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◇┳washerの訳-投稿者:WL(9/15-01:31)No.1874
 ┣┳Re:washerの訳-投稿者:shigechri(9/15-07:09)No.1875
 ┃┗━Re:washerの訳-投稿者:Yasuko(9/15-08:37)No.1878
 ┗┳Re:washerの訳-投稿者:酒匂邦弘(9/15-20:03)No.1881
  ┗┳Re:washerの訳-投稿者:WL(9/15-20:50)No.1882
   ┗┳Re:washerの訳-投稿者:酒匂邦弘(9/16-13:13)No.1890
    ┗┳酒匂邦弘さんへ-投稿者:WL(9/16-21:14)No.1892
     ┗━Re:酒匂邦弘さんへ-投稿者:酒匂邦弘(9/17-12:30)No.1895


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washerの訳WL 18749/15-01:31

すみません、もうひとつ質問させてください。

polypropylene washer という単語の和訳を探しています。

ボルトで壁にボードを固定するときの使うmechanical fastenerには
留め具に座金がついているのですが、この座金がプラスチックでできて
います。それでは座金では訳がおかしいと思います。
このような留め具の補助部を日本語ではなんと呼ぶのでしょうか?
どの辞書を見ても、座金としかのっていないようです。

仮訳:ポリプロピレン補助プレート? 
ポリプロピレンプラスチック製座金?

知識が浅くて困っています。なんどもすみません。
よろしくお願いいたします。    WL

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Re:washerの訳shigechri E-mail 18759/15-07:09
 記事番号1874へのコメント

昔、そのままワッシャーと良く言ってましたが、訳さないと駄目でしょうか?


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Re:washerの訳Yasuko 18789/15-08:37
 記事番号1875へのコメント


こんにちは。

私もshigechriさんの意見と同じで、ワッシャと呼んでいます。
現場で「座金」というと、いきなり古臭くなってしまいますから。


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Re:washerの訳酒匂邦弘 E-mail URL18819/15-20:03
 記事番号1874へのコメント

 ご無沙汰しています。
 WLさん、shigechriさん、Yasukoさん、こんばんは。
 重要なことは、技術文の翻訳で、どの用語を使うかを
各自が明確にしておく必要があるのではないでしょうか。
私の場合は、優先順位をJIS用語、学術用語、業界用語....
としています。

 JIS B0101では、座金(washer):「小ねじ、ボルト、ナット
などの座面と締付け部との間に入れる部品。形状、機能、
用途などによっていろいろな種類がある。」
 学術用語では、座金=washer。

 金属製でないのに“座金”と呼ぶのを奇異に感じる人がいる
のは否めません。しかし、最近、新幹線に納入した枕木が強度
不足であったというニュースが報じられましたが、この枕木は
木製ではなくコンクリート製であって、一般的にはコンクリート
枕木と呼んでいます。JISでは、“枕木”のように漢字を用いない
で、平仮名で表しています。
 JIS E1001では、まくらぎ(sleeper, tie, cross tie):「レールを支え

その過重を道床分布させる材料。」

 “ポリプロピレン座金”で良いと思いますが、クライアントの
所属する業界での用語を、確認してみる必要はあると思います。


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Re:washerの訳WL 18829/15-20:50
 記事番号1881へのコメント

酒匂邦弘さん、shigechriさん、Yasukoさん、

ご多忙のところ、ありがとうございました。

酒匂邦弘さんのおっしゃる優先順位をつけるというのがごもっともだと
思います。基本としてはこれが理想でしょう。

現状としては、私の取引している建築資材会社の社長(A)と実際に
翻訳を依頼する代理店(B)の意見がどうも異なるようです。翻訳をコーディネート
しているのは(A)で、彼はカタカナで何でも訳すのは嫌いだといいます。一方、
(B)とは一度もお話したことがないのですが、(B)が作成した資材ビデオや
資料を見るとカタカナばかりが多用され、これを(A)が嫌っているわけです。

(B)のビデオは画像があるからよいものの、あまりのカタカナの多さに、
私個人どうかと思ったほどです。もう一度(A)と話し合ってみることも
考えてみます。




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Re:washerの訳酒匂邦弘 E-mail URL18909/16-13:13
 記事番号1882へのコメント

 WLさん、こんにちは。
 WLさんも、私と同じような問題で苦労されているのですね。

 私が経験した、一般的な用語についての、大分古い事例を一つ挙
げてみます。この用語は、現在でも、マスコミなどで日常的に使わ
れていますので、眉をひそめて読んでいる毎日です。

 (1)用語についての指定:原語の単語が何であっても、“規準”を
  使わずに“基準”のみを使うことを、仲介人が指定しました。

 これについては全面的に賛成できないので、聞く耳を持たない仲
介人を排除して、反証を事細かに挙げた上でクライアントに説明し
て納得させました。

 (2)反証の抜粋:
  (a)歴史的背景:新聞協会が1959年に、両“きじゅん”を“基準”
   に統一して使用することを決定し、国語審議会が1961年に、
   “特に必要なとき以外は‘基準’を使用する”と報告してい
   る。
   この報告に基づく文化庁の纏めには、“新聞社のように大勢の
   人が分担で仕事を行う場合、ある人は「基準」と書き、ある人
   は「規準」と書くことも起こり、全体として統一ある表記に仕
   上げることができない。”と書かれている。

  これらについての問題点:
  (b)“特に必要なとき以外”という条件付きであることを全く無視
   して、全面的に基準のみを使用させるのは問題である。
  (c)小学生用の辞典にも、両“きじゅん”が明確に区別されていて、
   小学生でも両者の意味の違いを勉強している。
    小学国語辞典、初版(株式会社学習研究社):
    基準=[他のものとくらべる]もとになるもの。ひょうじゅ
    ん。用例:この石を基準にして大小に分ける。参考:「規準
    (きじゅん)」とまちがえないように注意する。
    規準=いいわるいをきめるよりどころ。また、したがわなけ
    ればならないきまり。用例:給食のカロリーの規準は次の表
    にしたがってください。参考:「基準(きじゅん)」とまちが
    えないように注意する。
  (d)“大勢の人が分担で仕事を行う場合、ある人は「基準」と書き、
   ある人は「規準」と書くことも起こり、全体として統一ある表
   記に仕上げることができない。”というのは、特定の企業のマ
   ネージメント能力が欠如していることを棚に上げた詭弁と受け
   取れる。

 そこまで遣らなくても、と言う友人もいますが、訳文の利用者に間
違った情報を提供しないことに徹した訳です。ただ、仲介人を排除す
るのは、後味が悪いので、あまり勧められる方法ではありません。


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酒匂邦弘さんへWL 18929/16-21:14
 記事番号1890へのコメント

酒匂邦弘さん、

酒匂さんが実行された調査した資料をもとに「実証」するというのは、
翻訳のプロである限り、理想的な方法であると思います。

リサーチをしていると、表記や使用のゆれにかなり遭遇します。
例えば、接着剤の「ざい」は「剤」ですが、これをほかの資材と混ぜ合わせた
ときは「接着混和剤」になるのか「接着混和材」になるのか。
テープを「貼る」のか「張る」のか。メッシュ上のテープなどは「張る」を使
用しますが、後ろにのりがついているものはラベルと同じで「貼る」ではない
のかなどです。
自分でまだ調べてはいませんが、酒匂が前におっしゃったようにどの表記法を
もとに訳すかをこの機会に考えたいと思います。

前述した取引先には、仲介人がいるということが便利なときもあります。仲介
人の存在によって、私が仕上げた訳文がコントロールされ、(誤訳や表記チェ
ックなども含め)依頼先に納品されるためです。今回も、納品後に誤訳を発見
し、仲介人のコントロール力のおかげで、訂正させていただくことができまし
た。これは企業でいえば、社内翻訳担当者の訳が部長によりコントロールさ
れ、代表取締役に提出されるのと同じことだと思います。

私の場合ですが−
製品を扱うビジネス(小売、卸、メーカー)のための翻訳というのは、営業面
が重視されているようで、私達が考えるひとつひとつの言葉はあまり取り上げ
られず、全体的にどういう訳文に仕上がるか、またこの訳文により、どのくら
いの企業利益が上がるか、ということに重点がおかれているようです。仲介者
からも「翻訳作業イコール営業と考えていただきたい」といわれました。この
ようなポリシーにいかに自分の訳を「売れるための訳」にしていくかが今の私
の課題です。

結論として−
「売れる訳」いわゆる「正しい上手な訳」という考え方は企業のための翻訳を
する産業翻訳者にとっての宿命であり、責任であるかと思います。

まとまりのない文章になってしまいました。すみません。  WL 




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Re:酒匂邦弘さんへ酒匂邦弘 E-mail URL18959/17-12:30
 記事番号1892へのコメント

 WLさん、こんにちは。
 (1)仲介人:
  #1890で挙げた“仲介人排除”の事例は、WLさんが#1882に書
  かれた“(A)と(B)との意見不一致”に類する、私の経験の最た
  るものを示したに過ぎず、“仲介人不要論”を唱えた訳ではあ
  りません。

  折角の機会ですから、仲介人にお世話になっている一例を示し
  ておきます。
  翻訳文の納入の都度、所定のフィードバック用紙を使って、チ
  ェッカーによる評価結果を連絡して呉れます。チェッカーとい
  ってもオールマイティではないので、反論することもあります。
  これらが両者の切磋琢磨に繋がっています。

 (2)<「売れる訳」いわゆる「正しい上手な訳」
  確かにそうですね。私の場合、特に、英語を母国語としていな
  い人の書いた英文では、翻訳の都度、悩みに悩んでいます。