何でも屋は学問をなめているのか? | たけだ | 1560 | 6/4-10:41 |
みなさま
何でも屋は学問をなめているのか? この設問には、なめている何でも屋もいるでしょうし、そうでない何でも屋もいる、とい う常識的な答えしか私には見つけられません。 何でも屋はいけないことか? いいえ、いけないことではありません。 良識ある何でも屋は、 自分の力量を知っています 知らないこと、できないことをはっきりとエージェント/顧客に言います そのときの仕事に可能な限り注力します 自尊心をもっていますが、他からの意見を傾聴する謙虚さも持っています 特許関連も含めた産業翻訳業界に入った文科系出身の翻訳者の殆どは、専門分野を持ちま せんので何でも屋にならざるを得ませんし、理系出身で専門分野を持つ翻訳者もその専門 分野だけで食べていける人はそう多くないと思います。 従って複数の分野で仕事をするのは、ごく当たり前のことだと思います。 「何でも屋」といのは言葉の綾で、実際にやっている分野の数は片手で間に合う程度の翻 訳者が多いのではないでしょうか。 翻訳に限らず、仕事人の理想であるgeneralistかつspecialistに少しでも近づきたいと思い ます。 |
向上心のない翻訳者は、淘汰される? | たけだ | 1559 | 6/2-18:42 |
みなさま
私は医薬や特許関連は殆どやりませんが質の悪い翻訳者が存在するのは、医薬業界に限っ たことでないのは知っていますし、皆さんもご存知だと思います。 翻訳会社は淘汰されても能力の低い翻訳者は次から次へと生まれてきます。 帰国子女だ、xxxに留学していた、外国語で仕事がしたいなど様々な理由で人は翻訳者に 成ります(トライアルに受かれば翻訳者です)。 でもこうした人たちの全員の能力が低い訳ではないはずです。 能力が高くない翻訳者が淘汰されにくいのは、需要があるからではないでしょうか。 顧客のニーズは、多様で、ともかく一刻も早く『大体どんなことが書いてあるのか知りた い、専門用語はこちらがプロだから訳文の精度はあまり高くなくて良い』といった要求の 場合、翻訳会社の担当者も「値ごろ感のある」翻訳者を使いますよね。 このあたりのレベルで、自分を一人前の翻訳者と感じる連中が困ったチャンなのでは? プルーフリードを頼まれると4段階で評価してくれという指示が殆どですから、翻訳会社 は自社の翻訳者を四つのクラスに分けて使い分けているのではないでしょうか? 別の問題として、翻訳コーディネータの能力不足もよく指摘されます。 どのような経歴の方がコーディネータになるのかよくわかりませんが、個人的には彼ら/ 彼女らに助けてもらったり有益な助言をもらったことは殆どありません(残念ながら期待 もしていない)。 クライアント側にも色々問題はある訳で、文意が不明なところを尋ねると「そんあことプ ロならわかるだろう」といった反応をするクライアントを実際知っています。 質の悪いクライアントは多分地方に多いと思います。 最初から優秀な翻訳者というのはいないし、完全無欠の翻訳者も存在しないと思います。 要は、常に向上心を持つことだと思います。 知らないことをはっきり「知らない」ということができて、知らないことを悔しく感じ、 知らなかったことを積極的に身につける意志を持てば良いのです。 この意志を持てない人は、翻訳業界を去るべきだし、自然に淘汰されていくでしょう。 まとまりがないですが取り急ぎ。 |
スペイン人によるフラメンコ | 南都隆幸 email Web | 1558 | 6/1-09:32 |
記事番号1555へのコメント Rachel Brice のダンスを見てくださり、それについてコメントを下さ
って、ありがとうございます。それから、大阪のタブラオについても 教えてくださって、本当に助かりました。さっそく調べたら、大阪に もちゃんとタブラオがあるんですねえ。大阪のタブラオがウェブサイ ト上で、その店で行われるダンスショーの模様をビデオで見せてくれ ています。 http://tinyurl.com/6x3hhp というページの左上の端にある「ナタリア」というダンサーのダンス を見て、「うわお」と歓声を上げてしまいました。しかし、僕の自宅 からはそれなりに遠いし、一ヶ月に2回しかライブの上演をしていない し、予約もしないといけないし、一度行くと少なくとも3,000円もか かるので、そんなにしょっちゅうは行けませんけどね。なるべく YouTube 上で無料の映像をたくさん見るようにしようと思います。 |
Re:お世話になりました | おぺら | 1557 | 5/31-15:19 |
記事番号1527へのコメント 私は個人的に、翻訳者はオウムだと思います。もちろんプロ意識は必要
で、私もそれについて発言したこともあります。が、下請であることを 忘れて目くそ鼻くそを笑うという形になるのは、慎まなければならない と思います。 ビジネスは、ビジネスを実際に進める人がいなければなりたたない。文 書は文書を書いた人がいなければなりたたない。翻訳は、正確に訳せる 限り、誰がやっても同じです。 その意味で、自分のアイデンティティを確立できるお仕事をあんじぇら さんが見つけられたのであれば、羨ましいなと思います。 通訳は正確性+ある程度人間性を生かせるような気がします。会議の雰 囲気や、人への伝わり方は、通訳のパフォーマンスによって大きく変わ るからです。 |
Re:お世話になりました | ピヨピヨ | 1556 | 5/31-13:47 |
記事番号1527へのコメント あんじぇらさんへ
貴重な情報ありがとう御座います。 私も感じていたのですが、医薬翻訳業界はレベルが低いようですね。 私も独立1年目で6社立て続けに合格したので、「あれ〜!?」と思い ましたよ。さらに業界のことを調べたり、翻訳会社から配布される参 考文献を見ると、まさに「何でもあり状態」ですね。 名前を売っている医薬翻訳者の経歴を見ても、信じがたいものがあり ます。専門家ではないです。でも、英語が多少出来て、製薬会社の治 験報告書などフォームを熟知しているのでしょうね。 最近、バイオ特許翻訳への本格的な進出を考えていますが、年収2000 万円の某有名特許翻訳者のことについて調査しました。この人のバ イオ関連の仕事では、1行読んだだけで素人と分かりました。この業界 は確かに酷いです。 以下のニュースをご存知ですか? http://sankei.jp.msn.com/affairs/crime/080512/crm0805120149001-n1.htm 「文科系の出身者にバイオの翻訳などできるわけがない。君の質の低 い翻訳のために優秀な人材に 多大な時間を取らせたらかわいそうだ」 言い方が悪過ぎたのでしょうが、現在の医薬翻訳業界の現状を端的に 示しています。バイオ関連はかなりマニアックです。私も門外漢には 無理があると思います。きついですが、「何でも屋」に対しては、学 問をなめるなと言いたいです。 |
大阪のタブラオ | たけだ | 1555 | 5/31-12:06 |
記事番号1553へのコメント 南都隆幸さんは
>僕は、できれば一人で踊れるもので、しかも感情表現を強く押し出せ >るラテン系のダンスがしたかったのですが、どうやらフラメンコが僕 >にとって一番みたいな気がしてきました。 確か大阪にもフラメンコを観ることのできるタブラオがあったはずですが、ご存知ですか。 日本人ダンサーとスペイン人ダンサーの踊りを見比べるのも興味深いと思います。 以前パリのダンスセンターを見学にいきました。 ここでは、クラシックバレエ、ヨガ、フラメンコなどを教えています。 たまたまフラメンコの時間に行き当たり少し見学しました。 20人弱の女性が踊っており日本人らしき女性が3人ばかりいましたが、彼女たちの踊りが 少し訛っている(盆踊りっぽい)のが印象深かったです。 |
RACHEL BRICE | たけだ | 1554 | 5/31-11:56 |
記事番号1552へのコメント 南都隆幸さん
RACHEL BRICEのダンスをみました。 彼女の手の使い方は、バリ島に代表される手踊りの影響を受けているように感じました。 私は、以前から東洋の踊りは手/腕、西洋の踊りは足/脚に中心があると思っています。 クラシックバレエは、ご存知のようにpasを振り付けの基本としています。 コサックダンスも足/脚が中心です。 アルメニア、グルジア、アゼルバイジャンやブルガリアあたりは、微妙な地域です。 フラメンコは、そのどちらにも振れていない唯一の踊りかもしれません。 |
"Los Tarantos" (バルセロナ物語) | 南都隆幸 email Web | 1553 | 5/31-10:02 |
記事番号1552へのコメント たけださん
いつもながら、とてもいいものをたくさん紹介してくださって、あり がとうございます。「バルセロナ物語」(Los Tarantos) も、中学生の ときに見て圧倒されていたとのこと。僕は知りませんでしたが、 YouTube 上で Los Tarantos というタイトルを打ち込めば、いくらで もその映画の断片が見られました。 確かに素晴らしいフラメンコを見せてくれていますね。とても気に入 りました。フラメンコに病みつきになりそうです。僕はラテン系のダ ンスが一番好きではあったのですが、どうも一般的にラテン系のダン スとして日本で教えてもらえるものといえば社交ダンスということに なり、ペアで踊らないといけないものばかりで、しかもどちらかとい うと感情表現の少ないものばかりが目立ちます。 僕は、できれば一人で踊れるもので、しかも感情表現を強く押し出せ るラテン系のダンスがしたかったのですが、どうやらフラメンコが僕 にとって一番みたいな気がしてきました。フラメンコを教える学校 は、日本では社交ダンス・ストリートダンス・ベリーダンスを教える 学校に比べるとはるかに少ないみたいな気がしますが、幸いにして、 僕の通っているフィットネスクラブには、週2回だけですが、フラメン コを教えているので、好都合です。 |
Cyd Charisse, Cristina Hoyos | 南都隆幸 email Web | 1552 | 5/31-09:37 |
記事番号1551へのコメント Cyd Charisse と聞いてもわからなかったので、復習しました。
http://tinyurl.com/5w9gt9 という場所にある The Band Wagon (Fred Astaire and Cyd Charisse) のパフォーマンスを見ました。素晴らしいですね。検閲が厳しかった 時代にも、これだけの表現ができたのですね。Cyd Charisse も素晴ら しいですが、Fred Astaire も、ここでは僕を惹きつけます。ところ で、Cyd Charisse の名前を見ると、フランス系みたいですね。やはり このように高度な感性によって sexuality をためらいなく表現する人 には、ラテン系が目立ちます。やはり僕は、ラテン系の人や文化が好 きですね。 Cristina Hoyos の映像もいくつか見ました。彼女の flamenco のダン スは、確かに恐ろしいくらいのオーラを放っていますね。 bellydance については、僕自身もイラクで2年6ヶ月も働いていたの で、興味もないのに bellydance の踊りはイヤというほど見ました。 僕は今でも、たいていの bellydance には興味がありません。そもそ も、おなかやお尻ばかり動かす動きには、あまり興味がないのです。 でも、ベリーダンスの腕の動きだけには関心があります。あらゆるダ ンスの中で、ベリーダンスにおける腕の動きが最高に美しいのではな いかと思っています。 さらには、Rachel Brice というカリフォルニアのベリーダンサーがい ますが、その人のベリーダンスだけは、全面的に好きです。 Rachel Brice's Paris performance 2005 http://tinyurl.com/4a5ebo |
Re:Fred Astaire vs. Gene Kelly | たけだ | 1551 | 5/30-19:06 |
記事番号1550へのコメント 南都隆幸さん
>二人とも僕を強烈には惹きつけません。僕を狂わせるのは、現代の >毒々しく妖艶なダンスです。Fred にしても Gene にしても、あまりに >も健康的で文部省推薦という感じで、僕はあまり好きではありませ >ん。 うーーむ、確かに。二人とも映画の検閲が厳しかった時代の人ですから。 ミュージカル女優では、私が一番好きなCyd Charisseをお奨めして撤退しましょう。 フラメンコでは、クリスティーナ・オヨスがまさにduendeが降りてくる凄さがありまし た。 中学生のときに観て圧倒された、カルメン・アマヤ、サラ・レサーナ、アントニオ・ガ ディスが出演している『バルセロナ物語』も今やDVDで観れる時代に成りました。 ベリーダンスは、エジプトのダンサーは、ちと太めです。 私は、太くないトルコのベリーダンサーが好みです。 モロッコでも観ましたが、それこそ文部省okな踊りで興ざめでした。 |