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◇┳フェイス数とプッシング-投稿者:しーな(10/22-06:03)No.2043
 ┗┳Re:フェイス数とプッシング-投稿者:桜井 聖徳(10/24-01:21)No.2058
  ┗━Re:フェイス数とプッシング-投稿者:しーな(10/24-10:51)No.2060


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フェイス数とプッシングしーな 204310/22-06:03

ただ今英訳のお仕事をしていますが、いろいろと調べた結果どうしても分か
らない語があります。ある製品の配荷状況(グラフ)についての説明なので
すが、

「フェイス数はプッシングの結果、0.3フェイス増加した。全店で配荷して
いたため、プッシングの効果がフェイス増となって現れたようだ。」

とあります。「フェイス数」及び「プッシング」がどういったものであるか
不明なので、英語も適切な訳が見つかりません。ちなみにプッシングは、そ
のまま英語の"pushing"にする事も考えましたが、品詞は形容詞なので名詞
としては使えないと思うのですが。それともう一つですが、「配荷」
は"distribution"と訳しましたが、問題はないでしょうか?

クライアントの方とも確認をとるつもりではいますが、何かご存知の方がい
らしたらご連絡ください。

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Re:フェイス数とプッシング桜井 聖徳 205810/24-01:21
 記事番号2043へのコメント

しーなさんは No.2043「フェイス数とプッシング」で書きました。
>ただ今英訳のお仕事をしていますが、いろいろと調べた結果どうしても分か
>らない語があります。ある製品の配荷状況(グラフ)についての説明なので
>すが、
>
>「フェイス数はプッシングの結果、0.3フェイス増加した。全店で配荷して
>いたため、プッシングの効果がフェイス増となって現れたようだ。」
>
>とあります。「フェイス数」及び「プッシング」がどういったものであるか
>不明なので、英語も適切な訳が見つかりません。

しーなさん、こんにちは。

マーケティングや流通などの分野の翻訳経験は非常に限られているのでよく
わかりませんが若干の情報を。

以下のサイトは「フェイス数」および「フェイシング」についてふれていま
すが、このサイトに「フェイス数の数え方」が図入りで説明されています。

http://www.iconcept.co.jp/mding/md18.htm

また、『マーケティング英和辞典』(徳永豊ほか著、同文館)にはfacing
(フェーシング)の意味が次のように説明されています。

>陳列棚の正面と奥行の広がりをもつ棚在庫の1単位。小売店で包装商品
>についてスペース配分を決定するのに用いられる。

Dictionary of Marketing Terms(Betsy-Ann Toffler and Jane Imber,
Barron's Educational Series, Inc.)にはfacingが次のように説明されて
います。

>way of describing the look of a display on shelve. Each individual
>unit of a product is one facing wide, because its face takes up
>one space. The overall shelf display is measured in terms of
>the number of facings per product.

さらに

http://www.velocitymarketing.com/resources/glossary4.html

では、shelf spaceが次のように定義されています。

>Shelf Space - The amount of point-of-purchase space occupied
>by a type of merchandise in a retail store; measured in terms of
>square feet, linear feet, or number of facings.

これらの説明には(the) number of facingsという表現が使われていますが、
「フェイス数の数え方」の説明(および上記サイトの説明図)と考え合わせる
と、この(the) number of facingsが「フェイス数」のことではないかと思わ
れます。

「プッシング」については、いわゆる「プッシュ戦略」(「プル戦略」に対す
る)、つまり、消費者にではなく流通サイドに働きかけることではないかと思
います。

ご質問の例文で言えば、小売店などへの何らかの働きかけを行った結果、フェ
イス数が増加したという意味ではないでしょうか。ただし、自信はありません
ので、ご存じの方がいらっしゃいましたらご教示ください。

ご参考までに、push strategyの定義をひとつ引用します。

http://www.crfonline.org/orc/glossary/p.html
>A strategy directed at the members of the marketing channel
>rather than the consumer

桜井 聖徳


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Re:フェイス数とプッシングしーな 206010/24-10:51
 記事番号2058へのコメント

桜井さん、とても丁寧なご説明どうも有り難うございました。

マーケティングの翻訳は今回が初めてなので、リサーチの仕方もうまく
できていなかったようでした。(反省)いろいろと教えていただいた
リンクを早速チェックしてみましたが、お蔭様で頭の中にあった断片的
な情報がうまくまとまってきたように思います。

>Dictionary of Marketing Terms(Betsy-Ann Toffler and Jane Imber,
>Barron's Educational Series, Inc.)にはfacingが次のように説明されて
>います。
>
>>way of describing the look of a display on shelve. Each individual
>>unit of a product is one facing wide, because its face takes up
>>one space. The overall shelf display is measured in terms of
>>the number of facings per product.

Websterの辞書サイトや手持ちの英英辞書で調べたのですが、このような情報は
全く見つかりませんでした。やはり専門の辞書でないとだめですね。

>「プッシング」については、いわゆる「プッシュ戦略」(「プル戦略」に対す
>る)、つまり、消費者にではなく流通サイドに働きかけることではないかと思
>います。

翻訳原文も「プッシング」はこのような意味合い(スーパーのチェーン店に商品を
売り込むような促進活動)で使われているようなので、「プッシュ戦略」として
間違いないと思います。(ちなみに、私の質問に対して何もコメントがなかった場合、
そのまま"promotion activity"と苦し紛れの訳を使おうと考えていました…。)
"push strategy"を使わせていただくつもりです。

貴重な情報をいただき非常に助かりました。どうも有り難うございました。

しーな