みなさんのお知恵拝借
みなさんのお知恵拝借11月25日18時42分
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昔の話にはロマンがSuperluminal Web107757/13-19:59
 記事番号10774へのコメント

TAKINさん、LimaLimaさん

コマントありがとうございます。
なんだかよくわからなかったですが、昔の中国の話にはロマンがある
なと思いました。

大昔の人は月には、月桂樹が植えられていて、翡翠のうさぎ (玉兎
(ぎょくと)) と神様がいる。

詩経 (中国最古の詩篇) の中で、次のような詩節があります。「東有
啓明西有長庚東 (東の空には明けの明星があり、西の空には宵の明星

あり)」→金星の話ですね。

中国の方はまめに天体観測をして、1000回以上の日食を克明に観察し
ています。

天体の区分は三垣二十八宿(さんえん にじゅうはっしゅく)
明の時代に数学と関連した西洋の天文学をとりいれたようです。

おもしろい仕事でした。


Re:中国の暦の話LimaLima email 107747/12-12:40
 記事番号10773へのコメント

日本における中国暦法
「二、中国における暦の源流」より

文献資料では、『史記』(暦書)と『尚書』(尭典)には、
顓頊(注)のころ「観象授時」をつかさどる
「火正」の役職を設け、つづいて帝尭が「羲和」の官を
任命し、四方に遣わして日月星辰を観察し、歳時節気を
定めさせたとある。
(注)左の文字の偏は上が「山」下が「而」、旁は「頁」、
右の文字の偏は「王」、旁は「頁」

出典 http://www.zdrbs.com/japanese/paper/wy/05.htm

"観象授時" をGoogleで検索すると、参考になるものが色々
ヒットします。

素人のコメントですが何らかのご参考になれば幸いです。

Re:中国の暦の話TAKIN 107737/12-11:33
 記事番号10772へのコメント

Superluminalさんは No.10772「中国の暦の話」で書きました。
>「Shangshu」は「尚書?」、「Yao」は「堯?」。
> Shangshu Raodianはひょっとして四書五経?
--------------

尚書(=書経)の中には確かに「堯典」があり、Canon of Yaoと
訳せないこともないでしょう(中身はcanonではないようですが)。
Raodian は Yaodian の誤記?

素人が Wikipedia(「書経」の項)を見ただけですので、ここまで
しか分かりませんでした。すみません。

中国の暦の話Superluminal Web107727/12-09:19

先日はお世話になりました。
またわからない単語がでてきたのでご教授いただければ幸いです。
中国の(多分、古代)暦の話です。

In”Shangshu Raodian” (Canon of Yao in the Book of Documents)
there are even sentences like: “observe the sky and then know
the time.”

“observe the sky and then know the time.”は「天空を見上げて、
時を知る。」としましたが、「Shangshu Raodian」「Canon of Yao」
がさっぱりわかりません。「Shangshu」は「尚書?」、「Yao」は
「堯?」。Shangshu Raodianはひょっとして四書五経?


Re:会話から書き言葉への変遷(その1)南都隆幸 email Web107717/11-17:57
 記事番号10770へのコメント

たけださん

>読者の興味を引く為に「あるグループの一つの存在に過ぎないa」で
はなく「ある唯一の特
定のアイデンティティーを持った存在を表すthe」を筆者は選択したの
ではないでしょうか。
============

なるほど。読者の興味を引くために、初出の名詞にも a ではなくあえ
て the を使うということが、確かに行われますね。僕がよく知ってい
る例では、映画や文学作品のタイトルや小見出しに使われる the で
す。読者から見ればまったく初めて聞く話としてタイトルというもの
がつけられるのですが、たとえばいきなり

The Woman

などというタイトルのつくことがありますね。「その(例の)女」っ
て言われても、その作品やその章を読む前に読者はいきなりこの the
に出っくわすわけですね。まったく初めて聞く「その女」の話の冒頭
に、いきなり the woman というふうに定冠詞が来るわけです。この
ような「読者の興味を引くためにあえて選ばれた the」は、僕のよう
な nonnative speaker of English には、危なっかしくて使えません
けどね。うっかり使おうものなら、不適切だというそしりを受けるか
もしれませんからね。こういうのは、ネイティブの中でも、特に文章
を書きなれた professional writers とか novelists でないと使わな
い the ではないかという気が僕にはします。


Re:会話から書き言葉への変遷(その1)たけだ 107707/11-17:48
 記事番号10768へのコメント

南都隆幸さん
>一つだけ思いついたことがあるので、それについて書きます。今回の
>この文章は、目の前にバレエ教室があってそこにいる生徒たちを指差
>しながら言っている言葉に基づいた文章ではなさそうだということで
>す。

私も現実の光景を描写しているのではないとおもいます。
読者を想像の世界引っ張っていく文体だと思います。
読者の興味を引く為に「あるグループの一つの存在に過ぎないa」ではなく「ある唯一の特定
のアイデンティティーを持った存在を表すthe」を筆者は選択したのではないでしょうか。
「」内は、『日本人の英語』からの引用です。



会話から書き言葉へ(その2)南都隆幸 email Web107697/11-15:33
 記事番号10768へのコメント

(その1からの続き)

<会話>
You see that woman over there stretching on the floor? I hear
she's 23, and chances are she isn't a budding ballerina but a
law student and finds beginning ballet a relaxing break from
her books, you see.

目の前にあるバレエ教室の情景を指差しながら言っているとしたら、
やはりいきなり

the 23-year-old stretching on the floor isn't a law student
but....

というふうに、いきなり the 23-year-old とは言わないのではないで
しょうか?その女性が23歳であるということを読者がまだ知らない段
階でも、英語ではいきなり "the 23-year-old" というような言い方が
出てきそうですが、そのような言い回しは、やはり書き言葉において
だけ現われる洗練された技巧という感じがします。このような言い回
しをそのまま日本語にして、「床の上でストレッチしているその(例
の)23歳の女性は、〜している法学専攻の学生かもしれない」などと
いうふうに訳すと、いかにも翻訳調という感じがします。これを自然
な日本語にすると、やはり

(1) 「床の上でストレッチしている女性が、実際には23歳であり、〜
している法学専攻の学生かもしれない。」

というふうになるのではないでしょうか?そしてこのような (1) のよ
うな日本語をそのまま英語に訳すと、それはちょうど、話し言葉の中
で出てきそうな英語に近づくと私は思います。

というわけで、やはり私には、もともとの私のコメントの中で書いた
ように、次のようなことが言えるように思うのです。

(2) You may also see, for example, a 23-year-old stretching on
the floor. But... chances are she isn't a budding ballerina
but a law student who finds beginning ballet a relaxing break
from her books.

まずはこの (2) のような英文が頭の中にあり、それを簡潔な言い方と
して凝縮した結果として、洗練された書き言葉の文体として、今回の
英文の原文である、下の (3) のような英文が出来上がったのだという
気がします。

(3) But ... chances are the 23-year-old stretching on the
floor isn't a budding ballerina but a law student who finds
beginning ballet a relaxing break from her books.

なお、今回の私のコメントは、TAKIN さんのご指摘に対立したりケチ
をつけたりするつもりで言っているのではありませんので、どうか好
意的に解釈なさってください。おそらく TAKIN さんは、こういうこと
もすべて理解した上で、前回のコメントを書かれたのだろうと思いま
す。第一 TAKIN さんは、今回の原文が会話文そのものだと仰ったので
はなく、そういう会話を想定したらわかりやすいというような意味で
おっしゃったに過ぎないと思います。そして私は私で、言うまでもな
いことをわざわざ書かないと気がすまないので、今回のコメントでそ
れを書いただけなのかもしれません。

というわけで、今回も長々と書きましたが、稚拙な文章しか書けない
私が、しかも時間の制約のある中でこういう文章を書いて、しかも短
くまとめようとすると説明不足になって誤解を招くこともあるし、か
と言ってすべてを丁寧に説明しようとするとくどくなって読む気もし
ない長ったらしい文章になってしまいます。それでいて、最も大切な
部分が抜け落ちているかもしれないのです。どうか幼稚な頭で書いた
このような稚拙な文章をお許しください。(終わり)

会話から書き言葉への変遷(その1)南都隆幸 email Web107687/11-15:30
 記事番号10767へのコメント

たけださんと TAKIN さんからコメントを頂き、感謝しております。一
人で考えていると、たとえ簡単なことでさえ見落としたり考え違いを
したりしてしまいがちですが、お二人からいろいろと言っていただく
ことによって、さらに検討を深めようという意欲が湧きます。

お二人のコメントを読んでいろいろと考え直していると、今回の問題
は実際には初歩的かつ単純な問題でしかなかったのかもしれないとい
う気もするし、いやいや、ひょっとすると難しい高度な問題を孕んで
いるかもしれないという気もします。

一つだけ思いついたことがあるので、それについて書きます。今回の
この文章は、目の前にバレエ教室があってそこにいる生徒たちを指差
しながら言っている言葉に基づいた文章ではなさそうだということで
す。もしかしたらそういうことも含めているかもしれないけど、やは
りここでは、そのようにしゃべっている口調ではなく、書き言葉とし
て凝縮されているという感じがします。具体的には、次のような文章
の移り変わりがあるだろうと思います。

まず、問題の原文をすべて再び引用します。

We concede that if you hang around your local ballet school or
dance studio, at first glance, it probably will seem to be
filled with long-legged, lean-limbed adolescents, with tight
little hair buns, stern little faces, and rumpled leg warmers
around their ankles. But ... chances are ___the 23-year-old___
stretching on the floor isn't a budding ballerina but a law
student who finds beginning ballet a relaxing break from her
books. As for the thirty-something woman at the barre, very
likely she's a new mother who's thrilled with the stronger,
firmer, more flexible body she has developed since she began
classes.
http://tinyurl.com/629dem

次に、the を含んだ問題箇所だけを抜書きしてみます。

<原文>
But ... chances are ___the 23-year-old___ stretching on the
floor isn't a budding ballerina but a law student who finds
beginning ballet a relaxing break from her books.

さて、このような文章に似た状況で、もしも目の前にあるバレエ教室
を見ている二人がしゃべっているとしたら、次のような会話が成り立
つのではないかという気がします。(その2に続く)

Re:状況により特定される場合(その3)たけだ 107677/10-13:28
 記事番号10766へのコメント

南都隆幸さん
TAKINさん

ようやく面倒な仕事が終わりましたので一言。

初出でもthe xxxのxxxについて直後に説明/規定が有ればtheを使えるとおもいます。
今回の例文でもちゃんと説明(描写)があります。

で、aにするかtheにするかは、筆者の自由というか、文章の綾の「綾」の領域だと考えま
す。

マーク・ピーターセンの『日本人の英語』は、色々面白くためになる本ですが一番印象深
かったのは
「名詞にaやtheが付くのではなく、aやtheに名詞が付く」というところでした。

Re:状況により特定される場合(その3)南都隆幸 email Web107667/10-11:19
 記事番号10765へのコメント

TAKINさん

(1) the 23-year-old stretching on the floor" における「いきなり
の the」は「臨場感のある状況表現」
(2) stretching on the floor という修飾句による限定が強すぎて、
更に不定冠詞をつけるのは不自然に思える

以上の二つのコメントに、まったく同感です。私の長ったらしいコメ
ントを最後まで読むのさえ億劫でしたろうに、それを注意深く読み込
んでくださり、さらには有益なコメントまで頂きまして、ありがとう
ございます。今後とも、なにとぞよろしくお願いします。

一年ほど前から、冠詞や単数複数についてのみ解説している本を10冊
以上も買い込んで、そのうちの半分ほど読みました。(冠詞や単数複
数に疲れ切ってしまって、あとの半分を読む気力は、今はありませ
ん。)解説を読んでいるときにはわかったような気になりますが、今
回のように個々のケース、中でも特殊と思えるケースに出っくわした
ときに自分なりに「なぜここが the であるか、なぜ a なのか、なぜ
単数なのか、なぜ複数なのか」を説明しようとして、さらには自分の
頭だけで考えるのではなく、こうやって不特定多数の人が読んでいる
と思える場所で自分なりに解説しようとしてみると、途端に途方に暮
れてしまいます。わかったつもりになっているだけで、実はこの世で
自分だけがとんでもない初歩的な大間違いをしているのではないだろ
うか、と不安になってしまいます。

そんな中で、もし私が勘違いをしていたり誤魔化したりしていたら、
それを指摘してくださる方がおられると、本当に心強いです。TAKIN
さんの今回のコメントは、そのようなものでした。ありがとうござい
ます。

ところで、このような議論がうっとおしいと感じられる方もおられる
でしょうけど、少なくとも英文を書くに当たっては、このような面倒
くさい理屈を普段から考え続けていないと、まともな文章が書けない
と思います。ボキャブラリーに関しては、その場その場で辞書を引い
たりネットで調べたり、他人に尋ねたりして、短期間で方をつけるこ
とのできる場合が多いです。でも、冠詞(the か a か)と数(単数か
複数か)についてだけは、何十年も英語(またはその他の欧米諸言
語)に取り組み続けた人間にとっても、至難の業ですね。でも、だか
らと言ってこの問題を避けて通ると、欧米人に読ませたらチンプンカ
ンプンか、あるいはイライラさせるような英文しか書けないというこ
とになってしまいます。


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