理想論と(翻訳で食べていかなければな
らないという)現実論を両方考える必要があり、個人的には簡単に答がでそうにあり>ません。

同感です。だから南都さんのおっしゃるようにもがき続けていくしかないでしょうね。
たどる道は一人一人違っても目指す所は同じと思っています。同じ目標を持とうとする人が一人でも増えてくれればうれしいこ
とですし、先輩(ほんの少しですが)として何らかの助けになれば幸いです。

このスレッドは、最初の投稿者Pearlさんの趣旨から外れてきましたので、この辺で終わりにしませんか。
失礼な発言につきましては、この場でお詫びを申し上げておきます。


トップに戻る
Re:みんなが、それを承知からん 43324/27-10:34
 記事番号4330へのコメント

楊貴妃さん

私の方こそ極端な解釈に走りすぎた感があります。ことばに行き過ぎの点もあり、失礼しました。

Pearlさんへの法律分野の勉強に関する情報、私も参考にさせていただきたいと思います。

からん


トップに戻る
お二人に感謝します南都隆幸 E-mail URL43334/27-12:19
 記事番号4332へのコメント

楊貴妃さんと、からんさんに、感謝します。私は楊貴妃さんに噛み付いてしまいましたが、すみま
せんでした。みんなが善意なのだということを理解しました。


トップに戻る
Re:お二人に感謝します楊貴妃 43354/27-18:40
 記事番号4333へのコメント

南都さん。

ウェブ喫茶店でのコメントを拝見しました(こちらは見たことが無かったもので)。最後のBuckeye氏との
コメントを拝見して、自分を非礼を恥じました。南都さんの深いお考えを感じ入ることができず、字面を追
うだけで、Buckeye氏と対極にいる方と錯覚をしておりました。
また、自分の考えを述べるにも、Buckeye氏のように「専門に重きを置いて」書いた方がいいですよ、とい
った言い方ができなかったこと、失礼の極みですね。お詫びします。

ただ、南都さんの発言が、Buckeye氏の危惧しているとおり、専門知識がまったく無くでも翻訳はできると
考えてしまう人を招く言い方であることはご理解いただきたいと思います。

昔の職人のように、「オレのやり方を見て盗め」といった親父の背中他的な指導方法は今は昔のことで、現
在のマニュアル世代では、「逐一説明しないと分からない、動けない」といった風潮がありますので。苦言
を呈することも、先人の務めだと思います。又失礼を申しました。


トップに戻る
誤解を招く発言を反省南都隆幸 E-mail URL43364/27-19:43
 記事番号4335へのコメント

楊貴妃さん、コメントをありがとうございます。

[楊貴妃さんのコメント]
ただ、南都さんの発言が、Buckeye氏の危惧しているとおり、専門知識がまったく無くでも翻訳はできると
考えてしまう人を招く言い方であることはご理解いただきたいと思います。

[南都からの返答]
まったくその通りです。反省しています。誤解を招く発言をしたことを反省しているだけでなく、私自身が
専門分野の学習を怠りがちであることにも、反省しております。ああ、でも、正直を言いまして、私のよう
に人文科学系の分野に沈潜する者にとっては、(社会科学や自然科学に関連する)産業翻訳は、実につらい
です。

そして、またもや乱暴な発言ですが、私なりに死に物狂いで努力してきたとはいえ、それでもいまだに専門
知識があまりに不足している私のような翻訳者は、早く淘汰されてしかるべきであると思っています。でな
いと、翻訳業界のレベルがアップしません。

と同時に、もし私が産業翻訳の世界で食べていけなくなったら、私としては何もすることがなくなるなあ、
とも思っております。というのは、専門分野への関心は残念ながら他の方々に比べたら薄いですけど、その
代わり、激しく英語や言葉というものに恋焦がれております。ですから、できれば言葉に関連する仕事を続
けたい、そう思って、もがいております。ああ、またもや長ったらしい独白を続けてしまいました。


トップに戻る
Re:翻訳の勉強に使う資料楊貴妃 43314/27-09:33
 記事番号4296へのコメント

Pearlさん

私のせいで別スレッドで話が横にそれてしまいましたので、改めて発言させ
ていただきます。

契約書翻訳の勉強をしたい場合には、次のようなものが役に立ちますよ。

1.英米法についての勉強(英文契約書はイギリスやアメリカの法律に基づい
て作成されていますので、その背景知識を得ることは重要です。)
 書籍検索で、「英米法」「アメリカ法」「国際法務」「国際取引法」など
といったキーワードで検索すればいろんな書籍がヒットします。取り扱い範
囲が広いので、どれも1冊でOKというものは内容に思います。何冊かあたる
のがベストでしょう。

2.日本法の勉強(上記同様、日本の契約書は日本の法律と密接に絡んできま
す。)
 商法、民法の簡単な解説書を読むのもいいでしょう。また、六法全書は必
要です。頭から読みこなす必要はありませんが、勉強の過程で折に触れて法
律の条文を読むことは、次の3項ともからんで、契約書で使われる法律用語
に慣れることができます。

3.日本語の法律用語の勉強
  図書検索で「法律用語」「法令用語」とやると出てきます。基本的には
どれでもいいです。また、「法律学小辞典」(有斐閣)「法律用語辞典」
(有斐閣)は、他社からCD版も出ていて便利です。

4.英語の法律用語の勉強
  図書検索で「英文契約書」とすれば、たくさん出てきますが(私もたく
さん持っていますが)、やはり、からんさんも薦めている
「英文契約書の基礎知識」(The Japan Times)
「英文契約書ドラフティングハンドブック」(The Japan Times)が最高で
す。これで基本は十分押さえられます。
この作者、宮野、飯泉両先生は、元BABEL(今でもやっているのかな?)の
講師で、今は、JEXの代表です。いずれも、契約書の翻訳の講座を開設して
いますが、レベルは最高です。ここだけで、契約書翻訳のプロになれること
は受けあいです(私は、ここの宣伝マンではありません)。上記の本(い
や、すべての市販本)で解説されていない、重要な法律用語の勉強ができま
す。時間とお金に余裕があれば、受けてみることも一考です。

また、一歩進んで、長谷川俊明氏の法律英語シリーズ(「法律英語のカギ」
等)も役に立ちますよ。4を読んだ後でいいですけど。






トップに戻る
Re:翻訳の勉強に使う資料Pearl 43394/28-23:57
 記事番号4331へのコメント

楊貴妃さん

くわしく参考書を挙げていただき、ありがとうございます。
さっそくネットで調べることにします。
まずは基礎からきっちり勉強するつもりです。