mejiroさん、コメントありがとうございました。
特許事務や特許翻訳は結局のところ個人の技量に依るところが大きい
ので、長期的にみると特許事務所の価値は、その事務所がどれぐらい
本気で人材を育てる意思と体制を保ち続けるかによるのかもしれない
と思います。
そういう意味で、私はよい特許事務所の、その中でもよい上司の下で
勉強させて頂けたと感謝しています。同年代で弁理士の資格を取った
方が、その後、3、4年に及ぶ米国法律事務所への出向や、国内企業
知財部への出向を命じられて、事務所の後継者の一人としてじっくり
育てられているのを、資格の取得を途中で諦めてしまった私はまぶし
いような思いで見ていました。その先生とは、今でもしょっちゅう翻
訳をご依頼いただくよい関係を保てていることを有り難く思います。
運よく良い特許事務所で、良い方々に巡りあうことができれば、仕事
をしながら様々な技量を身につけさせて頂けると共に、翻訳者として
独立した後の仕事にも直結する人間関係を築くことができていいので
すが、それは、あり得ないことではないにしても、なかなか実現が難
しい望みなのかもしれないと思いました。
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