みなさんのお知恵拝借

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◇┳equivalent weightとequivalent -投稿者:ひろり(8/1-02:45)No.8195
 ┣┳Re:equivalent weightとequivalent -投稿者:marukura(8/4-16:00)No.8203
 ┃┗┳marukura様、ありがとうございました-投稿者:ひろり(8/4-23:26)No.8206
 ┃ ┗┳補充します-投稿者:marukura(8/5-09:36)No.8208
 ┃  ┗━ありがとうございました-投稿者:ひろり(8/8-12:30)No.8215
 ┗┳Re:equivalent weightとequivalent -投稿者:nanasi (8/4-20:17)No.8204
  ┗━ nanasi 様、ありがとうございました-投稿者:ひろり(8/4-23:46)No.8207


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equivalent weightとequivalent ひろり 81958/1-02:45

こんばんは。
ひろりと申します。

架橋剤に関する記述なのですが、

The number of crosslinking sites (also sometimes referred to as
“equivalents”) refers to the maximum number of bonds that an
amount of crosslinker is able to form with a material to be
crosslinked. An equivalent weight refers to the number of
grams of crosslinker that contains 1 mole of equivalents or
crosslinking sites.

とあり、「当量」に関する記述を色々検索しててみた結果、

equivalentを「当量数」
equivalent weightを「グラム当量」

と訳すつもりなのですが、これらの対訳が見つからなかったため、
この訳し分けに自信がありません。

手持ちの理化学辞典、プラスチック用語辞典、プラスチック工業辞典には
載っておりませんでした。


書店や図書館に出向けばすぐに解決することかとも思いますが、
現在、家庭の事情で全く外に出られない状態にありますので
ここでお力をお借りしたく存じます。

どうぞ、ご教示のほどよろしくお願い致します。

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Re:equivalent weightとequivalent marukura 82038/4-16:00
 記事番号8195へのコメント

コメントが遅くなってスミマセン。

研究社の理化学英和辞典ではequivalentとequivalent weightはどちらも
「当量」となっています。
ただし、この文章で単に「当量」にするとかえって意味が分かりづらくなりそう
です。

東京化学同人の化学辞典では、グラム当量(gram equivalent)の説明として、
「物質の質量をグラム単位で表した値が、その化学当量に等しくなる量を言う。
たとえば、酸素の1グラム当量は8.000g...古い術語で、現在は使われない」と
あります。

また、「モル当量」という言い方もあって、webでも数件見つかります。

ご質問の例では、"1 mole of"は"equivalents"と"crosslinking sites"の
両方を修飾していますね。
"1 mole of equivalents"を1モル当量と解釈して、「1モル当量」
に対応する言葉として最初の部分を「1グラム当量」とすると、
スッキリするのでは?


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marukura様、ありがとうございましたひろり 82068/4-23:26
 記事番号8203へのコメント

marukura様、ご丁寧なレスをありがとうございました。

しばらくレスがつかなかったので、質問の仕方が悪かったのか、
あるいはとんでもない見当違いなことを言っていたのかと、
自己レスをつけるつもりでいたところです。

>研究社の理化学英和辞典ではequivalentとequivalent weightはどちらも
>「当量」となっています。
>東京化学同人の化学辞典では、グラム当量(gram equivalent)の説明として、
>「物質の質量をグラム単位で表した値が、その化学当量に等しくなる量を言う。
>たとえば、酸素の1グラム当量は8.000g...古い術語で、現在は使われない」と
>あります。

そうでしたか。一般的な辞書に載っているのですね。お恥ずかしいです。
あの後、私もequivalentとequivalent weightを両方とも「当量」としている
辞書を見つけたのですが、
equivalent weightな「元素のg分子量をその官能価で割った商」とありました。


最初の投稿に自分の解釈も書いておくべきだったと後悔しているのですが、

例えば、分子量1000の架橋剤が2つの架橋部位を供することができるのであれば、
「この架橋剤1000gのequivalentは2である」
「この架橋剤のequivalent weightは500である」
といえるのかと解釈しておりました。


>また、「モル当量」という言い方もあって、webでも数件見つかります。
>
>ご質問の例では、"1 mole of"は"equivalents"と"crosslinking sites"の
>両方を修飾していますね。
>"1 mole of equivalents"を1モル当量と解釈して、「1モル当量」
>に対応する言葉として最初の部分を「1グラム当量」とすると、
>スッキリするのでは?

なるほど。"1 mole of equivalents"をひとまとまりに解釈するということは
思いつきませんでした。
仰る通り、1モルと書いてあるのですから、モルを使ったほうがよいような気もしますね。


ただ、最初の「equivalent」についてなのですが、

「maximum number of bonds that an amount of crosslinker
is able to form with a material to be crosslinked」

とあるように「an amount」は単位がグラムであるか、モルなのかは関係なく、
任意の量のなかに架橋点が幾つあるかを言及しているように思います。

モル当量についても調べてみます。

どうもありがとうございました。


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補充しますmarukura 82088/5-09:36
 記事番号8206へのコメント

The number of crosslinking sites (also sometimes referred to as
“equivalents”) refers to the maximum number of bonds that an
少し補充(訂正)します。

先のコメントで

>>に対応する言葉として最初の部分を「1グラム当量」とすると、
>>スッキリするのでは?

と書きましたが、これは二番目の文章の最初の"equivalent weight"のことです。
まぎらわしい書き方をしてすみません。

一番目の文章の"equivalent"は「当量」でよいのでは、と思います。

「当量」は少々古い用語のようで、手持ちの理化学辞典第3版(1971年!)では、

当量(equivalent):ふつは化学当量と同義語として用いられる。

化学当量(chemical equivalent):化学反応に対する性質に基づいて定められた
元素または化合物の一定量。単に当量ともいう。1)元素の化学当量。酸素の7.999g
(酸素原子の1/2molに相当する)と化合する他の任意の元素の質量をXgとするとき、
Xをその元素の化学当量という。直接酸素と化合しない元素の化学当量は酸素以外の
適当な元素を仲介して定めることができる。元素の原子量と化学当量との比はその元素の
原子価の値に等しい。またXgをその元素(単体)の量の単位として用い、1当量という。
2)酸および塩基の化学当量。酸として作用する1当量の水素を含む酸の量およびこれを
中和する塩基の量をいう。
3)酸化剤および還元剤の化学当量。還元作用にあずかる水素の1当量を含む還元剤の量および
これに相当する酸素剤の量をいう。

現場では「モル当量」を「当量」よりも頻繁に使っている気がしていたのに、
辞典や教科書のたぐいに「モル当量」が載っていないのには驚きました。
大学院の入試問題にも使われているようなので市民権はあると思うんですが。


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ありがとうございましたひろり 82158/8-12:30
 記事番号8208へのコメント

marukura様、何度もありがとうございました。

締めてしまったつもりでしたので、お返事が遅くなってしまいました。
申し訳ありません。

>先のコメントで
>
>>>に対応する言葉として最初の部分を「1グラム当量」とすると、
>>>スッキリするのでは?
>
>と書きましたが、これは二番目の文章の最初の"equivalent weight"のことです。
>まぎらわしい書き方をしてすみません。
>
>一番目の文章の"equivalent"は「当量」でよいのでは、と思います。

そうでしたか。私も誤解しておりました。
それでしたら納得がいきます。
そのように訳すとすっきり分かりやすくなりますね。


「当量」は古い用語なのですか。
私が化学を学んでいた遠い昔は何の疑問もなく「当量」を用いていた気がします。
もちろん、論文などを書く場合は分ける必要があったと思いますけれど。


ご丁寧に何度もありがとうございました。
感謝しております。


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Re:equivalent weightとequivalent nanasi 82048/4-20:17
 記事番号8195へのコメント

The number of crosslinking sites (also sometimes referred to as
“equivalents”) refers to the maximum number of bonds that an
amount of crosslinker is able to form with a material to be
crosslinked. An equivalent weight refers to the number of
grams of crosslinker that contains 1 mole of equivalents or
crosslinking sites.

マグロ−ヒル化学用語辞典に、
当量 equivalent weight: 重量で水素1.008部、酸素8.00部、または他の
元素や化合物の当量と、直接または間接に反応、置換する元素や化合物の
重量による部数
グラム当量 gram-equivalent weight: 元素や化合物の量の単位で、化学当量
に等しいグラム数の量

また、
http://chemserv.b-ed.smz.u-
tokai.ac.jp/chemilab/AcidBase/abtit/abtit.htm
に、
酸・塩基の1グラム当量とモル数や重量には次の関係があります。

酸の1グラム当量=酸の1モル/酸1分子中に含まれるH+ の数 

硫酸は、1molあたり2個の水素イオンが解離します。従って上式から硫酸の1g
当量の重さを求めると、硫酸1molの分子量98の2分の1の49が硫酸1グラム当
量の重さになります。また、硫酸1molは2グラム当量に相当します。
(これは、An equivalent weight refers to the number of
grams of crosslinker that contains 1 mole of equivalents or
crosslinking sites. のことと思います)

すると、
The number of crosslinking sites =
架橋結合できるH+、OH- などの数(これが、1分子中の数なら、valency 価数)

で、ここからは想像ですが、
1 mole of equivalents or crosslinking sites の意味を、
refers to the maximum number of bonds も合わせてみて、
equivalents = crosslinking sites = bonds と勝手にしてしまい、
日本語訳がどうしても必要ならば、

equivalents は、架橋結合に相当する全分子

想像です、あしからず。


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nanasi 様、ありがとうございましたひろり 82078/4-23:46
 記事番号8204へのコメント

nanasi様、ご丁寧なレスをありがとうございました。

マグロ−ヒルにも載っているのですね。
marukura様のお手持ちの辞書にも載っていたようで、
家庭の事情を言い訳にしている自分を恥ずかしく思っております。

お示しいただいたサイトですが、私もここを参考にさせていただいておりました。

手持ちの辞書には
equivalent weight:化合物のg分子量をその官能価で割った商
とあり、「H+、OH−の数」が拡大解釈されると「官能価」
(架橋剤の場合は架橋剤が供することのできる架橋点の数)となるのではないか
と思っております。


>硫酸は、1molあたり2個の水素イオンが解離します。従って上式から硫酸の1g
>当量の重さを求めると、硫酸1molの分子量98の2分の1の49が硫酸1グラム当
>量の重さになります。また、硫酸1molは2グラム当量に相当します。
>(これは、An equivalent weight refers to the number of
>grams of crosslinker that contains 1 mole of equivalents or
>crosslinking sites. のことと思います)

>equivalents = crosslinking sites = bonds と勝手にしてしまい、

↑私もこのように解釈しておりました。ほっとしました。


>equivalents は、架橋結合に相当する全分子

なるほど。
ここまで書かないと、「当量」だけでは正しく訳し分けられないかもしれませんね。

注釈付きでこのような訳にすることも検討してみます。

どうもありがとうございました。