みなさんのお知恵拝借

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◇┳契約書-投稿者:マルセイユ在宅(10/20-05:49)No.9315
 ┣┳Re:契約書-投稿者:たけだ(10/20-08:54)No.9316
 ┃┗━Re:契約書-投稿者:たけだ(10/20-14:54)No.9322
 ┣━Re:契約書-投稿者:NANASI(10/20-10:33)No.9317
 ┗┳ありがとうございました!-投稿者:マルセイユ在宅(10/20-19:25)No.9326
  ┗━Re:ありがとうございました!-投稿者:たけだ(10/21-10:57)No.9330


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契約書マルセイユ在宅 931510/20-05:49

フリーでフランス語産業翻訳・通訳をやっています。ほぼ10年になりますが、なかなか仕事量が増えず、プロと内職アルバイトとの間をゆらゆらしている感が抜けません。
初めて投稿するのですが、こんな急ぎのお願いに答えていただけるかどうか、心配です。

農業機械の独占供給契約書で、模造品に対する訴訟の可能性に関するくだり
で「en demande ou en defense」という表現の正しい訳が分かりません。
「告発側として、あるいは被告側として」という意味だと思うのですが、契
約者に使われる決まりの訳語があるはずなのに見つからず、困っています。

英語だと、多分「in proscution or in defense」とかいうことになるん
じゃないかと思います。

この契約書はすでに訳が済んだ分で、この文だけを追加したいので至急日本
語訳を教えてくれ、というメールが入りました。(フランス時間の20日朝、
日本だとプラス8時間の午後5時位がリミットです!)
私は普段は技術関係の仕事が多く、法律関係は知識も資料も不足していま
す。ベテランの諸先輩のお知恵を貸してください。よろしくお願いします。

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Re:契約書たけだ 931610/20-08:54
 記事番号9315へのコメント

マルセイユ在宅さんは No.9315「契約書」で書きました。

もう少し前後の文脈を提示できますか?


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Re:契約書たけだ 932210/20-14:54
 記事番号9316へのコメント

>もう少し前後の文脈を提示できますか?

『フランス法律用語辞典』三省堂、『経済フランス語辞典』白水社、
小学館ロベール仏和大辞典を調べましたがen demande/en defenceとい
うタームは有りませんでした。

訴追は、pousuiteという言葉が有りますのでどうでしょうか。

demandeは、訴え(請求)、defenceは、防禦として良いと思います。
defenseは、通常被告側の行為ですが文脈上demande/defenseの両方を
一方の当事者が行うのであれば原告にも被告にも成り得る可能性が有
るということでしょうか。


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Re:契約書NANASI 931710/20-10:33
 記事番号9315へのコメント

マルセイユ在宅さんは No.9315「契約書」で書きました。
>農業機械の独占供給契約書で、模造品に対する訴訟の可能性に関するくだり
>で「en demande ou en defense」という表現の正しい訳が分かりません。
>「告発側として、あるいは被告側として」という意味だと思うのですが、契
>約者に使われる決まりの訳語があるはずなのに見つからず、困っています。

demande は、請求では?

demande 請求 と defense 異議

en demande の例
http://www.nta-france.com/Japan%20Rail%20Pass%20setsumei.htm
Le Japan Rail Pass n'est remboursable que si son possesseur
en demande l'annulation dans les 3 mois suivant la date d'émission.
10% du montant total seront percus à titre de frais d'annulation.

これは、払い戻しの請求のようですし。


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ありがとうございました!マルセイユ在宅 932610/20-19:25
 記事番号9315へのコメント

たけださん、NANASIさん、
さっそくご回答をお寄せいただき、本当にありがとうございました。初めて投稿したので、いったい反応があるものか心配でしたが、お二人のご好意、大変に心強く思います。
時差の関係で、前後の文脈もお知らせできず、またお礼も遅くなってもうしわけありません。

お寄せいただいたコメントを参考にさせていただき、私もフランス語と日本語の両方で色々と検索をしてみて、結局「原告あるいは被告として」という訳にしました。

さて、まったくお恥ずかしい話なのですが、今回のSOSを出すきっかけになった「en demande ou en defense」を追加する前にすでに提出していた訳が適当でなかった、はっきり言って
誤訳に近い状態だったことが分かって、冷や汗をかいています。
誤訳分も含め、事後報告をかねて内容を以下の通りお知らせします。

変更前

La société FranceAAA garantira la société JaponBBB de toutes les actions en contrefaçon sur les produits FranceAAA en conservant la direction du procès.
フランスAAAは日本BBBに対し、フランスAAA製品の模造品に関して訴訟の方向性も含めあらゆる方策をとることを保証する。

変更後
La société FranceAAA garantira la société JaponBBB de toutes les actions en contrefaçon, en demande ou en défense, sur les produits FranceAAA en
conservant la direction du procès.
フランスAAA製品の模造に関するあらゆる訴訟において、フランスAAAは原告あるいは被告として裁判の主導性を保持して日本BBBを保護する。

誤訳の原因は、garantir de 「〜から守る、保護する」を単に「保証する」とし、またactionsを「訴訟」ではなく「方策」、そしてdirectionも「主導権」の意味なのに「方向性」
と、いずれも法律用語の解釈ではなくて一般的な意味に解釈してしまったことです。このために、この部分の主旨である、供給元のフランス企業が主導権を持って訴訟の面倒を見るから、
という意図が伝わっていません。
法律関連の知識経験不足とはいえ、お恥ずかしい次第です。

実は、このフォーラム以外にもフランス語通訳者の方数人に同じ質問を出してみたのですが、全員からお返事をいただいて貴重なご教示をいただき、感激しています。
フリーの通訳・在宅翻訳という仕事は非常に孤独で、社会からの疎外感すら感じる今日この頃でしたので、とても心強い思いです。
どうも、ありがとうございました。


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Re:ありがとうございました!たけだ 933010/21-10:57
 記事番号9326へのコメント

マルセイユ在宅さんは No.9326「ありがとうございました!」で書きました。
>
話は全く変わりますが数年前ある調査団の通訳としてフランスに同行しマルセイユに一泊だけしました。
その時に「アルジェリアのオランに良く似ているなあ」と感じました。
マルセイユ/オランには定期航路が有り(今でもあると思いますが)、オランの街はフランス人が作ったのですから当たり前と言えば当たり前なのですが。
フランス語一般で雑談したい場合は「喫茶店」の方へポストして下さい。