◆-マルチリンガル翻訳者- ピヨピヨ(5/25-12:19)No.1530 ┗Re:マルチリンガル翻訳者- たけだ(5/25-15:56)No.1534 ┗多くの言語、多くの分野を手がける利点と欠点- 南都隆幸(5/26-10:53)No.1535 ┗Re:多くの言語、多くの分野を手がける利点と欠点- ピヨピヨ(5/29-16:15)No.1539 ┗Re:多くの言語、多くの分野を手がける利点と欠点- たけだ(5/30-10:37)No.1542 ┗Re:多くの言語、多くの分野を手がける利点と欠点- ピヨピヨ(5/30-14:43)No.1544 ┗Re:多くの言語、多くの分野を手がける利点と欠点- たけだ(5/30-15:17)No.1546 ┗ダンス用語におけるフランス語・スペイン語など- 南都隆幸(5/30-16:32)No.1548
マルチリンガル翻訳者 | ピヨピヨ | 1530 | 5/25-12:19 |
私は、今年で独立5年目を迎えましたが、そろそろ今後の方向性を定め
たいと考えています。 医薬バイオ翻訳を看板に掲げていますが、お金を稼ぎたければ特許翻 訳、まだ若いので技を広げたければ色んな文書に当たるのも悪くな い、更には中国語とドイツ語を加えたマルチリンガル医薬バイオ翻訳 者を目指すのも悪くないと思い始めました。 特に中国はあと20年もすれば世界一の経済大国になります。人口では インドに抜かれて世界二位になりますが、依然として巨大市場である ことも事実です。 しかし、中国人の作った薬って・・・中国人の基礎研究データっ て・・ どうも引っかかる・・・。他人のデータをを丸ごとコピーしそうな勢 いを感じます。あ、でも、ジェネリックなんかは得意かも・・ 中国語の医薬バイオ翻訳って、どうなのでしょうね????? |
Re:マルチリンガル翻訳者 | たけだ | 1534 | 5/25-15:56 |
記事番号1530へのコメント ピヨピヨさん
最新の通訳翻訳ジャーナルには、中国の通訳翻訳産業は300億元に達すると出ています。 また、日本語/中国語の通訳翻訳需要は、英語の53%に次いで11%である。 ニーズが高い分野は、契約書などの法務文書だそうです。 同誌では、中国以外では、ブラジル、インド、ロシアが今後需要増と予想していますが、イ ンドは、英語でしょうね。 個人的には、アラビア語をちゃんと勉強しなかった点が悔やまれます。 |
多くの言語、多くの分野を手がける利点と欠点 | 南都隆幸 email Web | 1535 | 5/26-10:53 |
記事番号1534へのコメント 多くの言語や多くの分野を手がけることの利点と欠点。
利点 物事を広い視野から立体的に眺められるようになる。たとえば、英語 だけを手がけていたときよりも、他の複数の言語を手がけると、さら に英語が深く理解でき、国際社会や世界の歴史や人間の文化などを、 すべて大局的に眺められるようになる。さらに、分野についても同 じ。一つの分野だけを手がけているときよりも、複数の分野をまたい だ方が、あらゆる物事を広い視野から見られるようになる。それだけ でなく、複数の分野の中で使われている日本語や外国語の語彙や表現 をいろいろと覚えることにより、さらに言語そのものの知識も深ま る。 欠点 一つの分野、一つの言語に絞っていたころに比べて、単位時間あたり に稼げる収入が激減する。経済効果は悪い。さらに、悪い意味での何 でも屋になってしまうおそれもある。つまり、広いけど浅くなる。 ただし、ピヨピヨさんみたいに、すでにバイオの分野での専門知識と ご経験が深く、さらに英語とドイツ語が(そして中国語も?)すでに 堪能でいらっしゃるように思える方については、すでに土台がしっか りしているので、これからどんどん幅を広げても、上記のような欠点 は表面化せず、利点だけが膨らんでいくだろうと思います。 |
Re:多くの言語、多くの分野を手がける利点と欠点 | ピヨピヨ | 1539 | 5/29-16:15 |
記事番号1535へのコメント 武田さん、南都さん、
コメント、本当にありがとう御座いました。 目先の仕事に翻弄されていて、お返事が遅れて申し訳御座いませんで した。 前回、結婚関連で低レベルな意見を述べてしまいましたので、もう相 手にされないかな・・とも思っていました・・・ 中国語翻訳について懸念されるのは、中国人における日本語学習熱の 高さです。中国人なら凄い安い翻訳料でも喜んで仕事を請けると聞い たことがあるからです。価格面での競争は厳しいと考えているので す。そこで医薬バイオに特化させようかと・・考えているのです が・・。 話は変わりますが、後期高齢者医療制度を見てわかるように、今後、 お金がなくって必要な医療を受けれない高齢者が増えると予想してい ます。「安い医療」が必要になります。そこでジェネリック医薬品の 需要が爆発的に伸びると予測されています。そこでマネの得意な中国 が出てくるのではないかと・・・。現状では、確か、インドがジェネ リック生産においては世界3位だったと記憶しています。イスラエルが 1位だったかな・・。中国はどうか・・。 ドイツ語ですが、私はバイオを専攻する前に、2年ほど文学部に在籍し ていました。当時、一番勉強したのがドイツ語でした。ただ、ヨーロ ッパ言語は英語で統一される傾向が強いです。特にバイオ関連 は・・・。発生学関連の古典的なドイツ論文を訳したことがありま す。古い文献には、その当時、その分野で主導的役割を果たした国の 言語が使用されていることが多いからです。しかし、分厚い鉱脈とは 程遠い市場です・・。 マルチリンガルについてネガティブな意見が続きますが、そろそろフ ィニッシュホールドにいきますか・・(笑)(私、無類のプロレスフ ァンです) 以下で、「冬のソナタ」のセリフでも何でもいいから、韓国語翻訳を 試して見て下さい。かなりいけるでしょ?文化はシルクロードを通っ てやってきました。英語と日本語は対極に位置しますが、日本語と韓 国語は隣接しています・・・。 http://www.excite.co.jp/world/korean/ 韓国語はかなりヤバイ・・・新規参入者は要注意・・・ |
Re:多くの言語、多くの分野を手がける利点と欠点 | たけだ | 1542 | 5/30-10:37 |
記事番号1539へのコメント ピヨピヨさん
数年前に興味があって翻訳の国際入札に何度か参加したことがあります。 単価ではインドの翻訳者に歯が立ちませんでした。 入札は米ドルですが、円で話をしますと、日本人は、生活を考えると「10円/source wordは切れないだろう」と思っていてもインドの翻訳者は平気で10円以下、時には7 −8円で入札してきました。 マルチリンガル翻訳者というのは、もう当たり前の時代に入っていると私は感じていま す。 あとは、一人一人がどう考えるかです。 ある言語で既にフリーランスの翻訳者としての位置を確保しているのであればともかく、 オンサイト翻訳者などでまだ修行をしたいと考えている若い方にはぜひマルチリンガルに 挑戦していただきたいですね。 方法としては3種類あるのかなあと思います。 イタリア語、フランス語、スペイン語などラテン語から生まれた言語を網羅する、といっ た方法と、欧米語の次は、中国語とかアラビア語とかインドヨーロッパ語ではない言語を 選ぶ方法。 もう一つは、徹底的にマイナーな言語を学びその言語での第一人者に成るという方法で す。 翻訳して収入を得るという点を外れても、いずれも興味深い体験となることは間違いない でしょう。 |
Re:多くの言語、多くの分野を手がける利点と欠点 | ピヨピヨ | 1544 | 5/30-14:43 |
記事番号1542へのコメント たけださん コメントありがとう御座います。
>入札は米ドルですが、円で話をしますと、日本人は、生活を考えると 「10円/source >wordは切れないだろう」と思っていてもインドの翻訳者は平気で10 円以下、時には7 >−8円で入札してきました。 私の住む町は繊維産業で有名な土地だったのですが、安い労働力を武 器にした中国産に押されて、完全に斜陽化しています。翻訳業界でも 安い労働力により斜陽化する分野が出てくるかもしれませんね。い や、既に出てきているのかも・・。先日、翻訳者ディレクトリの求人 欄でマルチリンガルの市場調査を行いましたが、中国語と韓国語は応 募者多数で募集停止と書かれてありました・・。ネイティブじゃなか ろうか・・需給バランスが既に壊れかけているのかも・・・ >方法としては3種類あるのかなあと思います。 > >イタリア語、フランス語、スペイン語などラテン語から生まれた言語 を網羅する、といっ >た方法と、欧米語の次は、中国語とかアラビア語とかインドヨーロッ パ語ではない言語を >選ぶ方法。 >もう一つは、徹底的にマイナーな言語を学びその言語での第一人者に 成るという方法で >す。 私は今、岐路に立たされています。翻訳のアカデミックな側面を強調 すべきか、若しくはサービス業としての側面を強調すべきか・・・。 前者であれば、私の専門分野(分子生物)を掘り下げ、また英文学を 勉強すべきでしょう。後者であれば、医薬バイオ関連の多様なニーズ に対応できるように努力すべきでしょう。ニーズは本当に多様です。 以前、直接取引している会社からスペイン語の文献翻訳を打診されま した。当然、無理・・・。先方としては、「翻訳業を掲げるのならで きるかも・・」と考えたのでしょうね。力不足を感じました。マルチ リンガルを考えているのはこのためです。サービス業としての側面の 強化が目的です。 |
Re:多くの言語、多くの分野を手がける利点と欠点 | たけだ | 1546 | 5/30-15:17 |
記事番号1544へのコメント ピヨピヨさん
>私は今、岐路に立たされています。翻訳のアカデミックな側面を強調 >すべきか、若しくはサービス業としての側面を強調すべきか・・・。 私はあまりサービス精神がない方ですが、やはり両方やっておくべきだとおもいます。 ピヨピヨさんは、シュニッツラー/マン/ゲーテ/ヘッセなどに親しんでおられるので しょうか ら、サービスに徹しても文科系の血が騒ぐときが必ずあります(100%理工系もしくは 文科系の 人間などいないとおもいますが)。 英米文学でいえば、ジョセフ・コンラッドが16歳までポーランドにいたことを知ったと きはかな り感動しました。イギリスに帰化したのが27歳、『闇の奥』発表が42歳です。 |
ダンス用語におけるフランス語・スペイン語など | 南都隆幸 email Web | 1548 | 5/30-16:32 |
記事番号1546へのコメント たくさんの言語を勉強してきてよかった、と思うことは、もちろんし
ょっちゅうあります。でもそれは、経済利益がより多く得られるから ではなく、いろんなことを勉強するときに役立つ、というような、趣 味的な意味合いです。 最近、いろんな種類のダンスについて調べたり習ったりしています が、バレエ・フラメンコ・ストリートダンス・ジャズダンス・ベリー ダンスなど、いろんなダンスのレッスンを受けたり自分で調べたりし ていると、そこに出て来るフランス語・スペイン語・英語の洪水にび っくりします。そして、それらの言語を今まで勉強してきて本当によ かったと感じています。 もちろん日本の先生が使う外国語なので、日本式に訛りまくっていま すけど、それでも僕にはわかりやすい。仮にそのときはわからなくて も、あとでインターネットでそのカタカナ語の本来の綴りを調べる と、すぐに理解でき、その深い意味がわかる。いやあ、やっぱり外国 の文化を吸収するときには、複数の外国語を知っていると便利です ね。 |