みなさんのお知恵拝借
みなさんのお知恵拝借7月6日22時03分
7月5日にログデータ破損事故が発生しましたが、同日中に復旧しました

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-ShouldとShall- Rin(1/23-16:22)No.9638
 ┣Re:ShouldとShall- たけだ(1/23-22:01)No.9639
 ┗Re:ShouldとShall- Takane(1/24-21:35)No.9641
  ┗ありがとうございました- Rin(1/26-17:45)No.9645
   ┗Re:ありがとうございました- Takane(1/26-20:42)No.9646


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ShouldとShallRin 96381/23-16:22

ビジネス翻訳を始めて半年になろうとしています。 最近はビジネス以外でIT系翻訳の依頼が来るようになり、新米翻訳者としては非常にラッキーだと思うのですが、同時に学ぶことがたくさんありママ翻訳者として時間の区分が一番の問題となっています。

We have identified all requirements as “should” or “shall”
to clearly understand the differences between the two
definitions. という文が出てきました。

このShouldとShallの違いで少し迷っているのですが、辞書で見るとこ
の二つには同じような意味が含まれています。 「しなければならな
い」、「すべきである」などがそうですが、この二つの意味(定義)
の違いはずばりなんでしょうか? 

私の考えでは、ShallのほうがShouldよりも義務感が強いのではないか
と考えるのですがどうでしょうか? Shallは契約書なんかにも出てき
ますので、「必ず〜しなければならない」という意味があるのではと
思います。 ただ、この文章内でのShouldおよびShallの訳し方に違い
をつける必要があるわけで、どうしたものかと悩みます。 Shouldを
「〜しなければならない」で、Shallを「必ず〜しなければならない」
などと訳してもあまり違いがわからないのではとも思います。

先輩の皆様、お知恵を拝借させてください。 

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Re:ShouldとShallたけだ 96391/23-22:01
 記事番号9638へのコメント

Rinさんは No.9638「ShouldとShall」で書きました。

ご参考まで。

shall
契約書・仕様書の類では、契約上の債務であって、契約当事者が法的な義務として相手当事者に
履行の強制をはかることを意図する場合に用いる。

should
義務を表す場合に用いるが、'must'より弱い表現となる。また、提案・要求・要請などを表す場合にも用いられる。
英文仕様書(III),日刊工業新聞社


shall
1 (現在ないし未来の義務・命令を表して)…ねばならない
□制定法, 契約書などでは, 一般に ?mandatory (命令的)に用いられる場合が多く, 法的拘束力の程度が高い. Shall は, ?may (できる)ないし be entitled to (…する権利がある)と区別して用いられることが多く, その順に法的拘束力の程度が逓減し
ていくのが通例. Shall には, 裁量権を排除するというニュアンスがあり, とくに公益との関係で, あるいは公職にある者に関しこの文言が使用されている場合は, ?imperative (命令的)な意味で用いられていることが少なくない.
2 …するものとする
3 (許容的に)できる; …かもしれない
□立法趣旨との関係で単に permissive (任意規定的)ないし ?directory (任意的)に解されるべきこともある. その場合は, ほぼ may と同じ意味に用いられる.

[財団法人東京大学出版会 英米法辞典]

FIDIC(http://www.ajce.or.jp/fidic/about_fidic.htm)なども参照してください。

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Re:ShouldとShallTakane 96411/24-21:35
 記事番号9638へのコメント

文書の種類/読者によるとは思いますが、
規格の対訳本(日本規格協会)でチェックしてみました。

対訳 ISO15189/15190:2003
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4542402215/503-2095299-1709532
shall しなければならない
should すべきである
may してもよい

対訳 ISO14001・14004環境マネジメントシステム
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/454240157X/503-2095299-1709532
shall しなければならない
should することが望ましい
may してもよい


Takane

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ありがとうございましたRin 96451/26-17:45
 記事番号9641へのコメント

アドバイスいただきましてありがとうございました。 曖昧なところが少しは
っきりしてきました。 助かりました。

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Re:ありがとうございましたTakane 96461/26-20:42
 記事番号9645へのコメント

インターネットの RFC 文書はご存知でしょうか。インターネットの
プロトコルやセキュリティなどの仕様を定めている文書です。

数多くある RFC 文書の整合性を取るために、must、shall、should、
required、may、recommended、optionalなどの解釈について規定した
次の文書があります。参考になれば。


RFC2119:
RFC において要請の程度を示すために用いるキーワード
Key words for use in RFCs to Indicate Requirement Levels

多くの標準化過程の文書において、いくつかの語句が、当該仕様の要請の程度
を 示すために使われています。これらの語句は、よく大文字になっていま
す。 この文書では、これらの語句が IETF の文書においてどのように解釈され
るべきであるか、について規定します。
http://www.ipa.go.jp/security/rfc/RFC2119JA.html

なお、訳文の出所は上記のURLでお分かりかもしれませんが、
IPA(情報処理推進機構)です。
http://www.ipa.go.jp/security/

Takane