コメントが度重なってしまって、すみません。もう一つ、
"*** or a person more authorized than them"
という言い回しも正しいらしいことを示す証拠が見つかりました。
17 MR. PIUZE: YOUR HONOR, THESE QUESTIONS ARE BEING PUT
18 DIRECTLY TO THE TOP DOG IN PHILIP MORRIS. HE STATES THE
19 COMPANY'S POSITION. HE IS AN AUTHORIZED REPRESENTATIVE OF
20 THE COMPANY. HE SPEAKS FOR THE COMPANY. NO ONE CAN BE
21 MORE AUTHORIZED THAN HIM TO STATE THE COMPANY'S POSITION.
http://tinyurl.com/63ow2p
上の文章に
No one can be more authorized than him.
とありますので、これを応用して、トロ子さんが提示された今回の文
脈の中で
"or a person more authorized than them"
と書くという手もあると思いました。このように authorized を使っ
た方が、日本語原文の「権限」という言葉を忠実に訳したことになる
ので、さらに適切だという感じがしますね。
ところで、日本語のネイティブスピーカーである僕らにとって冠詞の
使い方(つまり a と the の使い方)や数の問題(つまり単数と複
数)は、一生涯にわたって付きまとうでしょうけど、これについては
付け焼刃的に「冠詞の使い方」などというタイトルのついた本を何冊
読んだところで、ダメだと思いますね。思いっきりたくさんの正しい
英文を読むしかないと思います。
たくさん聞いてもダメでしょうね。というのも、ネイティブスピーカ
ーがしゃべるとき、冠詞はいい加減に発音しているので、いくら正し
い英語を聞きまくっても、冠詞の使い方に慣れることはできないでし
ょうね。読むしかありませんね。
そして、たくさんの英文(「たくさん」と言っても、洋書10冊程度で
はダメでしょうね。もっとたくさん読まないといけないでしょう。書
籍を読みたくない人で、新聞とか雑誌が好きだという人だったら、数
万ページ読むくらいのつもりじゃないといけないでしょうね。
そして、そのくらいにたくさんの英文を読んだあとに、初めて「冠詞
の使い方」についての研究書を読むのです。そうすると、学者たちが
分析してくれた冠詞についての細かい厳密な解説が、深く理解できる
と思います。
余計なことまで書いてしまったかもしれませんが、冠詞の使い方につ
いて学ぶにはどうすればいいか、というような質問をしている人があ
ちこちにおられるので、この機会に書いてみました。