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◇┳体力に限界を感じた時-投稿者:祥子(2/19-10:06)No.629
 ┣┳Re:体力に限界を感じた時-投稿者:タクマン(2/19-12:17)No.630
 ┃┗┳Re:体力に限界を感じた時-投稿者:祥子(2/20-17:24)No.634
 ┃ ┗┳Re:体力に限界を感じた時-投稿者:タクマン(2/20-19:30)No.636
 ┃  ┣━失礼しました。-投稿者:タクマン(2/20-20:42)No.637
 ┃  ┗┳Re:体力に限界を感じた時-投稿者:とらふぐ(2/21-07:40)No.639
 ┃   ┗━私の思い込みでした-投稿者:祥子(2/21-10:02)No.641
 ┗┳Re:体力に限界を感じた時-投稿者:とらふぐ(2/19-14:34)No.632
  ┗┳Re:体力に限界を感じた時-投稿者:祥子(2/20-17:51)No.635
   ┗━Re:体力に限界を感じた時-投稿者:とらふぐ(2/21-08:03)No.640


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体力に限界を感じた時祥子 6292/19-10:06

社内翻訳者を8年経験した後、フリーランスとなって8年目の
48歳の主婦です。

以前勤めていた会社から直接お仕事をいただくことが多いため、
少々の無理を言われても、プロの翻訳者なのだからニーズに応えようと
がんばってきました。そのため、自分自身の翻訳スピードもあがりました
が、お客様の要求はエスカレートするばかりで、最近は、英文50枚を
半日で和訳する(12,000字位)とか、午後11時にA4和訳原稿を10枚
受け取り、翌朝9時までに英訳を納品するといった状態です。
また、決まって金曜日の夜に仕事が入り、月曜日の朝に納品です。

若い頃はがんばれましたが、家庭もありますし、
この夜中と休日に働く生活スタイルと体力を維持できそうも
ありません。
年間の翻訳収入は、現在、600万円位です。
会社を設立して、他の人にも手伝ってもらおうとも考えますが、
このような納期の短い仕事を他の方にお願いするのも、非常識な
気がします。

きっと同じようなことを経験されている方もおられると思います。
どのようにこの状態を切りぬけられているのかを教えてください。

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Re:体力に限界を感じた時タクマン 6302/19-12:17
 記事番号629へのコメント

洋子さん、こんにちは。

タクマンと申します。 (最近、このサイトで書きまくっている「うるさい奴?
(笑)」です。)
よろしくお願いします。

「英文50枚を半日で」ということですが、脱帽です。
「翻訳料金相場」を参照して、大よそ1日で 10 万円! と思って
しまった私は、いけない人でしょうか...

さて、本題ですが、この量をこなしているということは、翻訳支援
ツールをお使いになられていることと思いますが、あえて書かせて
いただきます。

このサイトの「ソフト」にも紹介されている
Translation Manager
TRADOS Translator's Workbench
または、
株式会社シュタールさんの Transit (http://www.starjapan.co.jp/)
は、生産性をあげるという上で、大変役立ちます。
ちなみに私は、Trados Tranlator's Workbench を使っています。

もし、利用されていないのであれば、一度検討されてみては如何でしょうか?
慣れるまでは効率が下がりますが、慣れてしまうと(翻訳メモリが
大きくなってくると)結構快適です。 (これらの支援ツールもまだまだ
改善の余地があるとは思いますが。)

もうひとつは、緊急な仕事に対して、多少の割増請求をするのも
いい方法だと思います。 それだけの犠牲を払って仕事をこなして
いるわけですから、当然のことだと思います。スピーディサービス
とでも名付けてください。:)
これは、クライアントさんが、前倒しに仕事を発注する根拠となります。
お付き合いになられているクライアントさんが、そうだとは言いませんが、
担当者によっては、早く発注できる仕事も忙しさのためにぎりぎりに
なってしまう人もいるのではないかと思います。

>年間の翻訳収入は、現在、600万円位です。

自分の収入を公開してしまうところにも脱帽します。
主婦をしながら、この金額はすばらしいですね。 すごい。 すごい。
私の収入は... うーん。度胸がありません。ごめんなさい。
サラリーマン時代よりは稼がせて頂いております。

>会社を設立して、他の人にも手伝ってもらおうとも考えますが、
>このような納期の短い仕事を他の方にお願いするのも、非常識な
>気がします。

非常識かどうかの判断は、翻訳する人に委ねてはいかがでしょうか?
若い独身の方で、(そうでなくても構いませんが)バリバリ
働きたがっている人は、きっといるに違いありません。

長々と書いてしまいましたが、がんばってください。


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Re:体力に限界を感じた時祥子 6342/20-17:24
 記事番号630へのコメント

タクマンさん、コメントありがとうございます。

翻訳支援ツールは、このホームページで知ったのですが、
まだ導入していません。私は、パワーポイントでレイアウト済みの原稿をもらい、
パワーポイントで納品することが多いのですが、その場合も有効でしょうか?
実は、16年間、マーケティングの企画書専門で仕事をしてきたので、
マーケティングに関しては、ほとんど辞書を引くこともないのですが、
それでも有効でしょうか?教えていただければ幸いです。

>もうひとつは、緊急な仕事に対して、多少の割増請求をするのも
>いい方法だと思います。 それだけの犠牲を払って仕事をこなして
>いるわけですから、当然のことだと思います。スピーディサービス
>とでも名付けてください。:)
>これは、クライアントさんが、前倒しに仕事を発注する根拠となります。
>お付き合いになられているクライアントさんが、そうだとは言いませんが、
>担当者によっては、早く発注できる仕事も忙しさのためにぎりぎりに
>なってしまう人もいるのではないかと思います。

私もそう思い、実は、特急料金を4割増でいただいたりしているのですが、
発注の仕方は一向に変わらないのです。原稿を書いている方が、本当に
ぎりぎりまで企画をどうするか思考錯誤していらっしゃるのだと思い、
いつも今か今かと原稿が出来上がるのを待っているのです。

>自分の収入を公開してしまうところにも脱帽します。

いえ、収入を公開したのは、「この金額では会社設立は無理です」とか、
「この金額でも会社組織にするべきです」というコメントがいただけないかと、
期待したからなのです。

このホームページを見て、産業翻訳者になりたい方がとても苦労されている
ことを知り、自分はとても幸運だったということがわかりました。

会社組織にしたり、生産性をもっとあげて、ビジネスを拡大していくか、
それとも、細く長くゆったりとした翻訳人生を歩むか、みなさんの意見を
参考に考えていきたいと思います。


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Re:体力に限界を感じた時タクマン 6362/20-19:30
 記事番号634へのコメント

こんにちは。

>翻訳支援ツールは、このホームページで知ったのですが、
〜略〜

有効かどうかは、どれくらい似たような文章を翻訳しているかによります。
例えば、「あ、これ昔どっかで翻訳したような内容だな」と思うことが
頻繁にあるとすれば、かなり有効です。
つまり、そういう時に、支援ツールは、「過去に似たような文章を訳しましたよ」と、
過去の文章を表示してくれるわけです。
つまり、自分が翻訳した文章を蓄えていき、再利用するのです。

PowerPoint 上で使ったことはありませんが、TRADOS T-Window for PowerPoint
を使えば、PowerPoint 上で作業ができるようです。

http://www.trados.co.jp/products/twinpp.htm

トライアル版もあるようなので、興味がありましたら、試してみてください。
但し、最初は、慣れるまでに時間がかかるかもしれません。

>私もそう思い、実は、特急料金を4割増でいただいたりしているのですが、

そうでしたか。 すみませんでした。
相当頼りにされているんですね。 これでは、断るに断れないわけですね。
羨ましい限りです。

>いえ、収入を公開したのは、「この金額では会社設立は無理です」とか、
>「この金額でも会社組織にするべきです」というコメントがいただけないかと、
>期待したからなのです。

特に会社組織にしなければならない理由がなければ、個人事業としてでも
外注に頼むことはできますので、無理する必要はないと思います。

会社にするメリットとしては、社会的な信頼度があがるということが一番
大きいかとは思いますが、既にクライアントさんには、信頼されているよう
ですし... なぜ、会社にした方がよいとお考えなのかを教えて頂ければ、
何かコメントできるかもしれません。

ちょっと話がそれますが、外注に頼むと却って、雑務やチェックで
忙しくなる可能性がありますね。

>会社組織にしたり、生産性をもっとあげて、ビジネスを拡大していくか、
>それとも、細く長くゆったりとした翻訳人生を歩むか、みなさんの意見を
>参考に考えていきたいと思います。

とらふぐさんがおっしゃるように、まさにターニング・ポイントですね。


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失礼しました。タクマン 6372/20-20:42
 記事番号636へのコメント

先ほど、

>羨ましい限りです。

と書いてしまいましたが、失礼致しました。
お悩みなっているのに、このコメントは適切ではありませんでした。

お詫びを申し上げます。


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Re:体力に限界を感じた時とらふぐ 6392/21-07:40
 記事番号636へのコメント

タクマンさん、こんにちは。

>特に会社組織にしなければならない理由がなければ、個人事業としてでも
>外注に頼むことはできますので、無理する必要はないと思います。

>会社にするメリットとしては、社会的な信頼度があがるということが一番
>大きいかとは思いますが、既にクライアントさんには、信頼されているよう
>ですし... なぜ、会社にした方がよいとお考えなのかを教えて頂ければ、
>何かコメントできるかもしれません。

>ちょっと話がそれますが、外注に頼むと却って、雑務やチェックで
>忙しくなる可能性がありますね。

私もタクマンさんの意見に賛成です。
青色申告のために事業所の形にする、というのは皆さんやってらっしゃる
と思うのですが、
法人化するのは大変だし、やめるのも大変だし、事業を大幅に拡大する
か、訳者ではなく経営者になるという目的がなければ、あまりメリットは
ないように思います。

外注は私もやっていたのですが、結局、自分のスタイルに合わないと手直し
したくなるので、初めから自分でやったほうが楽だ、ということになってし
まいました。雑務も増えますね。ただ、私の扱っている分野は電子化が進んで
いないので、資料の入力などは人に頼むことがあります。

そういえば、そろそろ確定申告ですね。いつもギリギリになってしまいます。


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私の思い込みでした祥子 6412/21-10:02
 記事番号639へのコメント

タクマンさん、とらふぐさん、こんなに真剣に答えていただけて
嬉しく思っています。

法人組織にしないと、信用が無く、優秀な方に外注できないものだと
勝手に思いこんでいました。外注するなら、優秀な方に高いレートを
お支払いしてでも、よい品質の翻訳をお届けしたいと思っていたので。

でも、外注しても、チェックや、雑務に追われて、結局忙しさは変わらないかも
知れないということですね。確かに、まったく違うスタイルで翻訳されてしまうと、
たくさん手直ししたくなってしまうかも知れません。

とてもよくわかりました。


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Re:体力に限界を感じた時とらふぐ 6322/19-14:34
 記事番号629へのコメント

祥子さん、はじめまして、とらふぐといいます。フリーランス歴10数年、私も40代の既婚者です(もうすぐ亭主が主夫になります、だからもっと稼がなきゃ)。
大変なハードスケジュールですね。私も年中無休ですが、現在は特別な事情がない限り朝8時から夕方5時までに仕事の時間を制限しています(夕飯時から亭主と飲んだくれてます)。徹夜は絶対にしません。長く働いていくには、この程度の自己防衛はどうしても必要だと思います。ただ、この体制にもっていくまでには、やはり7〜8年必要でした。祥子さんも今がターニング・ポイントなのかも、と思います。
祥子さんは十分なキャリアと実力をお持ちなのですから、無理な条件のものはお断りになっても良いのではないですか(これまでの経緯から断りにくそうですが、自分の体のほうが大事ですよね)。翻訳会社によっては、コンスタントに仕事を供給するところもあります。そういう所を新たに開拓されたらいかがでしょうか。登録翻訳者数が妥当か(100人くらいまで)、正社員の翻訳者がいるか、フィードバックをもらえるか、という点を見て選択してきましたが、ほぼ正解でした(根拠はありません、経験則です)。
また、できるだけまとまった仕事を受注できるといいですね。私の場合、現在は英文和訳専門ですが、仕事の大半は1件100枚〜500枚以上、その間に数枚から十数枚単位のものを挿入しています。このようなスケジュールを組めるようになってから、とても楽になりました。長い仕事ほど勉強する余裕もできるので、引き受けられる仕事の範囲も増えています(単価も上がったし)。
体を壊したら、何にもなりませんよね。数ヶ月仕事がなくても、その間に条件の良いクライアント/エージェントを開拓したほうが割に合うのではないかなあと思います。現在のクライアントとの関係がわからないので、余計なことだったらすみません。


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Re:体力に限界を感じた時祥子 6352/20-17:51
 記事番号632へのコメント

とらふぐさん、コメントありがとうございます。

とらふぐさんのように自分でスケジュールを立てられる仕事の仕方が私も理想です。
今まで、マーケティング専門で翻訳をしてきたので、「マーケティング」にこだわりすぎていたの
かも知れません。仕事を断る勇気が無かったのも確かです。

> 体を壊したら、何にもなりませんよね。数ヶ月仕事がなくても、その間に条件の良いクライアント
/エージェントを開拓したほうが割に合うのではないかなあと思います。現在のクライアントとの
関係がわからないので、余計なことだったらすみません。

いえ、このようなご意見をいただき、ありがたく思っています。本当に健康第一です。
とらふぐさんは、専門の医薬だけでなく、経済の勉強もされているそうですね。

私も今の状況にしがみついているのではなく、楽しく仕事ができるように考えて見ます。


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Re:体力に限界を感じた時とらふぐ 6402/21-08:03
 記事番号635へのコメント

>私も今の状況にしがみついているのではなく、楽しく仕事ができるように考えて見ます。

祥子さんは、翻訳という仕事が本当にお好きなんだと思います。
いろいろな世界を覗ける、というのも、翻訳者のprivilegeだと考えています。
最善を尽くしながら無理はせず、長く続けていきたいですね。