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◇┳双対尺度法の訳語-投稿者:YH(9/16-09:15)No.677
 ┗┳Re:双対尺度法の訳語-投稿者:LimaLima(9/16-23:02)No.678
  ┗┳Re:双対尺度法の訳語-投稿者:YH(9/17-11:33)No.679
   ┗━Re:双対尺度法の訳語-投稿者:LimaLima(9/17-21:14)No.680


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双対尺度法の訳語YH 6779/16-09:15

どなたかご存知の方、「双対尺度法」という統計手法の訳語をご存知の方
は、教えて下さい。現在、介護保険についての厚生省資料を英訳中ですが、
その中に出てくる言葉で、「高齢者を説明するための情報である説明変数群
を用いて、各高齢者に対して、その説明変量群が代表する高齢者属性を総合
する合成変量を用意するために用いられている」ものだそうです。
それから、文法的なことですが、Any Willing Aging Indicator for 7
Status Quoという訳語案が用いられているのですが、このような言い方は可
能でしょうか。Status quoに数詞をつけることはできるのでしょうか?

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Re:双対尺度法の訳語LimaLima 6789/16-23:02
 記事番号677へのコメント

YHさん こんにちは。LimaLimaと申します。
私は実務では和訳しか経験がなく、英訳については修行中の身です。

この会議室の質問/回答の質をさらに高めるために、若干感じている
ことがありますので少し書かせてください。英訳について先輩である
YHさんに失礼にあたるかもしれませんが、どうかお許しください。
なお、これらはひとりのユーザーの個人的見解であり、本会議室
の管理者とは関係ありません。ご指摘がありましたら歓迎いたします。

(1)質問の背景
これはYHさんの質問では十分に明確にされており、お手本になると
思います。一般的に、実務であること(少なくともトライアルある
いは課題文ではないこと)を明記していただくと安心して回答できる
と思います。

(2)文脈
「双対尺度法」については用語そのもののご質問であり、十分な説明
が付けられています。
一方、Any Willing Aging Indicator for 7 Status Quo については
前後の文脈をもう少し説明していただく(少なくとも、もとの和文を
示していただく)と回答を得やすいと思います。守秘義務に反しない
範囲で上手に文脈情報を示していただけるとありがたいと思います。

(3)調査した辞書とその結果
これらの辞書を調べたがのっていなかった、あるいは辞書にはこの
ようにのっていたが文脈とは合わないという情報が重要と思います。
会議室を読む側では、プロの翻訳者がどのような辞書を活用されて
いるかということを参考にさせていただくことができます。

(4)インターネットで調査した方法と結果
どの検索サイトでどのようなキーワードを入力して調査し、その結果
何がわかったか、何が疑問として残っているか。
辞書にのっていない言葉を調べることが翻訳者の腕の見せ所と思います。
質問される方が何をどこまで調べてどのように理解されているかを
把握することが、適切な回答を行うために重要と思います。


長々と書いて失礼しました。それでは、ご質問に対する回答を示します。

(1)双対尺度法
検索サイト goo でキーワードに「双対尺度法」を入力し「日本のサイト」
を指定して検索すると 57 件ヒットしました。最初のもの
http://www.nuis.ac.jp/~mat/fpr/fpr1999/0134.html
の中に、同一著者による和文と英文の著書が紹介されていました。

西里静彦「質的データの数量化:双対尺度法とその応用」
朝倉書店,1982.
S.Nishisato,"Elements of Dual Scaling: An introduction to
practical data analysis",LEA,1994.

また、23番目の
http://www.nuis.ac.jp/~mat/fpr/fpr1998/0113.html
には
「Dual Scaling で有名な西里静彦先生の特別講義のお知らせです。」
という言葉がありました。

(2)Status quo
申し訳ありませんが、ご質問の意味が今ひとつ理解できません。
「訳語案」とは今回のお仕事でどのような位置付けのものでしょうか?
・単なる参考で、拘束されない。
・訳語案をチェックして、必要があれば修正する必要がある。

また、「このような言い方は可能でしょうか」というご質問は、どの
ように解釈すればよろしでしょうか?
・文法的に正しい/正しくない
・英文を読んだ人が理解できる/理解できない
・英訳の成果物としてさらに修正する必要がある/ない

失礼な書き方をしたと思いますが、どうかお許しください。
なお、goo の URL 及びそのほかの調査方法についてNo.666に書き
ましたので、よろしかったら目を通してください。


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Re:双対尺度法の訳語YH 6799/17-11:33
 記事番号678へのコメント

LimaLimaさんは No.678「Re:双対尺度法の訳語」で書きました。
LimaLimaさん、ありがとうございました。LimaLimaさんが調べて下さった訳語は
全てDual Scalingとなっていたのですね。統計の専門の先生に口頭でお聞きした
ところ、Dual Scanningとの答えが返ってきました。が、LimaLimaさんが調べて
下さったものは全て著作物中のものであり、より確実性が高いと思われますの
で、(教えていただいたサイトで確認しました)今回、それを使わせていただき
ます。先の先生には、再度、確認します。
私の質問の仕方の不備につきましては、ご指摘の通りです。申し訳ありませんで
した。まさに、LimaLimaさんの言われる3点について知りたかったのです。背景
としては、渡される日本文に訳語が添付されている場合は、厚生省がある程度
オーソライズしている場合が多く、できればそれを使いたいという事情がありま
す。ただ、中には目を覆うようなものも多く、このフレーズの場合、どの程度の
しろものか、ということについて、皆さんの意見を伺いたかったのです。今回の
場合、よりよいと思われる表現を併記するという形で対処することにしました。
因みに、日本文は、「心身状態の7指標」でした。ご指摘につきましては、今後
の投稿の際に、心がけるようにしたいと思います。ウェブサイトについても参考
になるものを教えていただき、本当にありがとうございました。


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Re:双対尺度法の訳語LimaLima 6809/17-21:14
 記事番号679へのコメント

YHさん こんばんは。

ご丁寧なコメントありがとうございました。

Dual Scalingについては、対象とする読者がこの言葉を知っている
可能性が小さい場合には、最初に「・・・と呼ばれる統計的手法」
のように扱ったほうがよいかもしれません。私自身は「双対尺度法」
という言葉を知りませんでした。

「訳語案」のご事情については十分理解しました。
私の今の語学力では、その英語から「心身状態の7指標」という意味を
理解することは絶対にできません。
よりよいと思われる表現を併記するという方法がベストと思います。

なお、官庁関係の文書では、最初に「和文和訳」のステップが必要な
場合がありご苦労が多いことと思います。

YHさんのご活躍をお祈り申し上げるとともに、機会があれば回答者と
してこの会議室で発言してくださることを期待いたします。