佐藤信彦です。

カレンダさんは No.3708「コンピュータマニュアルで」で書きました
。
>英文自体にも欠陥があるのですが、特に「end of buffer」が
>イメージ湧きません。背景知識がある方、教えてください

この"buffer"は「バッファ(メモリ)」のことで間違いないと
思いますので、"end of buffer"だと「バッファの終端」なり
「バッファの最後」なりで通じるはずです。

「バッファ」とは、基本的にはある機器において、入力側と
出力側の処理速度の差を吸収するためのFIFOだと思えば概ね
間違いないです。例えば、プリンタなどには受信バッファが
設けられています。印刷の速度が遅くてデータを処理し切れ
なくても、受信したデータをとりあえず受信バッファに入れて
おけば、ホストコンピュータは印刷自体を待たずに印刷データを
プリンタに送ってしまうことができます。印刷データの
場合データの順番が重要ですので、受信バッファにデータを
入れるときは「バッファの終端」に追加することになります。

もちろん受信バッファにも容量の限界があるので、受信データの
処理が間に合わないと溢れてしまい、ホストコンピュータからの
送信を待ってもらうことになります。

こんにちは

直訳すれば「バッファの終端 (or 最後) を過ぎても書き込みを継続できる」
でしょうね。当方なら「バッファ容量の限界を超えても〜」とします。

カレンダさんは No.3708「コンピュータマニュアルで」で書きました。
>「libc/realpath can still write past end of buffer」
>
>英文自体にも欠陥があるのですが、特に「end of buffer」がイメージ
>湧きません。背景知識がある方、教えてください

libc/realpath というコマンド（UNIX系ですね）が、いまだにバッファの
終端を超えてデータを書き込むことがある、ということです。
いわゆるバッファオーバーフローです。

技術な背景を補足すると、UNIXのコマンドにはこの種のバグが「いまだに」
散見されます。しかも、このバグを悪用してシステムを乗っ取ることも
できます（匿名ユーザーとしてインターネットからログインし、
特権ユーザー（スーパーユーザー）になる、など）。バッファの直後に
命令コードがある場合、realpath コマンドを使って別の命令コードを
その部分に上書きできるからです。つまり、OSのコードを改ざんできます。
もっとも、この手口が使えるかどうかは、バッファの直後にどんなコード
があるかで左右されます。めったに呼ばれないコードなら、攻撃は失敗
するでしょう。

皆さんのご意見やこの関連の情報を読んで、やはり文字面どおり「バッファの終端
を超えて」が適切だろうと思い直しました。

結果としてバッファの量を超えることにはなりますが、境を超えるという本来の語
句の意味を残すべきなんでしょうね。

失礼しました。

皆さん、どうもありがとうございました。
丁寧な解説をしていただき、大変参考になりました。
心よりお礼申し上げます。

ご返事が遅れましたことも、お詫び申しあげます。